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メイショウハリオ

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メイショウハリオMeisho Hario)とは、2017年生まれの日本の競走馬。栗毛の牡馬。

主な勝ち鞍
2021年:みやこステークス(GⅢ)
2022年:帝王賞(JpnⅠ)マーチステークス(GⅢ)

概要

父*パイロ、母メイショウオウヒ、母父マンハッタンカフェという血統。
父はアメリカからの輸入種牡馬。産駒は主に地方ダートで活躍しており、代表産駒に2021年のJBCクラシックを勝った船橋のミューチャリーがいる。
母は未勝利で地方行きになった後3勝して中央に戻ったが、結局中央では勝てないまま引退。メイショウはリオは第2仔である。
母父は2001年の菊花賞、有馬記念、2002年の天皇賞(春)と長距離GⅠを3連勝したステイヤー。種牡馬としては距離も芝ダートも問わない多彩な産駒を送り出した。
半弟に2022年のダイヤモンドステークス(GⅢ)を勝ったテーオーロイヤルがいる。

2017年2月25日、浦河町の三嶋牧場(主な生産馬にダノンキングリー、メイショウベルーガ等)で誕生。オーナーはメイショウサムソン、メイショウドトウ、メイショウダッサイなどの「メイショウ」冠名でおなじみ松本好雄。

馬名意味は「冠名+世界一速いハリオアマツバメより」。

名将針尾雨燕

3歳~4歳

栗東・岡田稲男厩舎に入厩。デビューは遅れ、新馬戦も終わってしまった3歳4月の未勝利戦(阪神・ダート1400m)。単勝50.2倍の11番人気と低評価だったが、後方から大外を猛然と追い込んで5着。
中1週で福島ダート1700mの未勝利戦に向かうと今度は1番人気に支持され、3コーナー前から押し上げて捲ると直線で力強く抜け出し完勝する。

しかしそこからすぐトントン拍子とはいかず、1勝クラスは10着→3着→5着→4着と、後方から良い脚で追い込むものの前には届ききらないというレースが続き、昇級5戦目、10月の京都ダート1400m、平場の1勝クラスでごちゃついた集団を最内から割って差し切りようやく突破。

明けて4歳となり、2勝クラスは初戦の小倉城特別(小倉ダート1700m)を後方から捲って差し切りあっさり突破。
3勝クラスは初戦の天満橋ステークス(阪神ダート1400m)こそ見せ場なく10着に敗れたが、中3週で向かった薫風ステークス(東京ダート1600m)を外から差し切って勝ち抜け、オープン入りを果たす。

オープン入り初戦は7月のジュライステークス(L)。後方から大外を追い込んだものの勝ったケンシンコウからは5馬身離された2着
10月の太秦ステークス(OP)は中団から直線で最内を突き、最後は3頭横並びの接戦になったが、先行したライトウォーリアにアタマ差競り負けて2着

続いて11月、みやこステークス(GⅢ)で重賞初挑戦。鞍上はここから浜中俊が主戦となる。例によって中団やや後ろから進め、直線で上手く馬群を捌いて外から抜け出すと、後ろから猛然と追い込んできたロードブレスの追撃を最後はハナ差凌ぎきって1着でゴール。嬉しい重賞初勝利を挙げた。

この勝利で陣営は強気に年末のチャンピオンズカップ(GⅠ)に参戦。単勝24.8倍の10番人気という微妙な評価を覆したいところだったが、手前をうまく変えられず直線でモタれて伸びあぐね、テーオーケインズの圧勝の後ろで地味に7着。大敗でもないが好走とも言い難いという微妙な結果に終わる。

5歳

明けて5歳初戦はマーチステークス(GⅢ)。輸送で前走から-16kgと大きく馬体重を減らしてしまいながらも単勝5.8倍の2番人気に支持される。いつも通り後方からのんびりレースを進めると直線で大外を猛然と追い込み、先に抜け出したケンシンコウをゴール板手前で差し切って勝利。ジュライSのリベンジを果たして重賞2勝目を挙げる。

続いて5月の平安ステークス(GⅢ)では+14gと馬体重を戻して3番人気。中団からレースを進め、直線で外に持ち出して末脚を伸ばしたものの、前を行ったテーオーケインズには突き放され、2kg重い斤量を背負った現役最強ダート馬に力の差を見せつけられるような0.8秒(5馬身)差の3着。

