サガシリーズ > サガフロンティア2

サガ フロンティア2(SaGa Frontier2)とは、スクウェア(現スクウェア・エニックス)が1999年に発売したプレイステーション用RPGである。サガシリーズとしては8作目に当たる。
概要
| サガシリーズ |
サガフロンティア2
SaGa Frontier2 |
| 基本情報 |
| ジャンル |
RPG |
| 対応機種 |
プレイステーション
ゲームアーカイブス(PS3/PSP) |
| 開発元 |
スクウェア |
| 発売元 |
スクウェア |
| 発売日 |
1999年4月1日 |
| 価格 |
6,800円
アルティメットヒッツ:1,500円 |
| 対象年齢 |
CERO:A |
| ゲームソフトテンプレート |
メカ等のSF要素が多かった前作サガ フロンティアから一転、再び純ファンタジー世界観となった。
万物に宿る「アニマ」を使い、術を使うのが当たり前の世界に生まれた術不能者「ギュスターヴ13世」と、その時代の影で暗躍するエッグという存在に立ち向かうディガー「ウィリアム・ナイツ」。二人の主人公、及びその意志を継ぐ者達によって描かれる、約100年に及ぶ物語を垣間見ることになる。
BGMが伊藤賢治から浜渦正志に変更になり、激しいイトケンBGMから、流麗なBGMに一変した。この変更には発売当初は従来のファンからの不満も出たが、本作の作風に見事にマッチしているため、今ではBGMが素晴らしいRPGとして紹介されることも多々ある。
同じメロディが場面によって様々にアレンジされると言う独特なサウンドは、浜渦の「場面転換ごとに全く違う曲が必要なのか?」と言う既存ゲームサウンドに対する疑問への、一つの回答である。盛り上がる場面で印象的に回帰するメインメロディに心揺さぶられるファンも多い。ちなみに、使用しているメロディモチーフは大きく分けて3種類。たったこれだけ(とはいえ、どのモチーフも使っていない曲もあるにはある)の旋律で70曲以上の楽曲を手がけたのは見事という他ない。
グラフィックも、3Dポリゴン化が進むRPGにおいて淡い水彩画のような色調を持った2Dグラフィックを採用しており、グラフィック面でも評価は高い。が、反面前作サガ フロンティアにあったような、派手な戦闘演出が軒並み抑えられてしまい、地味、とする者もいる。
この為、熱烈なファンが存在する一方、苦手とする人も少なくない。熱烈なファンからも人を選ぶ、と言われる賛否両論の作品であるが、根強いファンを獲得している事も確かである。
システム
シナリオ選択式となっており、シナリオをクリアする事で新たなシナリオが出現、最終シナリオを目指していく。中には戦闘のない、イベントを見るだけのシナリオも多数ある。シナリオはギュスターヴ編、ウィル・ナイツ編の2編が絡み合って進行する形になり、条件によっては他編のシナリオクリアが出現条件になるシナリオも存在する。
シナリオによっては、宿屋に行けない、買い物が出来ない等の制限がかかることが多く、また機会を逃すとレベル上げ用の敵とも戦えなくなってしまう可能性があり、ラスボス戦で詰むプレイヤーが続出した。
また、軍隊戦を再現した簡易シミュレーション「コンバット」と言う形式のシナリオもあるのだが、これの最終戦(サウスマウンドトップの戦い)が高難易度であった為、これで詰む人も続出した。
バトルシステムとしては、前述の通り「術」が「アニマ」を用いて使うモノとなった。この為、装備品や、フィールドなどのアニマを引き出して術を使用する。戦闘中に術や合成術を使用すると、戦闘終了後に新たな合成術を学習できることがある。
また、敵と一対一で戦う「デュエル」と言うバトル方式が選択できるシーンもあり、この場合、「切る」「突く」「ためる」「払う」「防御」等のデュエル用コマンドを組み合わせて行動する。この際、特定のコマンドを組み合わせることによっても、技や合成術を合成習得する事が出来るようになった。
武器には耐久度が設定されており、一定回数以上戦闘で使用すると壊れる旧サガシリーズの要素が取り入れられた。耐久性に優れる鋼鉄製品と、膨大なアニマを蓄える宝物「クヴェル」は耐久度が無限であるが、鋼鉄製品を装備するとアニマの流れを阻害し、術の威力が下がってしまう。(ただし、敵から受ける術のダメージも下がる)
主な登場人物
- ギュスターヴ13世(1220~1269)
![ギュスターヴ13世(壮年) ギュスターヴ13世]()
詳細はギュスターヴ(サガフロ2)を参照。
- ケルヴィン(1221~1292)
- 詳細はケルヴィンを参照。
- フリン(1222~1269)
- ギュスターヴと同じ術不能者。彼と幼少期に知り合ってからは、最期まで行動を共にする。
- レスリー・ベーリング(1221~?)
