SCP-372-JPとは、シェアード・ワールド『SCP Foundation』に登場するオブジェクト(SCiP)である。
| SCP-372-JP | |
| 基本情報 | |
|---|---|
| OC | Neutralized |
| 収容場所 | 無力化済物品収容室 |
| 著者 | ginger3738, tokage-otoko (共著) |
| 作成日 | 2016年3月21日 |
| タグ | 外部エントロピー 容器 精神影響 食物 |
| リンク | SCP-372-JP![]() |
| SCPテンプレート | |
ラーメンのどんぶり。非活性化時では空っぽだが、半径50cm以内に人が近づくと活性化して内部にラーメンが出現する。その味は一般的な醤油ラーメンと変わらないが、このとき坂本一家強盗殺人事件において亡くなったとあるラーメン店の経営者・坂本和彦氏、その妻坂本美栄氏、およびその子供である坂本芳雄氏の3人のDNAが食材から検出されている。かつかなり煮えたぎっており、注意して摂食しないと火傷を負うことがある。発見場所もその殺人事件の現場となった、坂本和彦氏のラーメン店である。元々は氏の店舗でラーメン提供に使用されていたものであろう。
このラーメンを摂食した際、摂食した者は坂本一家の様々な場面をラーメンどんぶりの視点でみた内容が映し出される。10年近くラーメン店を経営していたらしく、ラーメン店の日常を通して3人の在りし日の姿を想起させる。この映像を見ている間かなりの時間が経過しているように思われるが、実際は1-3秒ほどしか経過していない。
最後の最後で死の瞬間さえも想起させる。押し入った強盗は3名をただ殺すにとどまらず、激しく殴打し、その脳味噌などは近くのどんぶりにまで飛び散るほどであったようだ。現場を担当した警察官によると、そのどんぶりには赤と白のなにかが入っており、それが血液と脳味噌とわかったとき、犯人を外道と思ったという。しかしそこに冒涜的というか、ラーメンがいつの間にかよそられていた。警察官は悪趣味と考えつつも、そんなことをしたやつを探して欲しいと、上層部に扮した財団エージェントにそのどんぶりを証拠品として差し出す。これがSCP-372-JPである。
……とかなりのいわくつきのラーメンどんぶりであったが、現在は能力を失っている。本オブジェクトの研究のためラーメンを食べたDクラスは、ある日娯楽室で別のDクラス――ラーメン屋に押し入って一家を殺害して金品を奪った犯人をボールペンで刺殺した。それ以後、SCP-372-JP内部にラーメンは出現しなくなったのだ。ラーメンを食べたDは語る。「脳味噌が入っていたラーメンどんぶりだから、おそらく怒りで煮えたぎった脳味噌がラーメンを出していて、そのラーメンが熱すぎたのは家族の憎しみの温度なんだろう」と。
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最終更新:2025/12/06(土) 00:00
最終更新:2025/12/06(土) 00:00
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