SCP-1955-JP 単語

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ヤサシイコ

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SCP-1955-JPとは、創作サイトSCP Foundation」に登場するSCPオブジェクトである。
オブジェクトクラスEuclidオブジェクト名は「やさしい子」。

概要

この子を、そちらにお送りします。
みなさんの元で一緒に暮らし、お役に立つのがなのです。
心優しい子ですから、みなさんのために精一杯 きっとがんばってくれるはずです。
どうか、よろしくお願いします。

酩酊街より をこめて

SCP-1955-JPニホンオオカミに見える実体である。年齢は1歳程度の体格をしているものの、成長速度が異様に遅く、品への耐性が強いといった異常性を持っている。

この実体は首元に麻素材で作られたポーチ(SCP-1955-JP-A)を首から下げており、この中から何らかの物質を出すことができるようになっている。財団確保時にはこの概要冒頭に書かれたメッセージカード以外は入っていなかった。

財団はSNSを通じてこの実体に関わる情報を捜索していたが、全て事後で関係者からもたらされる情報を聞き出し、現場の捜をすること以上のことができていなかった。回収されたものも実体が麻のポーチから出されたペットボトル毛布、現場に残された体毛といったところまでしか見つかっていなかった。

そして実体が行っていた行動はそのどれもが人助けであり、突発的な腹痛の対応や、逃走したの確保、保護者の虐待によって屋外に放置された子供の救助など、人のために何かを為そうとしていたのである。そして、賞賛や感謝を告げられるとスッと消失する。この性質のために財団はこの実体を収容することができていなかった。

ところが21回記録を最後に情報が途絶え、その3ヶ後にようやく収容と相成った。…当初SNS投稿されていた姿とは変わり果てた状態で。

これまでの報告にあったような協的な行動は一切なく、暴で敵対的。全身に骨折跡や重度の火傷による表皮の炭化が認められ、付着物からは灯油が検出された。撃者だった者たちによって執拗に虐待を受けていたことが後の調と尋問で明らかになった。該当の人物には物的拠の押収と記憶処置、簡易な監視のもとで開放された。

本来であれば火傷によるショックで死んでいてもおかしくないほどのものだったが、未解明のによって辛うじて生きながらえている状態で、財団も治療を行おうとしたのだが抵抗しく、麻酔や鎮痛剤による効果が薄いため、現在拘束具で暴れないようにした上で段階的に処置を施す程度に留まっている。収容プロトコルいてもバイタルサインを随時チェックし、容態が急変しないように注意を払っている。

そして数カ後、麻のポーチよりメッセージカードの出現が4度認められた。

あの子元気にしていますか?
みなさんのお役に立てていますか?
あの子っているなら、私たちはとても嬉しいです。

あの子元気にしていますか?
幸せに暮らせているでしょうか?
さいきん返事がこないので、ほんの少しだけ心配です。

あの子はあなたと一緒にいますか?
お返事くださると幸いです。

今度、そちらにお邪魔します。
ご迷惑だったらごめんなさいお土産もたくさんお持ちしますので…
その時がきたら、よろしくお願いします。

酩酊街より をこめて

酩酊街からも心配になって送ってきたと推察されるのだが、なにせ状況が状況なのでこれを伝えるわけには行かず、財団もその理念から収容する以上のことができない。

原則として危険性はなく、ほっこりとさせるのが酩酊街オブジェクトなのだがその中では非常に胸が痛くなるしい記事。そして人の業の深さをまざまざと見せつけられる記事でもある…

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