メイショウハリオ(Meisho Hario)とは、2017年生まれの日本の競走馬。栗毛の牡馬。
史上初の帝王賞連覇を果たした、メイショウ軍団のダート馬筆頭。
主な勝ち鞍
2021年:みやこステークス(GⅢ)
2022年:帝王賞(JpnⅠ)、マーチステークス(GⅢ)
2023年:かしわ記念(JpnⅠ)、帝王賞(JpnⅠ)
2025年:川崎記念(JpnⅠ)
父*パイロ、母メイショウオウヒ、母父マンハッタンカフェという血統。
父はアメリカからの輸入種牡馬。産駒は主に地方ダートで活躍しており、代表産駒に2021年のJBCクラシックを勝った船橋のミューチャリーがいる。気性がメチャクチャ荒いことでも知られ、種牡馬展示会のときなど見学者に危険がないように厩務員が威嚇用の棒を持っているほど。産駒にもその気性は受け継がれがちで、メイショウハリオもかなり手の掛かるタイプの馬らしい。
母は未勝利で地方行きになった後3勝して中央に戻ったが、結局中央では勝てないまま引退。メイショウハリオは第2仔である。
母父は2001年の菊花賞、有馬記念、2002年の天皇賞(春)と長距離GⅠを3連勝したステイヤー。種牡馬としては距離も芝ダートも問わない多彩な産駒を送り出した。
半弟に2024年春の天皇賞馬テーオーロイヤルがいる。
2017年2月25日、浦河町の三嶋牧場(ハリオ以前の主な生産馬にダノンキングリー、メイショウベルーガ等)で誕生。そのまま三嶋牧場の育成場で育成され、同じ育成場には同期のライバルであるテーオーケインズがいた。同冠なためケインズの方がロイヤルの兄だと間違われがち。
オーナーはメイショウサムソン、メイショウドトウ、メイショウダッサイなどの「メイショウ」冠名でおなじみ松本好雄。
現在は日高を代表する大牧場となった三嶋牧場にとって、松本オーナーは中小牧場だった時代から牧場の馬を買い支えてくれた存在で、現在の発展まで二人三脚で歩んできたと言っていい大恩人である。
なお、松本好雄オーナーは2025年8月29日に膵臓がんで亡くなられたため、他のメイショウ軍団共々2025年10月頃に息子の松本好隆オーナーに所有権が引き継がれている。
栗東・岡田稲男厩舎に入厩。デビューは遅れ、新馬戦も終わってしまった3歳4月の未勝利戦(阪神・ダート1400m)。単勝50.2倍の11番人気と低評価だったが、後方から大外を猛然と追い込んで5着。
中1週で福島ダート1700mの未勝利戦に向かうと今度は1番人気に支持され、3コーナー前から押し上げて捲ると直線で力強く抜け出し完勝する。
しかしそこからすぐトントン拍子とはいかず、1勝クラスは10着→3着→5着→4着と、後方から良い脚で追い込むものの前には届ききらないというレースが続き、昇級5戦目、10月の京都ダート1400m、平場の1勝クラスでごちゃついた集団を最内から割って差し切りようやく突破。
明けて4歳となり、2勝クラスは初戦の小倉城特別(小倉ダート1700m)を後方から捲って差し切りあっさり突破。
3勝クラスは初戦の天満橋ステークス(阪神ダート1400m)こそ見せ場なく10着に敗れたが、中3週で向かった薫風ステークス(東京ダート1600m)を外から差し切って勝ち抜け、オープン入りを果たす。
オープン入り初戦は7月のジュライステークス(L)。後方から大外を追い込んだものの勝ったケンシンコウからは5馬身離された2着。
10月の太秦ステークス(OP)は中団から直線で最内を突き、最後は3頭横並びの接戦になったが、先行したライトウォーリアにアタマ差競り負けて2着。
続いて11月、みやこステークス(GⅢ)で重賞初挑戦。鞍上はここから浜中俊が主戦となる。例によって中団やや後ろから進め、直線で上手く馬群を捌いて外から抜け出すと、後ろから猛然と追い込んできたロードブレスの追撃を最後はハナ差凌ぎきって1着でゴール。嬉しい重賞初勝利を挙げた。
この勝利で陣営は強気に年末のチャンピオンズカップ(GⅠ)に参戦。単勝24.8倍の10番人気という微妙な評価を覆したいところだったが、手前をうまく変えられず直線でモタれて伸びあぐね、テーオーケインズの圧勝の後ろで地味に7着。大敗でもないが好走とも言い難いという微妙な結果に終わる。
