サーペンタイン(Serpentine)とは、2017年生まれのアイルランド生産・調教の競走馬である。
父Galileo、母Remember When、母父Danehill Dancerという血統。
父Galileoはダービー、キングジョージなど8戦6勝。種牡馬としてヨーロッパで大活躍し、種付け料はプライベート扱いだが日本円にして4000万円とも5000万円ともいわれている。
母は6戦して未勝利だが2010年のオークスで2着、半兄にアイリッシュダービー、キングジョージ、凱旋門賞などを勝利したDylan Thomasがいる。
母父Danehill DancerはGIの愛ナショナルSなど11戦4勝。2009年には英愛リーディングサイヤーとなっている。
サーペンタインは父、母とも預けられたアイルランドの超名門エイダン・オブライエン厩舎に預けられる。
サーペンタインは2歳時は9月17日の8ハロン半の未勝利戦に出走したが、11頭立ての10着と敗れた。2歳での出走は以上である。
2020年になると新型コロナウイルスの影響で競馬の開催が大きく遅れることになった。
サーペンタインは6月12日のカラ競馬場10ハロンの未勝利戦に出走して18頭立て5着に敗れた。
初勝利を挙げたのは27日の同条件の未勝利戦で、9馬身差の逃げ切りで圧勝であった。
オブライエン師は7月4日のダービーに日本でいう「連闘」で出走することを決めた。鞍上のエメット・マクナマラは30歳にしてダービー初騎乗である。
無観客で行われたダービーでは2000ギニー優勝馬Kamekoなどそれなりに有力馬が揃ったが、サーペンタインは道中最大約12馬身の大逃げを打ち、他の馬は仕掛けどころを失ったまま、2着に5馬身差をつけて圧勝した。
オブライエン師はダービー通算8勝目、父Galileo産駒はダービー単独5勝といままでの1784年生まれのSir Peter Teazleなどの4勝の記録を更新し、マクナマラはダービー初騎乗初勝利となった。
9月に延期されていたパリロンシャン競馬場でのパリ大賞典(G1・2400m)では2番人気に支持されたが道中3番手から伸びを欠き4着に敗れた。
凱旋門賞を目指していたが直前にオブライエン厩舎から薬物検出が発覚、サーペンタインを含む全馬が出走取消となった。
10月の英チャンピオンS(G1・9f212y≒2004m)ではダービーのような大逃げではないが逃げを打つが直線で捕まり4着に敗れた。
この年は5月のアイルランド・カラ競馬場のタタソールズゴールドカップ(G1・10f110y≒2112m)から始動。2番手の競馬になるが最終コーナーでもう手ごたえがなく8頭立て7着に沈んだ。
次走は6月のアスコット競馬場のゴールドカップ(G1・19f210y≒4014m)に出走。ゴールドカップは伝統あるレースではあるが、距離の棲み分けが進んだ現在では栄光のダービー馬にとっては都落ち状態であり、ダービー馬の出走は1970年のBlakeney以来約半世紀ぶりの出走となった。ここでは中団の競馬となりそのまま見せ場を作れず12頭立て8着に敗れた。
次走は7月のイギリス長距離路線の一角グッドウッドカップ(G1・24f≒3219m)。ここでも前走と同じように中団からの競馬から8頭立て6着と敗れた。
5歳になった彼だが、ダービー馬でありながらまさかの去勢を受けて騸馬になってしまう。繁殖馬選定競走のダービー勝ち馬が去勢されるのは20世紀以降初とのことである。7月にはオーストラリアのフレミントン競馬場でのウィンターチャンピオンシップ(L)に出走し12着(15頭立て)となった。
9月のフレミントン競馬場の条件戦にて始動するも15着。その後、ザバートカミングス(G3)、ムーニーバレーゴールドカップ(G2)に出走するがそれぞれ9着、10着と敗れる。しかし、連闘で挑んだホッサムハンデキャップ(G3)で逃げて2着と復調の気配を見せた。
その後はメルボルンパップ(G1)に出走。果敢に逃げて見せ場を作るも途中で力尽きて後退。Gold Tripの20着に敗れた。
| Galileo 1998 鹿毛 |
Sadler's Wells 1981 鹿毛 |
Northern Dancer | Nearctic |
| Natalma | |||
| Fairy Bridge | Bold Reason | ||
| Special | |||
| Urban Sea 1989 栗毛 |
Miswaki | Mr. Prospector | |
| Hopespringseternal | |||
| Allegretta | Lombard | ||
| Anatevka | |||
| Remember When 2007 栗毛 FNo.9-c |
Danehill Dancer 1993 鹿毛 |
*デインヒル | Danzig |
| Razyana | |||
| Mira Adonde | Sharpen Up | ||
| Lattre d'Amour | |||
| Lagrion 1989 栗毛 |
Diesis | Sharpen Up | |
| Doubly Sure | |||
| Wrap It Up | Mount Hagen | ||
| Doc Nan | |||
| 競走馬の4代血統表 | |||
クロス:Northern Dancer 3×5(15.63%)、Sharpen Up 4×4(12.50%)
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最終更新:2025/12/16(火) 12:00
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