テフェリーとは、トレーディングカードゲーム『Magic: The Gathering』の登場人物である。
ドミナリアの国家ザルファーに生まれたテフェリーは、若くして魔法の神童と知られる存在でした。彼はトレイリアのアカデミーで学びました。そこはプレインズウォーカーのウルザが、才能ある若き魔道士たちを恐ろしき機械の帝国、ファイレクシアとの戦いに備えさせる場所でした。
時間魔法の才能と悪ふざけを好む一面を持ち、テフェリーはアカデミーで最も名高く、かつ当惑をもたらす生徒の一人となりました。その後、アカデミーへのファイレクシアの襲撃により、テフェリーは遅い時間の流れの泡に20年の間、囚われることになりました。
泡から解放された後、彼はファイレクシアへの戦争に備えるウルザを手助けしました。ウルザの判断が、戦争への渇望によって曇っているのではないか、という懸念を抱きながら。
結局、テフェリーは故郷に戻り王室魔道士となって、ザルファーを護りながら、分かたれた勢力間の一致点を探し求めました。
彼は、自身の国を繁栄に導く手助けと安定を維持するために5つのギルドを設立する一方、隔絶された島で時間の異常に関する研究を続けました。この研究により、彼はすべての居住者を含めた島全体を、時の流れから完全に切り離してフェイズ・アウトさせることができるという発見に至りました。しかしその魔法は不安定で、テフェリーは姿を消してしまいました。彼の住んでいた島、そのすべてのクリーチャーとともに、数百年にわたって。
ファイレクシアが再びドミナリアへの攻撃を始めたとき、ウルザはヨーグモスの恐ろしい軍勢を撃退しながら、助力を得るべくテフェリーを捜しました。しかし、テフェリーはウルザを十分に理解していました。彼を他のプレインズウォーカーの武器庫の中の一兵卒にしか見ていないであろう、ということを。
戦争の遂行に加わる代わりに、テフェリーはかつての失敗から学んだ教訓を活かし、ザルファーと次元の他の地域を時の流れから数世紀にわたってフェイズ・アウトさせることで、侵攻から守ったのです。
3世紀後、テフェリーはザルファーが戻るにあたって安全かどうかを確かめるべく、ドミナリアに戻りました。ファイレクシアの脅威から長い年月が経っていたにもかかわらず、彼がそこで知ったのは、その次元、ひいては多元宇宙全体が、時空の構造に裂け目が生じていることによって危険にさらされていることでした。
そのいくつかは、彼自身の干渉によって引き起こされたものでした。この損傷を何としてでも修復すべく、テフェリーは他のプレインズウォーカーの助力を探し求めました。フレイアリーズ、ヴェンセール、そしてドラゴンのニコル・ボーラスにさえも。部分的にでも、裂け目を封じるために。
テフェリーは自身のプレインズウォーカーの灯を犠牲にして、そのエネルギーによって時間の嵐のひとつを閉じ込めました。ドミナリアは生き残りましたが、ザルファーは時の流れの外に取り残され、そしてテフェリーは強力ながらもただの定命の魔道士となったのです。
ウルザ、カーン、フレイアリーズ、ウルザ、ニコル・ボーラスと並びマジック・ザ・ギャザリングの初期のストーリーから登場しているキャラである。
全部記述すると長くなる上大体のあらすじはプロファイルに記載されているので補完程度に留める。
初登場したブロック。(カードやイラストには登場していないがフレイバー・テキストや設定として登場)
故郷のザルファーがあるジャムーラ大陸の戦乱の収拾に務めるがこの最中に行っていた研究によりフェイジング現象を引き起こしてしまう。
この現象はフェイジング[1]として能力化された…がこの能力、処理が非常に面倒な能力なのだ。その複雑さと「基本的にはデメリットとして扱われる」性質ゆえ新たにカード化される事はほぼない黒歴史能力と化している。
ウルザの本性に気づき故郷をフェイズアウトさせファイレクシアとの戦争から早々と離脱する。あの戦争に関わったプレインズウォーカーはだいたい死んでるため実際英断である…と思われていた。
故郷を帰還させる前の下見としてドミナリアに戻ったテフェリー。だがドミナリアは過去の大異変(大体はプレインズウォーカー達のやらかしたことのせい)であちこちに「裂け目」ができてボロボロになっていた。
裂け目を調査したテフェリーはそれを塞ぐ方法が「プレインズウォーカーがその力の殆どを捧げる」事だと気づく。
テフェリーは荒廃したドミナリアを旅し他のプレインズウォーカーに協力を仰ぎまたプレインズウォーカーとして覚醒する前のヴェンセールを見出し仲間に加える、そしてついに自らのプレインズウォーカーの灯を捧げ自分が原因の裂け目を埋めることに成功。魔術師として大きく弱体化し故郷を帰還させることもできなくなったがその献身と覚悟はフレイアリーズとウインドグレイス卿の心を動かし彼らに自らの身を犠牲にさせることを決意させる。
その後は旅の仲間たちの知恵袋として裂け目の修復に尽力。ドミナリアの裂け目が全部塞がれプレインズウォーカーの性質が変化した世界を一人の人間として旅立っていった。