明けて5歳初戦はマーチステークス(GⅢ)。輸送で前走から-16kgと大きく馬体重を減らしてしまいながらも単勝5.8倍の2番人気に支持される。いつも通り後方からのんびりレースを進めると直線で大外を猛然と追い込み、先に抜け出したケンシンコウをゴール板手前で差し切って勝利。ジュライSのリベンジを果たして重賞2勝目を挙げる。
続いて5月の平安ステークス(GⅢ)では+14gと馬体重を戻して3番人気。中団からレースを進め、直線で外に持ち出して末脚を伸ばしたものの、前を行ったテーオーケインズには突き放され、2kg重い斤量を背負った現役最強ダート馬に力の差を見せつけられるような0.8秒(5馬身)差の3着。
そして6月、上半期のダート王決定戦・帝王賞(JpnⅠ)。テーオーケインズ、オメガパフューム、チュウワウィザードと現役ダート最強格が揃い踏みし、地方勢は2頭しか出てこず交流重賞となって以来最少の9頭立てでの開催となった。メイショウハリオはというと……平安Sで収得賞金を積めなかったのが響き、登録時点では賞金が足りず補欠1番手。賞金順で上位にいたものの不振続きのダノンファラオが回避したことでなんとか出走することが出来た。
当日は単勝19.2倍の5番人気。不安のある関東への輸送、初めての地方コース、初めてのナイターと、どっちかといえば不安要素の方が多い感じではあった。
レースはオーヴェルニュが逃げを打ち、クリンチャーとテーオーケインズがそれを追いながら牽制し合い、向こう正面でスワーヴアラミスから外から上がっていって4頭で先頭集団を形成する中で、テーオーケインズを見ながら前からも後ろからも少し離れた5番手ポツンという、誰にもマークされない絶好のポジションを確保。直線に入るところでオーヴェルニュとスワーヴアラミスが脱落したところで外から進出を開始。大外を捲ってきたオメガパフューム、内を突いてきたチュウワウィザードが加わり、5頭が横に広がっての追い比べとなったが、伸びあぐねるテーオーケインズを振り落とすと、チュウワウィザードとオメガパフュームの追撃を振り切って抜け出し、そのまま押し切って1着でゴール板に飛び込んだ。
浜中騎手は「理想通りの展開」と会心のコメント。補欠繰り上がりから現役ダート最強格をまとめて蹴散らし、ダート戦線の第一線に堂々たる名乗りを挙げる勝利となった。
岡田調教師は開業20年目で初のGⅠ勝利。松本オーナーにとってはメイショウマンボの2013年エリザベス女王杯以来9年ぶりの平地GⅠ勝利。三嶋牧場は前述の通りGⅠ馬ではダノンキングリーを輩出していたが、自前で育成した生産馬でのGⅠ初勝利を、大恩ある松本オーナーと果たすことになった。
ちなみにスタート直後に右トモを落鉄しており、蹄鉄が吹っ飛ぶ様が現地民によって撮影されている。
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秋は11月の盛岡・JBCクラシック(JpnⅠ)へ直行。チュウワウィザードの引退やオメガパフュームが出てこなかったこともあって、1番人気テーオーケインズとともに古馬代表のポジションとなり、クラウンプライドに次ぐ5.7倍の3番人気に支持された。
しかしレースはスタート直後のポジション争いに負けて前目を取れず中団からに。テーオーケインズを見る位置で進めたが、積極的な逃げ馬が不在でクラウンプライドがスローで逃げる流れからの3コーナーからのペースアップに上手くついていけず、特に見せ場のないまま5着。浜中騎手は「左回りだとコーナーで回り方のバランスが良くないです。直線でも左にもたれてしまうところがあります」とのコメント。
左回りのチャンピオンズカップはパスし、年内ラストは東京大賞典(GⅠ)へ。オメガパフュームが引退し、チャンピオンズカップ組のテーオーケインズ・ジュンライトボルト・クラウンプライドらも回避したため、これという相手はここ2走凡走が続くJDD馬ノットゥルノ、秋に入ってから調子を落としている紅一点ショウナンナデシコらといったあたり。帝王賞と同じ大井2000mということもあり、2.3倍の1番人気に支持される。
