.hack//(ゲーム)とは、バンダイ(現バンダイナムコゲームス)が2002年から2003年にかけて発売したゲームソフトである。開発はサイバーコネクトツー。
関係者の間では「ファースト」 ファンの間では「無印」と呼ばれる。
.hackシリーズ第一期の中心となった作品であり
この作品がなくては.hackシリーズは語れないと言っていいほどの超重要作品
架空のオンラインゲーム「The World」を舞台にそこで起こる数々の事件を追っていく。
バンダイが贈る一大メディアミックスプロジェクトとして.hackシリーズが発表。
本作はそのプロジェクトの中心を担う作品。
メディア展開されたゲーム、アニメ、コミック、小説は基本的に同じ時間軸、設定を持った別作品であり
各々が別々の主人公、ストーリーを持っており、それが他のメディア作品と密接に絡み合い
作品の全体像が広がっていくというストーリー展開が話題を呼んだ。
.hack//(ゲーム)を中心とした第一期シリーズの作品群については「.hack」の記事を参照。
主人公の中学二年生の少年は友人であるヤスヒコに誘われ、世界中で人気を博していたネットゲーム「The World」を始める。
主人公のThe Worldでの姿「カイト」はヤスヒコのThe Worldでの姿「オルカ」と共に初心者向けダンジョンを攻略中に謎のモンスターに追いかけられる不思議な少女と遭遇する。
ダンジョンの奥で少女と出逢いオルカは少女から謎のアイテムを託される。
その時、謎のモンスターが出現。オルカとモンスターが交戦するがオルカが敗北。
操作するゲームのキャラクターがやられただけ、そのはずだった。
しかしオルカのプレイヤー、ヤスヒコは現実世界で意識不明になり目を覚ますことはなかった……
「The Worldはただのネットゲームじゃない」
友人を救う為にカイトはThe Worldに隠された秘密を解き明かしていく。
いつしかそれは、ネットとリアル、双方を巻き込む巨大な事件へと発展していく……
キャラクターデザインに新世紀エヴァンゲリオンなどで有名な 「貞本義行」
脚本にはパトレイバーシリーズや攻殻機動隊など数々の押井守監督作品の脚本を担当した「伊藤和典」
そしてアニメーション監督に「NOIR」など独特な雰囲気を持った作品を制作し好評を得ていた「真下耕一」
を起用。その豪華スタッフ陣に注目が集まった。
豪華スタッフや緻密に計算されたメディアミックスも話題を呼んだがゲーム版で特筆すべきはその販売形態だろう。
本作品は全四巻構成、そして全巻にOVAが付属という前例にない販売形態で注目を集めた。
まずゲームは
の全四巻で展開。これら全てを併せて「.hack//(ゲーム)」であり、漫画やアニメの様に連続したストーリーを描いている。
その為、最新作だからといって絶対包囲Vol.4を購入しても(一応あらすじは流れるものの)ストーリーが前巻からの続きから始まり、話の内容が理解できないこと請け合いなのでVol.1から順に追っていくことを推奨する。
そして全巻にOVA「.hack//Liminality」が同梱
架空のオンラインゲーム内での出来事を描いたゲーム版から一転、こちらではゲームではなく現実世界を描いている。
詳細は該当記事で。
現在PlayStation2 The Bestシリーズにて
Vol.1とVol.2をセットにした 「.hack//Vol.1xVol.2」
Vol.3とVol.4をセットにした 「.hack//Vol.3xVol.4」
が発売中である。(各2,800円税込)
残念ながらこれらのセットには前述のOVAが付属していないがOVA全話を収録したDVD-BOXが発売中
詳しくは「.hack//Integration」で検索して頂きたい。
初代.hackを語る上で忘れてはならないのがこのパロディモード
ゲームをクリア後にプレイできるおまけモードで
メインストーリーが刷新されており、キャラクターのセリフからメールまで、おもしろおかしいことに改変されてるギャグモード。Vol.1からVol.4まで全巻に収録。
例 カイト「ええ乳してまんなぁ」
ブラックローズ「オナラ出ちゃった……ミまでは出てないけど」
オルカ「お嬢さん…携帯の番号を教えてください」
バルムンク「私のムスコは臭くない!!」
アウラ「ガッツ石松-ではありません」
ミストラル「お兄ちゃん、二次コンでちゅかぁ?生身はこわいでちゅかねぇ。きゃは☆」
ヘルバ「四十に近い男女二人、ホテルの一室で昔通りに―」
エルク「今度はベガからの電波だっぱっぴぃ」
ミア「とびだせとびだせ飛びカエル!車に轢かれてぺっちゃんこ!」
ワイズマン「キスするならケツにしろ」
リョース「おまえなんか肥溜めに落ちてしまえ!!」
驚くなかれこのパロディモード、なんとフルボイス仕様である。若手もベテラン声優も関係なしにここではとてもじゃないが記載できないようなセリフを言わせるスタッフに脱帽。それに対しノリノリな声優の演技にも脱帽。公式が病気。公式が未帰還者。
電波なセリフが散見し、シナリオが一見すると崩壊しているが、実はそれらは伏線であり、Vol.4で全てが繋がる神シナリオだったりする。伏線ではないのもあるがそういうのは大抵下ネタである。
どうしてこのゲームが全年齢対象なのか筆者には理解出来ない。CERO仕事しろ。
ちなみに、開発会社だったサイバーコネクトツーのHP、.hackキャラクター紹介ページではキャラクターのセリフがパロディモードのものとなっていた。一体何のゲームなのか、内容が全く伝わらない斬新な紹介方法だった。(現在は閲覧不可)
脚本は本編と同じ伊藤和典氏。
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最終更新:2024/11/14(木) 00:00
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