8,348
8341 ななしのよっしん
2025/12/08(月) 10:10:40 ID: 5Akh2nwp4t
あと上でもゾルタンが宇宙世紀版クルーゼという意見には俺も納得してて、そのゾルタンですらニュータイプそのものには否定的じゃないという意味ではゾルタンもまだ夢見てる
SEEDは主人公たちのみならず、クルーゼも議長もどこまでいっても人は人だろみたいなスタンス
そういうポストヒューマンを救いとして匂わせてすらいない
8342 ななしのよっしん
2025/12/08(月) 21:13:06 ID: SOrlZtH0DC
宇宙世紀を例に出してしまっておいてなんだけど、
俺は「SEEDと他作品とで世界観の比較や考察をする際に公平じゃない人が未だに多い」という意見に補足するつもりでAWの例に宇宙世紀を付け加えたんだよね
だから「1stは「僕には帰れるところがある」で〆られるけど、SEEDは「どうしてこんなところへ来てしまったんだろう」で〆られる」に対して、
「その後の「僕達の世界は」までのくだりどこ行った」とツッコんだ
SEED単体の世界観の総評としてだけだったら「どうしてこんなところまで来てしまったんだろう」は適切かもしれないが、
そことアムロ個人のミクロな感想である「僕には帰れるところがあるんだ」とで比較するのは不適当だろう
8343 ななしのよっしん
2025/12/08(月) 22:09:03 ID: UBEAjTOlSK
アニメとしての無印時点での締めでなく・無印時点のキラ個人のまとめとなると
直近の食事シーンで食事に手を付けないのを描きつつ「不思議だよね、僕は、なんでどうしてこうして生きて、食べたり眠ったりしてるのかな。生きてるから?」とまで言わせてる「星のはざまで」を持ち出す事になるだろうから
「僕達はまだ死ねない」の「まだ」であった戦争が終わったのに、唯一個人として守るべきと考えていたフレイを守る事も出来ず・互いに理解できてしまう相手で自分が生まれるにあたって犠牲にされた存在ですらあったクルーゼを憎しみのままに殺してしまったのに、まだ死んでいない
みたいなだいぶ酷い事になっちゃう気も
8344 ななしのよっしん
2025/12/09(火) 09:04:45 ID: 5Akh2nwp4t
お互いわかりあってる光と影とも魂の兄弟とも言えるようなキラとクルーゼが殺し合うしかないというのもエグい構図だよな
守らなければならない人だったフレイを目の前で失った上に、フレイを殺した自分の鏡とも言えるクルーゼを殺して終わり
クルーゼを殺した時にはフレイを殺された怒りと憎しみが心のどこかにはあったから、キラもあんなにダメージ受けてた
散々舞い降りる剣から憎しみと戦わなければならないと描写して、最後の最後にトールを殺された時のような怒りと憎しみの力にも頼るから、徹底してキラを追い込んでる
SEEDの面白いのは悪夢戦のシンもだけど怒りや憎しみによって出る力もたしかにあると描写してるとこだよな
人の矛盾というか
8345 ななしのよっしん
2025/12/10(水) 19:49:45 ID: Gv+gOLGES/
横から失礼するけど、そもそもSEEDにおけるコーディネイターと宇宙世紀のニュータイプをポストヒューマンとして比較することが間違いなのでは?
SEEDにおけるナチュラルとコーディネイターは宇宙世紀におけるアースノイドとスペースノイドであって、あくまで一連のストーリーを紡ぐための舞台装置に過ぎない。ニュータイプと比較するならSEED因子の方だろう。
そしてニュータイプがいくら活躍したり希望を見出しても、それによってアースノイドとスペースノイドの確執が解消したりすることはなく、SEED因子を持つ人達がどれだけ平和のために努力しても、それによってナチュラルとコーディネイターの確執が解消したりはしないという点では何も違わない。
8346 ななしのよっしん
2025/12/10(水) 20:27:04 ID: 5Akh2nwp4t
>>8345
そのSEED因子とニュータイプの作中での扱いを見てたらまさに作風の違いが出てない?
SEED因子はマルキオがちょろっと触れる程度で、ニュータイプやイノベイター的な人の革新みたいな感じでは作中を通して全然触れてない
ガンダムが徹底してただの兵器としても扱われてるからSEEDはガンダムで言うならWに近いか
8347 ななしのよっしん
2025/12/10(水) 21:11:10 ID: UBEAjTOlSK
コーディネイターはSEEDを換骨奪胎した00で言う所のイノベイド(新人類や宇宙生物の様な未知と遭遇した時の橋渡し役)が原義で
「みんな橋渡し役になってくれるかな?」宣言を「遺伝子操作して後に続くぞ」で答えちゃった上に最終的に「遺伝子操作された俺たちこそが新人類だ」したのがSEED(≒イノベイターを名乗ったイノベイド達の反乱)
(反対にSEEDをベースに考えると動機付けとしての遠未来の目標であった新人類や宇宙生物絡みにフォーカスしたのが00後半)
ただまあニュータイプ=新人類かつコーディネイター≠新人類とした場合に意識したいのはGQのドゥー・ムラサメの語る「自らの意思で(強化される事で)進化した強化人間こそがニュータイプ」で
漫然と進化を待つとかではなく・技術で能動的に進化したからってコーディネイターが新人類足り得ないとするのもだいぶ差別的な発想ではある事には触れておきたい
(コーディネイターになるのは「自らの意思で」ではない事にも注意)
8348 ななしのよっしん
2025/12/10(水) 22:12:20 ID: VC8HieEGhQ
SEED因子はマルキオ導師だけでなく、デュランダルも自分の政策に利用しようとした描写があるはず
ただ、監督が言っているようにSEED因子はあくまで“火事場の馬鹿力”であって、それを政治的イデオロギーに結びつけて特別視しようとする点は、むしろニュータイプ的な扱いに近いと思う
では、なぜSEEDはその“特別な力”を特別視しなかったのか?
それは明確な答えとして提示すると、「新人類なんだから正しい」というシャアのアクシズ落とし的な思想を安易に肯定する危険があるからだろうね
現代科学でも否定されている欠陥品のDPですら、分かり易いからと持て囃す人が視聴者にも一定数いたわけで、そうした危うさは確かに存在する
だからSEEDでは、ニュータイプやイノベイターのような“分かりやすい答え(特殊能力による解決)”を提示せず、あくまで人間側の普遍的な問題として描いている
その結果、“救いようがない”という印象が一部に生まれたのだけど、実際には答えとして“他者への関心と愛”が提示されている
ただ、それが分かりにくいのも事実で、だからこそ映画で「愛の反対は無関心」という明確な言葉を改めて置いたのだろうと思う
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