レースは先行集団から少し離れて中団につけ、3・4コーナーで外から捲っていき直線で逃げるショウナンナデシコを捕まえたが、さらに外から猛然と捲ってきた上がり馬ウシュバテソーロにあっという間にかわされ、続けてノットゥルノにもかわされて突き放されての3着。浜中騎手は「相手が強かったです」とのコメント。
明けて6歳初戦はフェブラリーステークス(GⅠ)。懸念のある左回りだが、川崎記念もサウジもドバイも左回りで、この時期にダート右回りの大きなレースはないので致し方なしか。有力どころが海外に向かったためやや手薄なメンバーの中、最終的に10.7倍の4番人気。
レースはスタートで浜中騎手が前に投げ出されそうになるほど盛大につんのめる大出遅れ。当然最後方ポツンの展開となり終了……かと思いきや、直線で大外を猛然と追い込む。先に抜け出したレモンポップとレッドルゼルには届かなかったものの、あの大出遅れから3着に突っ込んでみせ、負けて強しとともに出遅れなければ……と惜しまれる結果になった。ついでに大出遅れのシーンは何かと批判も多いフェブラリーSの芝スタートに対する「芝スタートやめろ」という持ちネタ扱いになった。
この好走もあってか、引き続きマイルのかしわ記念(JpnⅠ)へ。今年ダートグレード競走負け無しの川田将雅鞍上のシャマル、マーチSで重賞初制覇を挙げた7歳馬ハヤブサナンデクン、4歳牝馬の地方女王スピーディキックとJBCレディスクラシック勝ち馬ヴァレーデラルナなどが参戦してオッズが割れる中、シャマルに次いで3.2倍の2番人気に支持された。
レースはカジノフォンテンと最内枠のヴァレーデラルナがハナを主張して競り合い、ハヤブサナンデクン、シャマルらの人気勢がそれを追う展開。スタートは普通に出たものの両隣の牝馬2頭に若干出負けしたメイショウハリオは、ついていけない笠松勢3頭を除いた集団の一番後ろからのレースとなる。しかし向こう正面から浜中騎手がグイグイ押して大外を捲っていくと、直線で抜け出しを図ったハヤブサナンデクンをその勢いのまま捕らえて先頭。間からタガノビューティーが馬体を併せて追い込んできたが、最後はクビ差凌いでゴール板へ飛び込んだ。
前走で見せた大出遅れからの巻き返しが実力であったことを証明する捲り勝ちでGⅠ級2勝目。右回りの中距離という昨年までの適性判断から一転、左回りのマイルでも勝てることを示すという意味でも非常に大きな勝利となった。
続いてはレース史上初の連覇を目指して帝王賞(JpnⅠ)。ウシュバテソーロこそ不在なものの、ドバイ帰りの同期テーオーケインズとジュンライトボルト、4歳勢のいい加減タイトルが欲しいのクラウンプライドと大井巧者ノットゥルノに加え、同期6歳勢の上がり馬プロミストウォリアとハギノアレグリアスも殴り込み大激戦ムード。最終的にはテーオーケインズに次ぐ3.9倍の2番人気に支持される。
テーオーケインズがやや出遅れ、プロミストウォリアがハナを切って地方勢2頭とクラウンプライドがそれを追う流れを、メイショウハリオはいつも通り後方から追走。3・4コーナーの間から大外から一気に捲って進出する。直線でも横並びの激戦の中、最内を突いたクラウンプライドが抜け出し、馬群を抜け出したテーオーケインズがそれを追う。そこへ外から猛然と襲いかかるメイショウハリオ! 最後は3頭横並びでゴールへなだれ込む大接戦ドゴーン!となったが、僅かにハナ差、メイショウハリオがクラウンプライドを差し切っていた。
ジンクスを打ち破りレース史上初の連覇達成でGⅠ級3勝目。しかも勝ちタイム2:01.9は2011年スマートファルコン以来史上2頭目となる2分1秒台。紛れもない現役ダート最強を争う一角であることを満天下に示した。
勝利インタビューでは鞍上の濱中騎手曰く「まだ中央のGⅠは一緒に勝ってはいないけど、帝王賞の連覇は史上初の快挙。次こそは中央のGⅠでと思っている」との事。