そして6月、上半期のダート王決定戦・帝王賞(JpnⅠ)。テーオーケインズ、オメガパフューム、チュウワウィザードと現役ダート最強格が揃い踏みし、地方勢は2頭しか出てこず交流重賞となって以来最少の9頭立てでの開催となった。メイショウハリオはというと……平安Sで収得賞金を積めなかったのが響き、登録時点では賞金が足りず補欠1番手。賞金順で上位にいたものの不振続きのダノンファラオが回避したことでなんとか出走することが出来た。
当日は単勝19.2倍の5番人気。不安のある関東への輸送、初めての地方コース、初めてのナイターと、どっちかといえば不安要素の方が多い感じではあった。
レースはオーヴェルニュが逃げを打ち、クリンチャーとテーオーケインズがそれを追いながら牽制し合い、向こう正面でスワーヴアラミスから外から上がっていって4頭で先頭集団を形成する中で、テーオーケインズを見ながら前からも後ろからも少し離れた5番手ポツンという、誰にもマークされない絶好のポジションを確保。直線に入るところでオーヴェルニュとスワーヴアラミスが脱落したところで外から進出を開始。大外を捲ってきたオメガパフューム、内を突いてきたチュウワウィザードが加わり、5頭が横に広がっての追い比べとなったが、伸びあぐねるテーオーケインズを振り落とすと、チュウワウィザードとオメガパフュームの追撃を振り切って抜け出し、そのまま押し切って1着でゴール板に飛び込んだ。

浜中騎手は「理想通りの展開」と会心のコメント。補欠繰り上がりから現役ダート最強格をまとめて蹴散らし、ダート戦線の第一線に堂々たる名乗りを挙げる勝利となった。
岡田調教師は開業20年目で初のGⅠ勝利。松本オーナーにとってはメイショウマンボの2013年エリザベス女王杯以来9年ぶりの平地GⅠ勝利となった。

ちなみにスタート直後に右トモを落鉄しており、蹄鉄が吹っ飛ぶ様が現地民によって撮影されている。

秋は11月の盛岡・JBCクラシック(JpnⅠ)へ直行。チュウワウィザードの引退やオメガパフュームが出てこなかったこともあって、1番人気テーオーケインズとともに古馬代表のポジションとなり、クラウンプライドに次ぐ5.7倍の3番人気に支持された。
しかしレースはスタート直後のポジション争いに負けて前目を取れず中団からに。テーオーケインズを見る位置で進めたが、積極的な逃げ馬が不在でクラウンプライドがスローで逃げる流れからの3コーナーからのペースアップに上手くついていけず、特に見せ場のないまま5着。浜中騎手は「左回りだとコーナーで回り方のバランスが良くないです。直線でも左にもたれてしまうところがあります」とのコメント。

血統表

*パイロ
2005 黒鹿毛
Pulpit
1994 鹿毛
A.P. Indy Seattle Slew
Weekend Surprise
Preach Mr. Prospector
Narrate
Wild Vision
1998 鹿毛
Wild Again Icecapade
Bushel-n-Peck
Carol's Wonder Pass the Tab
Carols Christmas
メイショウオウヒ
2008 黒鹿毛
FNo.A4
マンハッタンカフェ
1998 青鹿毛
*サンデーサイレンス Halo
Wishing Well
*サトルチェンジ Law Society
Santa Luciana
*アルペンローズ
1999 黒鹿毛
Kris S. Roberto
Sharp Queen
Amizette *フォーティナイナー
Courtly Dee
  • クロスMr. Prospector 4×5(9.38%)、Hail to Reason 5×5(6.25%)
  • 母系を遡ると曾祖母Amizetteはトワイニング(米GII2勝、ノンコノユメの父)の全妹だったり、4代母Courtly DeeからはGreen DesertやArchやBertoliniやヤマニンパラダイスやワンアンドオンリーやノーリーズン等様々な活躍馬が生まれている名牝系だったりする。

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関連項目

  • 競馬
  • 競走馬の一覧
  • 2020年クラシック世代
  • パイロ / マンハッタンカフェ
  • 浜中俊
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