MTGスペースゴジラカード名変更事件 単語


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風評被害

スペースゴジラカード名に関する

Wizards of the Coast
2020年4月2日

数か前、『イコリア巨獣の棲処』が完成したときは、世界はまったく異なる状況でした。この度の新型コロナウイルス感染症COVID-19)の感染拡大によって世界が変化する中で、「コロナ」という言葉が別の意味を帯びるようになりました。

これからお見せするカード名前には元となる題材があります。「コロナビーム」とは、スペースゴジラが吐く有名なビーム兵器のことです。その後「コロナ」という言葉には別の意味が加わりましたが、その時点でカード名の印刷変更は不可能でした。『イコリア巨獣の棲処』の初版は間もなく配送され、そのセットにはこのカードも含まれています。そこで私たちは、可な限りの方法で段階を追って当該カード削除と変更を行うつもりです。

https://mtg-jp.com/reading/publicity/0033912/exit

MTGスペースゴジラカード名変更事件とは、新型コロナウィルスの思わぬ弊である。

概要

マジック:ザ・ギャザリング」の最新セット「イコリア巨獣の棲処」が2020年4月17日に全世界で発売されることが発表された。

セットには特別版として東宝映画ゴジラシリーズに登場する怪獣達のカードが封入されることになっており、そのラインナップの中にスペースゴジラが《虚を招くもの/Void Beckoner》の特別版として《死のコロナビームスペースゴジラ/Spacegodzilla, Death Coronaというカード名で収録される予定で、カードの印刷も了していた。

ところが、2020年1月からSARS-CoV-2世界的流行が巻き起こり、4月になってもいまだに終息の気配がない状況及びそれに伴う風評被害を鑑みたのか、MTG公式から《死のコロナビームスペースゴジラカード名に対する対応が発表された。具体的な内容としては「既に初版カードは印刷了しているのでこのまま販売する」「再販ではカード自体を削除する」「Magic: The Gathering Arenaでは同カード《虚侵略者、スペースゴジラ/SpaceGodzilla, Void Invaderと表示するように変更する」とのこと。つまり《死のコロナビームスペースゴジラ》は図らずも初回限定版のような価値のあるカードになり、発売当日はひょっとしたら争奪戦が展開されるかもしれない状況である。カードレアリティは低いけど。

念のため補足すると、スペースゴジラコロナビームはちゃんと公式で設定された技である。ゴジラ放射熱線のように口から吐く赤色ビームで、さらに線を「曲げる」ことが可な技。
命名も「コロナ」の本来の意味である太陽と関連付けたものと思われ、コロナウイルスとは何の関係もない。本件は全にとばっちりであり、本当に運が悪かった事例である。変更後のカード名か評判良いらしいのは幸い。

なお、オリジナル版の《虚を招くもの》は普通に印刷されるため、本カードが手に入らないことによるトーナメントへのはない。またスペースゴジラに関しても、もう1枚別のカードの特別版がスペースゴジラとして収録されているので、存在自体がくなったわけではない。

余談だが同年3月29日愛知県名古屋市で「コロナビーム」と叫ぶ男を逮捕した報道がなされたが、本件とはおそらく関係ないはず。

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