- ギュスターヴが心を許す女性で、ギュスターヴと行動を共にする。彼との間に子供がいたという説がある。
- シルマール(1196~1270)
- 術士。かつてギュスターヴの家庭教師を務め、彼が術不能者と分かると、彼と母ソフィーをグリューゲルに亡命させた。ネーベルスタンやナルセスと旅をしたことがある。彼を尊敬する者は多く、ナルセスも彼には敬語を使う。
- ネーベルスタン(1205~1264)
- ワイド侯に仕える将軍。先君を陥れ領地を強奪したことからギュスターヴを嫌っていたが、シルマールの説得に応じ、以降は最期までギュスターヴに仕える。
- フィリップ(1222~1255)
- ギュスターヴの弟。幼い頃はギュスターヴを慕っていたが、兄が原因で母と離れ離れになることになり、母の死後はノール侯となる。母がいなくなった悲しみを兄への憎しみで埋めていたが、フィニー王国で兄と対面した時、母のアニマを感じたことにより、態度を軟化させる。しかし数年後息子が暗殺され、ファイアブランドを握ったことによりドラゴンと化す。
- マリー(1196~1270)
- ギュスターヴの妹。オート侯の使者、カンタールの妻としてフィニー王国に訪れた時に兄のギュスターヴと初対面を果たす。後にカンタールとは離婚し、ケルヴィンと再婚。チャールズとフィリップ3世を儲ける。
- ヨハン(1243~1269)
- 紅いサソリに所属していた暗殺者。組織を脱走し、追い詰められていたところをギュスターヴに助けられ、ギュスターヴに仕えることになる。しかし毒によって衰弱していき、最期までギュスターヴを守り抜いた。
- カンタール(1229~1288)
- オート侯爵。ギュスターヴ12世によってマリーと政略結婚させられる。ギュスターヴの死後、ケルヴィンを政争で圧倒し、力を付けていくが、59歳で他界。6人との女性の間に23人もの子供をもうけたが、マリーとは目を合わせなかった。
- チャールズ(1252~1305)
- ケルヴィンの長男。一族としては異端者。
- フィリップ3世(1257~1???)
- ケルヴィンの次男。密かにファイアブランドを継承。
- デーヴィド(1276~1355)
- ケルヴィンの孫でチャールズの長男。祖父の誠実さと父の実行力を併せ持つ。史上名高いサウスマウンドトップの戦いで偽ギュスターヴ軍を撃破し、和平条約を結んだ。
- ウィリアム・ナイツ(ウィル)(1220~1321)
![ウィリアム・ナイツ サガフロンティア2]()
- 詳細はウィリアム・ナイツを参照。
- コーデリア・エメリー(1220~?)
- 詳細はコーデリア・エメリーを参照。
- ナルセス(1205~?)
- 詳細はナルセスを参照。
- タイラー・スティーブンソン(1210~?)
- ウィルが初めて対面した際、野盗と間違えられた程の外見だが、いい人である。口数は少ないが、その台詞からは仲間を信頼していることが伺える。ウィルがナルセスと対立した際も、ウィルの真意を理解し、海賊討伐を引き受けた。口の悪いナルセスから「本物の男」と言わしめる。
- ラベール(1219~?)
