クリス・カーター（1982年生）とは (クリスカーターとは) [単語記事]

概要

OB
クリス・カーター Chris Carter
基本情報
国籍	アメリカ合衆国
出身地	カリフォルニア州
生年月日	1982年 9月16日
身長体重	183 cm 98kg
選手情報
投球･打撃	左投左打
守備位置	一塁手、外野手
プロ入り	2004年MLBドラフト17巡目
引退	2014年
経歴
デ・ラ・サール高校スタンフォード大学ボストン・レッドソックス(2008年-2009年) ニューヨーク・メッツ(2010年) 埼玉西武ライオンズ(2012年) 石川ミリオンスターズ(2013年) 埼玉西武ライオンズ(2013年)
プロ野球選手テンプレート

マイナー通算98本塁打のパワーとシュアなバッティングを兼ね備えた指名打者候補として期待は高かったが、来日早々オープン戦で右ひざを負傷し長期離脱を余儀なくされる。実は前年に左ひざにもメスを入れており、西武ファンから「なんであんなの獲った！」と非難の的になってしまう。

2012年 6月23日の北海道日本ハムファイターズ戦で掛布星秀和の代打として遅まきながら公式戦初出場を果たす。
中村剛也の離脱時は5番指名打者としてスタメン起用もされた。前述の経緯から大して期待されていなかったが、崖っぷちゆえの勝負強さか、好機で打点を多く記録して中村の穴を埋め、一軍に定着した。中村復帰後は主に代打として出場した。

後述する抜群のキャラクター性も手伝ってファンから愛されたカーターだったが、シーズン終盤に膝痛を再発したこともあり、オフには戦力外を通告されてしまう。一度は野球を諦めてアメリカに帰国し就職していたが、NPBの複数のスカウトから現役復帰を打診されて翻意。2013年 4月5日に日本の独立リーグ、ベースボール・チャレンジ・リーグの石川ミリオンスターズへ入団した。背番号7。4番DHで出場し、6月中旬時点までで打率リーグ 2位の好成績を残す。

その後、西武の外国人打者が不調ということもあり、西武が再獲得に向けて動き出す。そして6月16日に石川ミリオンスターズとの間で譲渡が合意され、西武に復帰することとなった。背番号10。ところが期待された打撃で結果を残せず、10月に西武から二度目の戦力外通告を受けた。

バッティングフォームはややオープンスタンス気味に構えて体をユラユラさせるもので、足も頻繁に踏み変えるので打つ直前になるまで静止しないのが特徴。このフォームも後述の「落ち着きが無い」キャラクター成立の一因とも言える。プルヒッターと思われがちだが、逆方向に強い打球も飛ばせる。
膝ボロのため足はきわめて遅く、2012年は守備につく機会も一度もなかった。

世界大学ランキングで2位に輝いたこともある名門・スタンフォード大学を飛び級して3年で卒業しているという異色のインテリ外人だが、ベンチ内ではしゃいだりラッキー7で応援歌を歌ったりとその経歴に似合わず非常にテンションが高いオモシロ外人でもある。そこそこ活躍していることもあり、春先の総スカンはどこへやら、すっかりファンの人気を集めた。ハイタッチが痛そう・・・。
2012年シーズン、キャプテンを務めていた栗山巧が左前腕の故障で離脱した際には外国人でありながら試合前のスピーチを担当し、「勝者と敗者の間には1センチの差しかない。俺達はチャンピオンを目指すチームだ。チャンピオンはあきらめない」と熱い発言を残し、チームの奮起を促した。このスピーチを契機にただのオモシロ外人から知性とチーム愛を持った熱い男というキャラが確立し、ファンからの支持をさらに高めることとなった。カーター自身も2012年を野球人生の転機と語っており、ライオンズに対して強い愛着を持つ。
球団もカーター人気に便乗し、カーターのスピーチをプリントした限定Tシャツを販売したことがある。