登録していたコリアカップは選出されたものの辞退し、秋の始動戦は前年同様JBCクラシック(JpnⅠ)。テーオーケインズに加えて4歳の上がり馬ウィルソンテソーロとキングズソードが名乗りを上げてきたが、テーオーケインズと人気を分け合い、2.3倍の1番人気に支持された。しかしレースは向こう正面から手応えが悪く、インを通って前を追いかけたものの見せ場を作れないままキングズソードの4着。
この凡走で、チャンピオンズカップ(GⅠ)では15.9倍の6番人気に評価を落とし、レースも道中なかなか上がって行けず、レモンポップの鮮やかな逃げ切りの後ろで見せ場なく5着に終わった。東京大賞典には向かわず、6歳シーズンは終了。
テーオーケインズは引退したがこちらは7歳も現役続行し、サウジカップ(
G1)へと遠征……したのだが、サウジアラビア到着時にスクミ(筋色素尿症、ダメージを受けた筋肉の成分が尿に溶け出し、尿の変色、歩様の乱れ、過度の発汗などが起きる症状)を発症。陣営は出走へ向けて調整を続けたが、結局無念の出走取消となってしまった。
帰国後、気を取り直して帝王賞(JpnⅠ)に向かったが、昨年のJBCクラシックに続いて入れ替わった大井の白砂に苦しみ、全く伸びず9着に撃沈。
さすがに年齢的にももう厳しいか……と思われつつ、秋は日本テレビ盃(JpnⅡ)から始動。BCクラシック再挑戦へ向かうウシュバテソーロがまさかのウィリアムバローズの逃げ切りを許した、その4馬身後ろで3着。離されて敗れはしたが、復調の気配は見せた。
というわけで佐賀のJBCクラシック(JpnⅠ)へ。6.4倍の4番人気に留まったが、中団から外を回して押し上げて先行集団に取り付き、ウィルソンテソーロには独走を許したものの2着を確保した。
このあとはチャンピオンズカップに向かう予定だったが、左後肢の筋肉痛で回避となり7歳シーズンは終了。
8歳となった2025年も現役続行。フェブラリーステークス(GⅠ)から始動したが、さすがにここは年齢的にも厳しかろうと68.1倍の11番人気。今回は大出遅れはなかったものの最後方からのレースになり、直線上がり2位で追い込んだものの6着まで。
続いて向かった川崎記念(JpnⅠ)。同じメイショウ軍団で佐賀記念を勝ち待望の重賞馬となったメイショウフンジン、DG競走の出走機会を得るため地方に移籍したディクテオンや、同じ金子オーナー所有馬のフリームファクシに続けと言わんばかりにダートへ転向した大阪杯馬ポタジェといった面々との対決となる。前走フェブラリーステークス2着のサンライズジパングが断然人気となり、ハリオは昨年2着の牝馬グランブリッジに次ぐ6.3倍の3番人気となった。
スタートで昨年覇者ライトウォーリアやグランブリッジが出遅れ、メイショウフンジンがハナを切る。メイショウハリオはまずゆったり中団に構える。レースが動いたのは中盤の向こう正面。スローペースと見てまずディクテオン矢野貴之が一気に前へと進出を図り、それを見たハリオと浜中俊も追いかけて捲っていく。フンジンをかわして先頭に立ったディクテオンを、さらに3コーナーで外からかわして先頭へ。慌ててサンライズジパングが追ってくるが、ハリオはそのまま後ろを突き放してインを通って押し切りを図る。直線ではディクテオンとサンライズジパングが猛然と追いかけてきたが、3/4馬身差押し切ったところがゴール板だった。
2023年の帝王賞以来、ほぼ2年ぶりの勝利でGⅠ級4勝目。ウシュバテソーロもドバイWCで引退し、同期たちが去りゆく中、8歳にして老雄未だ健在の姿を見せ付けた。なお8歳馬の川崎記念制覇は2010年のヴァーミリアン以来2頭目であり、8歳1か月での勝利は同レース最高齢勝利記録となった(ヴァーミリアンは当時7歳9か月)。
なお2020年クラシック世代は川崎記念3年連続制覇で、ダートGⅠ級勝利は2005年、2008年、2013年の各世代と並ぶ最多タイの通算19勝目。更に2歳から8歳までの、7年連続GⅠ級制覇も達成している。