- 兄の行方を追う女性で、弓を専門とする。ラベールという名前は偽名であり、「美人」という意味を持つ。
- パトリック・ボジオ(1230~?)
- ヴィジランツ。ラウプホルツでウィルと知り合い、彼と冒険するようになる。後にウィルの息子、リッチと冒険する。グルメ。
- レイモン・ルクレール(1235~?)
- ヴィジランツ。ウィルに憧れている。後にウィルの息子、リッチと冒険する。
- エレノア・ベルトワーズ(1250~?)
- 学者系の術士。常に男性とパーティーを組んでいる。
- リチャード・ナイツ(リッチ)(1255~1291)
- 詳細はリチャード・ナイツを参照。
- ディアナ(1260~13??)
- 北大陸の開拓民。リッチに惹かれ恋仲になる。後に彼の子を身ごもるが、同時期にリッチがエッグと戦うことになり、ワイドに避難し、彼の帰りを待ち続ける。
- サルゴン(1270~1306)
- ヴィジランツ。かつてはエレノア、リッチと共に散水塔で冒険していた。後に偽ギュスターヴに見出され、エーデルリッターとなる。しかし手に入れた力に危機感を感じ、星のメガリスでジニーに戦って討たれることを望んだ。
- ヴァージニア・ナイツ(ジニー)(1291~?)
![ヴァージニア・ナイツ ヴァージニア・ナイツ]()
詳細はヴァージニア・ナイツを参照。
- プルミエール(1286~?)
- 女戦士。旅先でジニーを助けたのが縁で、共に行動する。実は大貴族オート侯カンタールの末娘で、家出して各地を放浪していた。
- ロベルト・ビラス(1278~?)
- ジニーの仲間になる冒険者。お調子者だが、仲間を大切にしている。ジニーに「かわいいな~」というセリフを吐いてることからファンからロリコン扱いされることも。
- グスタフ(1280~?)
- ジニーの仲間になる奇抜な髪型の青年。ロベルトの相棒。
- 「グスタフの剣」と呼ばれる鋼鉄製の剣と、炎のクヴェルである「炎の剣」の二振りの剣を持つ。
- その正体は……ケルヴィンの次男フィリップ3世の子、さらにフィニー王国最期の継承者、ギュスターヴ15世である。
- ミーティア・シーン(1280~?)
- 詳細はミーティア・シーンまたはヒドイですを参照。
- アレクセイ・ゼルゲン(?~1239)
- かつて、ウィルの父親と共に冒険したことのあるディガー。
- 大砂漠のメガリスにて呪われたクヴェル「エッグ」を発掘してしまい、またエッグに魅入られてしまう。
- ウィルの両親を殺害した張本人。
- ミスティ(?~1291)
- 女性をも魅了する美女。幼少期の頃からエッグを持っていた。
- 偽ギュスターヴ(?~1306?)
- ギュスターヴ13世の死後、数多現れた彼の後継者を名乗る人物の中で最も有名な人物。
- 彼の手には、卵形のクヴェルが握られていたというが……
- エッグ
- 詳細はエッグを参照。
楽曲
いずれも作曲は浜渦正志、曲名はドイツ語に由来する。ここではニコニコ大百科に記事のある曲目を挙げる。
- Besessenheit
- Botschaft
- Feldschlacht(I, II, III, IV)
- Mißgestalt
- Roman
- Rosenkranz
- Todesengel
関連動画
関連商品
![ニコニコ市場は2023年11月に終了しました。]()
![ニコニコ市場は2023年11月に終了しました。]()
![ニコニコ市場は2023年11月に終了しました。]()
![ニコニコ市場は2023年11月に終了しました。]()
関連項目
- サガ フロンティア
- サガシリーズ
- サガシリーズの関連項目一覧
- 浜渦正志
- ヒドイです
- サウスマウンドトップの戦い