クロコショウ
黒胡椒とは、香辛料のひとつ。
未熟な胡椒の実を乾燥させたもの。ブラックペッパーとも。独特の風味があり、また塩とセットで扱われる事が多い。肉料理にあう。
古来から調味料および保存料として知られており、ヨーロッパでは特に珍重された。
大航海時代は当時イスラムに支配されていた中東を通らずにヨーロッパに黒胡椒に代表される香辛料を輸入するルートを開拓するために始まった。
この大航海時代を通してヨーロッパ人が世界中に広まり、また、コロンブスによりアメリカ大陸が発見された。各地に建設された植民地経営でヨーロッパ諸国は国力を伸ばし、現在に至っても先進国の座を保っている。いわば、黒胡椒こそが現在までのヨーロッパの繁栄のきっかけといえるかもしれない。
ゲーム『ドラゴンクエストⅢ』において、勇者たちのパーティはポルトガの国王に頼まれてはるか東の町まで黒胡椒を取りにいくことになる。黒胡椒を持って帰ると王様からはそのお礼として船が贈られ、それまで通行不可能だった海上が移動できるようになり、一気に移動できる場所が増えることになる。
国名などから明らかであるが、このイベントは現実の大航海時代をモチーフにしている。ポルトガはすなわちポルトガルのことであり、大航海時代に飛躍した国家の代表である。もっとも、本来の大航海時代は「黒胡椒を求めて船を出す」のに対して「船を求めて黒胡椒を持ってくる」と、目的と手段が入れ替わっている。
掲示板
7ななしのよっしん
2019/02/26(火) 01:13:39 ID: CQR0+v+Xe9
>>6
>乾燥させた藻類や煮干しとかを代わりに送るって感じになれば良いのかも
それに近い計画は既に江戸時代に実行されている。「海舶互市新例」でググるか、日本史の用語集を見ろ。
江戸幕府は18世紀初頭、清国から漢方薬や生糸を輸入していたが、日本から輸出する品物が乏しく、貿易赤字に悩まされていた。そこで新井白石は、海舶互市新例を発布した。
これは、輸出品については俵物(いりこ・干し鮑・フカヒレなど)・昆布やするめ、真鍮製品や蒔絵・伊万里焼などの美術工芸品に限定する、というもの。
こうすることで日本から流出する金銀を節約、現代風に言えば貿易赤字を解消しようとしていた。
8ななしのよっしん
2019/07/19(金) 21:28:03 ID: 3mau8Bb2cd
9ななしのよっしん
2020/03/23(月) 17:52:18 ID: w15iYaToBb
中世ヨーロッパでは高級品だったというのは事実だが
古代から一貫して金や銀よりも安く砂糖よりも安かった
(砂糖がかなりの貴重品だったとも言える)
肉の保存に欠かせなかったというのも間違いで
短期保存では塩漬けにし長期保存では干し肉にした
また野草(ハーブ類)や野菜(ニンニク・たまねぎ等)で代用できた
ペスト流行時に薬効があるという迷信が広まったが
これも庶民が買えるものなので金や銀に比べるほどではない
大航海時代には植民地で樽いっぱいの胡椒をうすっぺらい小さな4グラムの金貨1枚で買い叩いていたから
それを船で本国に持ち帰って何十倍もの値段で売りさばいても
元値が安いから金や銀には遠く及ばなかった
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最終更新:2021/03/09(火) 17:00
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