「鳥(原題:The Birds)」とは、1963年のアメリカ合衆国の映画である。
いわゆる「動物パニック映画」の原点にして金字塔。
原作はダフニ・デュ・モーリエによる同名の短編小説で、監督はアルフレッド・ヒッチコック。
金持ちの令嬢とハンサムな男のロマンス……と見せかけた導入から、鳥達の異常行動が少しずつ増え、遂には人を襲い始める。
神の怒り、異常気象、世界の終わり、その他さまざまな説が作中で取り沙汰されるが、結局誰にも理由が分からないという理不尽さが、物語の不気味さに拍車をかけている。
ヒッチコックの作品の中でも評価が高く、Rotten Tomatoでは95%の支持を集めている。
アカデミー賞の視覚効果賞にノミネートされた他、主演のティッピ・ヘドレンはゴールデングローブ賞の最優秀新人女優賞を獲得するなど、複数の栄光に輝いた。
AFI(アメリカン・フィルム・インスティチュート)によるランキング『スリルを感じる映画100』第7位にランクインしている他、多くのランキングにも名前の挙がる古典的名作である。
動物による理由なき人間への攻撃というテーマはおおいに受け、動物の種類をあれこれ変えた様々な「動物パニック映画」が、柳の下の二匹目のドジョウを狙って多数発表された。
『ジョーズ』にも『鳥』をオマージュしたシーンがあり、ひいては本作がサメ映画の嚆矢となった……というのはいささか言い過ぎかも知れない。
若く美しい上流階級の女性・メラニーは、たまたま訪れたペットショップでミッチという男に出会う。彼は妹の誕生日プレゼントにと、つがいのラブバード(コザクラインコ)を買いに来たのだ。ラブバードを巡る気まぐれなイタズラがきっかけで二人は仲良くなり、メラニーはミッチの家族に紹介され、またミッチの元彼女の学校教師・アニーとも知り合う。
しかしカモメが突如としてドアに激突して死亡したのをきっかけに、少しずつ鳥達の行動がおかしくなり始める。ひどく攻撃的になり、普通ではない数の鳥が集まり始めたのだ。
遂には近隣の住民が鳥につつき殺され、ミッチに乞われて子供達が通う学校に様子を見に行ったメラニーは、おびただしい数のカラスが学校を取り囲む現場に遭遇する。一同が逃げようとしたその瞬間、カラスは一斉に飛び立ち、子供達に襲いかかった……!
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最終更新:2025/03/11(火) 09:00
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