メイショウハリオ 単語

23件

メイショウハリオ

5.7千文字の記事
  • twitter
  • facebook
  • はてな
  • LINE

メイショウハリオMeisho Hario)とは、2017年生まれの日本競走馬栗毛

史上初の帝王賞連覇を果たした、メイショウ軍団ダート筆頭。

な勝ち
2021年みやこステークスGⅢ
2022年帝王賞JpnⅠ)マーチステークスGⅢ
2023年かしわ記念JpnⅠ)帝王賞JpnⅠ)

概要

*パイロメイショウオウヒ、マンハッタンカフェという血統。
アメリカからの輸入種牡馬産駒地方ダートで活躍しており、代表産駒2021年JBCクラシックを勝った船橋ミューチャリーがいる。気性がメチャクチャ荒いことでも知られ、種牡馬展示会のときなど見学者に危険がないように厩務員が威嚇用の棒を持っているほど。産駒にもその気性は受け継がれがちで、メイショウハリオもかなり手の掛かるタイプらしい。
は未勝利地方行きになった後3勝して中央に戻ったが、結局中央では勝てないまま引退。メイショウハリオは第2である。
2001年菊花賞有馬記念2002年天皇賞(春)と長距離GⅠを3連勝したステイヤー。種牡馬としては距離も芝ダートも問わない多産駒を送り出した。
2022年ダイヤモンドステークスGⅢ)を勝ったテーオーロイヤルがいる。

2017年2月25日浦河町三嶋牧場な生産ダノンキングリーメイショウベルーガ等)で誕生。そのまま三嶋牧場の育成場で育成され、同じ育成場には同期ライバルであるテーオーケインズがいた。

オーナーメイショウサムソンメイショウドトウメイショウダッサイなどの「メイショウ冠名でおなじみ松本好雄。

名意味は「冠名+世界一速いハリアマツバメより」。

名将針尾雨燕

3歳~4歳

東・岡田稲男厩舎に入厩。デビューは遅れ、新馬戦も終わってしまった3歳4月未勝利戦阪神ダート1400m)。単勝50.2倍の11番人気低評価だったが、後方から大外を猛然と追い込んで5着。
中1週で福島ダート1700mの未勝利戦に向かうと今度は1番人気に支持され、3コーナー前から押し上げて捲ると直線で強く抜け出し勝する。

しかしそこからすぐトントン拍子とはいかず、1勝クラスは10着→3着→5着→4着と、後方から良い脚で追い込むものの前には届ききらないというレースが続き、昇級5戦10月京都ダート1400m、場の1勝クラスでごちゃついた集団を最内から割って差し切りようやく突破。

明けて4歳となり、2勝クラスは初戦の小倉特別(小倉ダート1700m)を後方から捲って差し切りあっさり突破。
3勝クラスは初戦の天満橋ステークス阪神ダート1400m)こそ見せ場なく10着に敗れたが、中3週で向かったステークス東京ダート1600m)を外から差し切って勝ち抜け、オープン入りを果たす。

オープン入り初戦は7月のジュライステークス(L)。後方から大外を追い込んだものの勝ったケンシンコウからは5身離された2着
10月の太ステークス(OP)は中団から直線で最内を突き、最後は3頭横並びの接戦になったが、先行したライトウォーリアにアタマ差競り負けて2着

続いて11月みやこステークスGⅢ重賞初挑戦。上はここから浜中俊戦となる。例によって中団やや後ろから進め、直線で上手く群を捌いて外から抜け出すと、後ろから猛然と追い込んできたロードブレスの追撃を最後はハナぎきって1着でゴール。嬉しい重賞勝利を挙げた。

この勝利営は強気に年末のチャンピオンズカップGⅠに参戦。単勝24.8倍の10番人気という微妙な評価を覆したいところだったが、手前をうまく変えられず直線でモタれて伸びあぐね、テーオーケインズの圧勝の後ろで地味に7着。大敗でもないが好走とも言い難いという微妙な結果に終わる。

5歳春

明けて5歳初戦はマーチステークスGⅢ。輸送で前走から-16kgと大きく体重を減らしてしまいながらも単勝5.8倍の2番人気に支持される。いつも通り後方からのんびりレースを進めると直線で大外を猛然と追い込み、先に抜け出したケンシンコウゴール手前で差し切って勝利。ジュライSのリベンジを果たして重賞2勝を挙げる。

続いて5月平安ステークスGⅢでは+14g体重を戻して3番人気。中団からレースを進め、直線で外に持ち出して末脚を伸ばしたものの、前を行ったテーオーケインズには突き放され、2kg重い斤量を背負った現役最強ダートの差を見せつけられるような0.8(5身)差の3着。