大修復の後、自身を「故郷ザルファーを消し去った裏切り者」とみなす者たちの目から逃れるため、ザルファー跡地への巡礼者に扮して旅を続けていたテフェリーだが、ある日とある隊商からマケトという男を殺害した嫌疑をかけられる。
自身の潔白を証明するため捜査を開始したテフェリーはついに真犯人をつきとめ、その時の縁が元で隊商の代表の女性スピラから護衛として雇われる。やがてスピラとの間に愛が生まれ二人は結婚。娘ニアンビに恵まれる。
それから数十年後、旧プレインズウォーカーかつ時間魔導士であったためか老化が極めて遅いテフェリーと、外見がすっかり父に追いついてしまったニアンビは、故郷ザルファーを取り戻す手がかりを求めてウルザが遺した砂漠の遺跡を探索していた。だが二人にはどうしても肝心の謎が解けず詰まっていたところに、新生ウェザーライトが飛来する。打倒陰謀団のために時間魔導士の助けを必要としたジョイラの差し金であた。助力の交換条件として遺跡探索の手伝いを申し出たクルーやゲートウォッチ達の助力により、ウルザがテフェリー単独では決して解けないように仕組んだ謎を解き明かすことに成功。ついに目的のアーティファクトを手に入れた。
その後ウェザーライトに乗船したテフェリーはカーンとも合流。そこでジョイラから彼女がシヴのマナ・リグ(古代スラン帝国の工場遺跡)にて再製した自身のプレインズウォーカーの灯入りのパワーストーンを提示される。一度は躊躇するも、ここで拒むことはザルファーをドミナリアから切り離した時同様傲慢なのではないかと考えた彼は最終的に再びプレインズウォーカーになることを受け入れた。
その後は皆と力を合わせて陰謀団打倒に協力。片付いたところで誓いを立ててゲートウォッチに加入した。
テフェリーとしてデザインされているカードは、2019年6月現在で6枚存在する。
Disruptive Student / 問題児 (2)(青)
クリーチャー — 人間(Human) ウィザード(Wizard)
(T):呪文1つを対象とし、それをそれのコントローラーが(1)を支払わないかぎり、打ち消す。
1/1
ウルザス・サーガに登場。アカデミーの学生時代のテフェリーとしてデザインされた。
《魔術の乱れ》を毎ターン使えるクリーチャーで劇的な効果こそ無いがいると結構鬱陶しい。マナ拘束手段と併用すると効果的。
Teferi, Mage of Zhalfir / ザルファーの魔道士、テフェリー (2)(青)(青)(青)
伝説のクリーチャー — 人間(Human) ウィザード(Wizard)
瞬速(あなたはこの呪文を、あなたがインスタントを唱えられるときならいつでも唱えてよい。)
あなたがオーナーである、戦場に出ていないクリーチャー・カードは瞬速を持つ。
各対戦相手は、自分がソーサリーを唱えられるときにのみ呪文を唱えられる。
3/4
時のらせんに登場。プレインズウォーカーの灯を失った後の姿である。
瞬速で隙無く唱えられ後続のクリーチャーにも瞬速を与える。さらに相手のインスタント・瞬速呪文をソーサリータイミングでしか唱えられなくしてしまう。これは「打ち消し呪文の無効化」も意味する。
打ち消し呪文を多用するデッキ殺しのカードでありコントロール同士の対戦ではこれを先に戦場に出した側に大幅有利がついた。逆にビートダウン相手ではそれほど強くない。
Teferi, Temporal Archmage / 時間の大魔道士、テフェリー (4)(青)(青)
プレインズウォーカー — テフェリー(Teferi)
[+1]:あなたのライブラリーの一番上から2枚のカードを見る。そのうち1枚をあなたの手札に加え、もう1枚をあなたのライブラリーの一番下に置く。
[-1]:パーマネントを最大4つまで対象とし、それらをアンタップする。
[-10]:あなたは「あなたはあなたがコントロールするプレインズウォーカーの忠誠度能力を、どのプレイヤーのターンでも、あなたがインスタントを唱えられる時に起動してもよい。」を持つ紋章を得る。
時間の大魔道士、テフェリーは統率者として使用できる。
5
統率者2014に登場したプレインズウォーカー時代のテフェリー。以前は強大な力を持つ旧世代プレインズウォーカーはカード化出来ないとされていたが「ちょっと手助けしてくれてるだけだからセーフ(要約)」という事でカード化出来るようになった。
プラス能力は確実にアドバンテージを稼げる能力。2枚のうち好きな方を選べるのは嬉しい。
少マイナスは複数パーマネントのアンタップ。土地に使えば青では貴重なマナ加速となる。その他にはタップ能力を複数回起動したり一度に複数のパーマネントを対象に取れることを利用するなど活用の幅は広い。
大マイナスはプレインズウォーカーの能力起動タイミングを広げる紋章。二人対戦でも能力起動回数が通常の2倍に、 多人数戦ではさらに起動回数は増える。
Teferi, Hero of Dominaria / ドミナリアの英雄、テフェリー (3)(白)(青)
