SCP-544-JP 単語

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コドクナホウソウシツ

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犯罪者だから償いをしなくちゃダメなんだ。でも皆はを忘れちまっただろうから、代わりにお前に償う事にする。


SCP-544-JP - SCP財団exitより,2022/08/20閲覧

SCP-544-JPとは、シェアード・ワールドSCP Foundation』に登場するオブジェクト(SCiP)である。

名は『孤独な放送室』。

概要

とある県に存在する5階建ての「██デパート」という名前百貨店。ただし今は業している。数日後に取り壊しが行われたが、翌日になると全に形状を復元されていたことから財団の注意をひき、収容下に入った。

このなかに人間が入ると、3分ごとに「お知らせです、○○さん (入った人)、✕✕さんがお待ちでした」というアナウンスが流れる。この✕✕さんは入った人の直接・間接を問わず面識のある人物からランダムに選定され、場合によっては「家族の皆さん」「友人の皆さん」など一度に複数人が定される。この選定された人は、入った人についての記憶全に失い知覚できなくなる。

SCP-544-JPの内装は、営業当時のものを模倣しているがすべての領域において人であり、食品はすべてサンプルに置き換わっている。放送室と推定可部屋はあるが外部から内部の状態を視認することはできず、侵入もできない。このには「如月工務店」と記載されている。しかしこ百貨店如月工務店が実際に関わっていたという拠は存在しないか抹消されている。

内部調査

このオブジェクト研究するに当たり、一般職員が侵入するとこの異常性によって忘れられてしまうため、当然Dクラス職員が調担当に割り当てられた。

彼――D-1104は、アナウンス小さな女の子だと訝しみつつ、知っている店の支店がある (ただし食品粘土などに置き換えられている) などのいくつかの報告をするが、その間に兄弟、殺した人物の、財団の実験担当の研究員、同室の別のDクラスなどから次々に忘れられていく。

自分を忘れてもらえるなら最高だと彼は志願した。しかし今となってはD-1104は皆が自分を感じられなくなることが怖い博士に回答する。アナウンスからは、強く語りかけてくるような印を受けるとD-1104は報告するも、調を続行する。高層階に進むに連れて、アナウンスに焦りが見えてくると報告する。そして、5階にたどりつくと、ボイラー室、調室、そして新しめの――放送室がそこにあった。そこにはいマーカーで、こう記載されている。

迷子通知システム(自動) 停電中でも動くようにハードウェア高性にしました。 -如月工務店

SCP-544-JP - SCP財団exitより,2022/08/20閲覧

Dクラスを何度か開けようと試みたが、それは不可能だった。そして、このあと研究員は内部調は以上だが、このあとは「忘れる人がゼロになったときのアナウンス記録したい」ということで、そのままそこに待機してくれと伝える。十分なデータが取れたと判断してから帰還するように、と伝えるとD-1104はそれを承諾した。

そして、「勤務先の皆さんがお待ちでした」というアナウンスが流れる。も自分を見ていない――いや、お前はずっとを見ているんだろ? そうD-1104はアナウンスに問いかける。部屋のなかにかいるのか?アナウンス子供であることを訝しんでいたD-1104は質問をする。なにしろ、先程のの記載からするに、アナウンスは「人」がしているのだ

やがて、放送室からはが聞こえてくる。そう、アナウンスを行っていた少女である。ずっと1人だと語る彼女に、もそうなるぞ、とD-1104は回答する。なぜ逃げないのか、私と同じになると強く諭す少女は、デパートの最後の迷子であった。皆が自分を忘れた。ここは辛い、だから逃げて、を開こうとしても手遅れになる。彼女はD-1104をずっと説得していた。

だが、D-1104は「すでに手遅れだ」と回答する。そして、アナウンスは1人で十分だし、それをするのは大人であるべきだ、と回答すると、彼はをこじ開けようと試みた。彼の家族も、友人も、財団も、なんなら殺した者の遺族からさえも忘れられた彼は、今日はじめて会った少女に償いをすることを決めたのだ

彼はドアをついにこじ開けると、「よう、お嬢ちゃん」と語りかける。


やがて少女はD-1104から託された映像記録とともにこデパートを出て、待機していた警備員に保護された。彼女は財団によって家族のもとに連れて行かれたが、家族はやはり彼女記憶していなかった。彼女は財団サイトに引き取られることになる。

Tale『進路相談exit』では彼女の後日談が描かれる。彼女は救い出された後、財団護下で青春を送り、やがて進路を決める。そんな彼女は、就職にあたり財団に就職することしか考えていなかった。彼女は、財団職員となって、やがてあのデパートに赴く。職員たちが彼女を心配しながら見守る中、彼女デパートに入り、そしてあのときの男に感謝を告げる。

私は、楽しく生きてこれました!ありがとうごめんなさい、私は方の優しさに甘えます!方を覚えて、生きていきます!


進路相談 - SCP財団exitより,2022/08/20閲覧

やがて、アナウンスからはあの日の男のが返ってくる。

「久しぶりだな、お嬢ちゃん」

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