そして6月、上半期のダート王決定戦・帝王賞JpnⅠ)テーオーケインズオメガパフュームチュウワウィザードと現役ダート最強格がい踏みし、地方勢は2頭しか出てこず交流重賞となって以来最少の9頭立てでの開催となった。メイショウハリオはというと……平安S収得賞金を積めなかったのがき、登録時点では賞が足りず補欠1番手。賞順で上位にいたものの不振続きのダノンファラオが回避したことでなんとか出走することが出来た。
当日は単勝19.2倍の5番人気。不安のある関東への輸送、初めての地方コース、初めてのナイターと、どっちかといえば不安要素の方が多い感じではあった。
レースはオーヴェルニュが逃げを打ち、クリンチャーとテーオーケインズがそれを追いながら牽制し合い、向こう正面でスワーヴアラミスから外から上がっていって4頭で先頭集団を形成する中で、テーオーケインズを見ながら前からも後ろからも少し離れた5番手ポツンという、にもマークされない絶好のポジションを確保。直線に入るところでオーヴェルニュとスワーヴアラミスが脱落したところで外から進出を開始。大外を捲ってきたオメガパフューム、内を突いてきたチュウワウィザードが加わり、5頭が横に広がっての追いべとなったが、伸びあぐねるテーオーケインズを振り落とすと、チュウワウィザードオメガパフュームの追撃を振り切って抜け出し、そのまま押し切って1着でゴールに飛び込んだ。

騎手は「理想通りの展開」と会心のコメント。補欠繰り上がりから現役ダート最強格をまとめて蹴散らし、ダート戦線の第一線に堂々たる名乗りを挙げる勝利となった。
岡田調教師は開業20年で初のGⅠ勝利松本オーナーにとってはメイショウマンボ2013年エリザベス女王杯以来9年ぶりのGⅠ勝利となった。三嶋牧場は前述の通りGⅠではダノンキングリーを輩出していたが、自前で育成した生産ではGⅠ勝利となった。

ちなみにスタート直後に右トモ落鉄しており、蹄が吹っ飛ぶ様が現地民によって撮されている。

5歳秋

11月盛岡JBCクラシックJpnⅠ)へ直行。チュウワウィザード引退オメガパフュームが出てこなかったこともあって、1番人気テーオーケインズとともに古代表のポジションとなり、クラウンプライドに次ぐ5.7倍の3番人気に支持された。
しかしレーススタート直後のポジション争いに負けて前を取れず中団からに。テーオーケインズを見る位置で進めたが、積極的な逃げが不在でクラウンプライドスロー逃げる流れからの3コーナーからのペースアップに上手くついていけず、特に見せ場のないまま5着。騎手は「左回りだとコーナーで回り方のバランスが良くないです。直線でも左にもたれてしまうところがあります」とのコメント

左回りのチャンピオンズカップはパスし、年内ラスト東京大賞典GⅠへ。オメガパフューム引退し、チャンピオンズカップ組のテーオーケインズジュンライトボルトクラウンプライドらも回避したため、これという相手はここ2走走が続くJDDノットゥルノに入ってから調子を落としている紅一点ショウナンナデシコらといったあたり。帝王賞と同じ大井2000mということもあり、2.3倍の1番人気に支持される。
レースは先行集団から少し離れて中団につけ、3・4コーナーで外から捲っていき直線で逃げショウナンナデシコを捕まえたが、さらに外から猛然と捲ってきた上がりウシュバテソーロにあっという間にかわされ、続けてノットゥルノにもかわされて突き放されての3着。騎手は「相手が強かったです」とのコメント

6歳

明けて6歳初戦はフェブラリーステークスGⅠ。懸念のある左回りだが、川崎記念サウジドバイも左回りで、この時期にダート右回りの大きなレースはないので致し方なしか。有どころが海外に向かったためやや手薄なメンバーの中、最終的に10.7倍の4番人気
レーススタート騎手が前に投げ出されそうになるほど盛大につんのめる大出遅れ。当然最後方ポツンの展開となり終了……かと思いきや、直線で大外を猛然と追い込む。先に抜け出したレモンポップレッドルゼルには届かなかったものの、あの大出遅れから3着に突っ込んでみせ、負けて強しとともに出遅れなければ……と惜しまれる結果になった。

