少年マンガのパクリやないけっとは、猿渡哲也による漫画『TOUGH』のセリフである。単行本16巻に収録されている166th MATCH「憧憬を胸に」で登場する。
教会にて、バトル・キングこと尊鷹に灘神影流の必殺技・塊蒐拳を喰らった影響で一時心臓が停止し、昏睡状態に陥るなど、とても自力で動ける状態じゃないハズの宮沢静虎は車イスで会場入りしたかと思うと、ゆっくりと立ち上がり、一歩ずつ足元を確かめるように歩を進めリングイン。
気合を入れたヘアスタイルを披露する“反逆の風使い”鈴木ミノルと対戦する。
ミノルはゴングと同時に一気に距離を詰めると、得意技の風当身ではなく、塊蒐拳を放つ。
付け焼刃とはいえ、一時自分を死の淵まで追い詰めた門外不出の技をヒットされたことで汗ばむ静虎。
ミノルは、尊敬する静虎を倒すことを目標に、情報を得るため最強・最悪のオッサンと一時期つるみ、彼の弱点・欠点などを詳細に書き記した“ミノル・ノート”を完成させていた。
静虎は丸裸にされていたのだ。
「さあ… 楽しませてもらうぜ!!」の掛け声をあげると、ラッシュをかけ、ボディブローで静虎のガードを下げさせると、「俺がアンタを倒すために費やした時間と情熱… 感じてもらうぜ!!」の声とともに飛び膝蹴りを見舞うミノル。
鼻血を出し後ずさる静虎に、ミノルは「ミノル・ノートに名前を書かれた者は… 1ラウンド以内にK・Oされる!! なーんてね」と、当時流行っていた『DEATH NOTE』になぞらえたセリフで、ここまで思い描いていたプランが完璧に進んでいることをお茶目に示す。
それを聞いたキー坊は
ふざけんなっ!
少年マンガのパクリやないけっ!!
一方的な試合展開に「しゃああ――――ッ!! いたぶるのは俺のシュミじゃねぇ!! 豪快なフィニッシュ・シーンで気持ちよく終わらせてやるぜッ!!」と叫ぶミノルは十八番である風当身を腹部に放つも、灘神影流の秘技“弾すべり”で軌道を変えられてしまう。
すると、静虎の背中に丸い痣が出現。
血のように赤く、不気味に腫れあがったそれを見たミノルは「知ってるぜ… あんたの身体は鬼龍の塊蒐拳でボロボロになってるんだろ⁉」「もうすぐ死ぬんだってな…」「それでも尊敬してるから容赦しねぇ!!」「尊敬されるって痛くて苦しくて迷惑なもんだよなあッ!!」と言い放ち攻勢をかけるも、全て捌かれてしまう。
“急所”は“救所”。実は教会で尊鷹に絶妙な力加減で打ち込まれた塊蒐拳が、2年前鬼龍が打ち込んだそれを打ち消したのだ[2]。
突如現れた痣は根治の証だったのである。
まさかの回復を見せた静虎に、「面白れぇ! やっぱりあんた強いだけの漢じゃなかった!!」「もっと尊敬しちゃうぜこの野郎――ッ」と、風当身を頭部に放つミノルだったが、躱され顔面に右ストーレートを喰らい吹っ飛ばされてしまう。
「ヒュ――ッ… すんげぇパンチじゃん やっぱ覇生流が最も恐れた男だけのことはあるな…」「漫画でよくあるだろ?殴られたら“星”がチカチカ見えるってやつ マジに星が見えちゃったもん…」「…やっぱアンタすげーかっこいいよ」「そんなアンタと闘ってる俺はもっとかっこいいけどね―――っ!!」と軽口を叩くミノルは、逆襲するためパンチを連打するも見切られ、二百万人に一人と言われる特別な脚質、虎腿(タイガー・フット)から繰り出される防御不能の飛び蹴り、虎腿蹴(タイガー・シュート)を喰らい失神。
小賢しくコツコツと調べたデータなど天才の前ではクソの役にも立たないことを夢と現実の狭間で理解する。
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最終更新:2024/10/07(月) 14:00
最終更新:2024/10/07(月) 13:00
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