伝説のプレインズウォーカー — テフェリー(Teferi)
[+1]:カードを1枚引く。次の終了ステップの開始時に、土地を最大2つアンタップする。
[-3]:土地でないパーマネント1つを対象とし、それをオーナーのライブラリーの一番上から3枚目に置く。
[-8]:あなたは「あなたがカードを1枚引くたび、対戦相手がコントロールしているパーマネント1つを対象とし、それを追放する。」を持つ紋章を得る。
4
ドミナリアに登場した、灯を取り戻したテフェリー。様々なフォーマットで利用されるパワーカード。
自身の登場時の隙を消してアドバンテージを稼ぎながら除去や打消しを構えることを可能にするプラス能力が非常に便利で、とりあえずこれを使っておけば損をすることはない。また一時的とはいえ様々な脅威を排除できるマイナス能力も便利。モダン以下なら流刑への道や廃墟の地で相手にシャッフルさせることで戻したカードを引き直させなくすることも可能。小ネタとしてゲーム状況を完全に掌握した後、自身を戻すことでライブラリーアウトを防ぎ、相手のライブラリーアウトを待つなんて戦法も。
奥義はいわずもがな強力で毎ターンの自然ドローに加えて、自身のプラス能力やドローカードと組み合わせれば相手戦場はあっという間に更地になる。対戦相手のパーマネント限定なので自爆がないのもうれしい。
Teferi, Timebender / 時を曲げる者、テフェリー (4)(白)(青)
伝説のプレインズウォーカー — テフェリー(Teferi)
[+2]:アーティファクトやクリーチャーあわせて最大1つを対象とし、それをアンタップする。[-3]:あなたは2点のライフを得て、カードを2枚引く。
[-9]:このターンに続いて追加の1ターンを行う。
5
入門用商品であるプレインズウォーカーデッキ限定のテフェリー。入門用ということでカードパワーは抑え気味。マイナス能力はマナコスト相応と言えるが、プラス能力と奥義が6マナのプレインズウォーカーのそれとしては弱い。
Teferi, Time Raveler / 時を解す者、テフェリー (1)(白)(青)
伝説のプレインズウォーカー — テフェリー(Teferi)
各対戦相手はそれぞれ、自分がソーサリーを唱えられるときにのみ呪文を唱えられる。
[+1]:あなたの次のターンまで、あなたはソーサリー呪文をそれが瞬速を持っているかのように唱えてもよい。
[-3]:アーティファクトかクリーチャーかエンチャント、最大1つを対象とし、それをオーナーの手札に戻す。カードを1枚引く。
4
灯争大戦のテフェリー。非常に軽量でありながら強力なプレインズウォーカー。
灯争大戦のプレインズウォーカーは皆なにかしらの常在型能力or誘発型能力を持つが、テフェリーのそれは時のらせん時代を彷彿とさせる敵の呪文のソーサリー・タイミング限定化。打消しを無力化し、出てすぐのインスタントでの対処もされないので対コントロールに強い。
プラス能力はソーサリーをインスタント・タイミングで唱えられる。地味ではあるがプラス能力のない使い捨て式のプレインズウォーカーも多い灯争大戦では忠誠度をあげられるだけで十分。たまに全体除去や手札破壊をインスタント・タイミングで撃って油断した相手の度肝を抜けることも。
マイナス能力は脅威を一時的に排除しながらカードアドバンテージを得られる強力なもの。特に灯争大戦に多い戦慄衆のトークンを出す能力「動員」対策として優秀。ドミナリアの英雄と違って相手プレインズウォーカーに触れない点がプレインズウォーカーだらけの灯争大戦ではネックになる場合もあるが、3マナのプレインズウォーカーにそこまで求めるのは酷であろう。
掲示板
81 ななしのよっしん
2022/12/11(日) 01:07:45 ID: JjDCJn01q5
ヤヤよりこいつに死んで欲しかった
82 ななしのよっしん
2024/04/16(火) 16:33:02 ID: 39J5XBXEjD
いや無理だろ黒人だし…
でも灯争のときはアポカリプスや未来予知みたく整理対象になってヤヤとこいつは死ぬだろうと確信してた
3テフェの頃はBLM騒動と変に絡んじゃって地獄だったね、本国の事情のせいで禁止にもできず、日本のオタクが黒人討伐とか下品なヘイト撒き散らすし
83 ななしのよっしん
2024/11/21(木) 00:37:58 ID: ven/HSMlej
「ザルファーのテフェリー・アコサ」ってカード名の胸熱感
ハゲお前……苗字あったんだ……
そのうち「テフェリー・アコサ」ってカード名でまたカード作ってほしい。キャラ名=カード名ってのを最初にやらしてもらえなかったので
まあ名前がどうあれ戦場に出たら大急ぎで焼かれるんやけどな!
急上昇ワード改
最終更新:2025/01/18(土) 16:00
最終更新:2025/01/18(土) 16:00
ウォッチリストに追加しました!
すでにウォッチリストに
入っています。
追加に失敗しました。
ほめた!
ほめるを取消しました。
ほめるに失敗しました。
ほめるの取消しに失敗しました。