この好走もあってか、引き続きマイルかしわ記念JpnⅠ)へ。今年ダートグレード競走負けしの川田将雅上のシャマルマーチS重賞初制覇を挙げた7歳ハヤブサナンデクン、4歳地方女王スピーディキックJBCレディスクラシック勝ちヴァレーデラルナなどが参戦してオッズが割れる中、シャマルに次いで3.2倍の2番人気に支持された。
レースカジノフォンテンと最内ヴァレーデラルナハナして競り合い、ハヤブサナンデクン、シャマルらの人気勢がそれを追う展開。スタート普通に出たものの両隣の2頭に若干出負けしたメイショウハリオは、ついていけない勢3頭を除いた集団の一番後ろからのレースとなる。しかし向こう正面から騎手がグイグイ押して大外を捲っていくと、直線で抜け出しを図ったハヤブサナンデクンをその勢いのまま捕らえて先頭。間からタガノビューティー体を併せて追い込んできたが、最後はクビ差いでゴールへ飛び込んだ。
前走で見せた大出遅れからの巻き返しが実であったことを明する捲り勝ちでGⅠ級2勝右回りの中距離という昨年までの適性判断から一転、左回りのマイルでも勝てることを示すという意味でも非常に大きな勝利となった。

続いてはレース史上初の連覇をして帝王賞JpnⅠ)ウシュバテソーロこそ不在なものの、ドバイ帰りの同期テーオーケインズジュンライトボルト、4歳勢のいい加減タイトルが欲しいのクラウンプライド大井巧者ノットゥルノに加え、同期6歳勢の上がりプロミストウォリアとハギノアレグリアスも殴り込み大ムード。最終的にはテーオーケインズに次ぐ3.9倍の2番人気に支持される。
テーオーケインズがやや出遅れ、プロミストウォリアハナを切って地方勢2頭とクラウンプライドがそれを追う流れを、メイショウハリオはいつも通り後方から追走。3・4コーナーの間から大外から一気に捲って進出する。直線でも横並びの戦の中、最内を突いたクラウンプライドが抜け出し、群を抜け出したテーオーケインズがそれを追う。そこへ外から猛然と襲いかかるメイショウハリオ! 最後は3頭横並びでゴールへなだれ込む大接戦ゴーンとなったが、僅かにハナ差、メイショウハリオがクラウンプライドを差し切っていた。
ジンクスを打ち破りレース史上初の連覇達成でGⅠ級3勝。しかも勝ちタイム2:01.92011年スマートファルコン以来史上2頭となる2分1台。紛れもない現役ダート最強を争う一であることを満下に示した。
勝利インタビューでは上の騎手く「まだ中央のGⅠは一緒に勝ってはいないけど、帝王賞の連覇は史上初の快挙。次こそは中央のGⅠでと思っている」との事。

登録していたコリアカップは選出されたものの辞退し、の始動戦は前年同様JBCクラシックJpnⅠ)。今年は帝王賞と同じ大井2000であり、敗の南関東三冠ミックファイアダービーグランプリを経て乗り込んでくる他、前年覇者テーオーケインズなどの帝王賞組も集結。チャンピオンズCを前に、前年以上の高レベルな一戦になりそうだ。

かしわ記念で課題だった左回りをクリアしたメイショウハリオ。フェブラリーSは出遅れに泣いた悔しさをバネに、暮れの中ダートで悲願の戴冠を狙う。

血統表

*パイロ
2005 黒鹿毛
Pulpit
1994 鹿毛
A.P. Indy Seattle Slew
Weekend Surprise
Preach Mr. Prospector
Narrate
Wild Vision
1998 鹿毛
Wild Again Icecapade
Bushel-n-Peck
Carol's Wonder Pass the Tab
Carols Christmas
メイショウオウヒ
2008 黒鹿毛
FNo.A4
マンハッタンカフェ
1998 青鹿毛
*サンデーサイレンス Halo
Wishing Well
*サトルチェンジ Law Society
Santa Luciana
*アルペンローズ
1999 黒鹿毛
Kris S. Roberto
Sharp Queen
Amizette *フォーティナイナー
Courtly Dee

関連動画

関連リンク

関連項目

この記事を編集する
関連記事

親記事

子記事

  • なし

兄弟記事

掲示板

おすすめトレンド

ニコニ広告で宣伝された記事

記事と一緒に動画もおすすめ!
もっと見る

急上昇ワード改

最終更新:2024/04/20(土) 08:00

ほめられた記事

最終更新:2024/04/20(土) 08:00

ウォッチリストに追加しました!

すでにウォッチリストに
入っています。

OK

追加に失敗しました。

OK

追加にはログインが必要です。

           

ほめた!

すでにほめています。

すでにほめています。

ほめるを取消しました。

OK

ほめるに失敗しました。

OK

ほめるの取消しに失敗しました。

OK

ほめるにはログインが必要です。

タグ編集にはログインが必要です。

タグ編集には利用規約の同意が必要です。

TOP