そのまま例年通り帝王賞を目標に、今年はステップとして平安ステークス(GⅢ)へ。あくまで叩きのレースながら5.5倍の3番人気に支持されたものの、内目の枠から後方馬群の中でレースを進めた結果、直線ゴール前で思いっきり前が壁!になってしまい、脚を余したまま7着。
まあここは叩きだし、本番の帝王賞で巻き返し……のはずだったのだが、なんと輸送中の馬運車内で食道閉塞を発症、レース前日に無念の出走取消となってしまった。
要するに飼い葉を喉に詰まらせてしまったのだが、重篤化すると誤嚥性肺炎にも繋がって命にかかわるアクシデントである。ハリオは大井競馬場へ向けて栗東から高速道路で移動中、掛川PAでの休憩時に同乗していた担当厩務員が異常に気付き、応急処置をしたものの症状は改善せず。詰まった飼い葉を洗い流すために大量の水を飲ませないといけないため、馬運車のドライバーがガソリンスタンドでホースを借りるという策を思いつき、近くのSAに駆け込んでホースを借り、20分ほどかけてどうにか症状が落ち着くまでの処置が出来たという[1]。その後無事に大井競馬場には到着したものの、誤嚥性肺炎を防ぐための抗生剤を打ったことで、レース前には休薬期間を取る必要があることからレースに出られなくなった、という経緯だったらしい。
思いがけない命の危機に見舞われたが、幸運と人の縁にも恵まれてどうにか生還したメイショウハリオ。ゆっくり4ヶ月休み(前述の通りその間に松本オーナーが亡くなり息子に名義変更となった)、秋は船橋1800mのJBCクラシック(JpnⅠ)へ直行。今年も川崎記念を勝ったとはいえ、ミッキーファイトを筆頭に国内ダート中距離の主要メンバーがそろい踏みの中、病み上がりの8歳馬で-14kgではさすがに買えないとみられたか、39.2倍の7番人気に留まった。
しかしレースはまだまだ若い者には負けていられぬとばかり、いつも通り後方から徐々に進出、直線でも大外から衰え知らずの末脚を繰り出す。勝ったミッキーファイトにこそ3馬身差をつけられたものの、堂々の上がり最速で他の面々は蹴散らし2着。オーナーに弔いのGⅠ級勝利とはならなかったものの、病み上がりもなんのその、改めて古豪の実力を見せた。
| *パイロ 2005 黒鹿毛 |
Pulpit 1994 鹿毛 |
A.P. Indy | Seattle Slew |
| Weekend Surprise | |||
| Preach | Mr. Prospector | ||
| Narrate | |||
| Wild Vision 1998 鹿毛 |
Wild Again | Icecapade | |
| Bushel-n-Peck | |||
| Carol's Wonder | Pass the Tab | ||
| Carols Christmas | |||
| メイショウオウヒ 2008 黒鹿毛 FNo.A4 |
マンハッタンカフェ 1998 青鹿毛 |
*サンデーサイレンス | Halo |
| Wishing Well | |||
| *サトルチェンジ | Law Society | ||
| Santa Luciana | |||
| *アルペンローズ 1999 黒鹿毛 |
Kris S. | Roberto | |
| Sharp Queen | |||
| Amizette | *フォーティナイナー | ||
| Courtly Dee |
と呟いており、バイト上がりに「ちなみに、お馬さんは一命を取り留めました!聞けるような状況じゃなかったから名前は分からないけど、彼は死線を乗り越えた...強くなるぞ...!」
と言っていたら翌日にその馬がGⅠを勝って6億円を稼いでいる名馬と知って驚いていた
。そして彼の元には競馬ファンからの感謝が雨あられと降りそそいだのは言うまでもなく、それに対する謙虚な応対もあり競馬ファンからは敬意を込めて「ガソスタニキ」と呼ばれることに。▶もっと見る
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最終更新:2025/12/05(金) 17:00
最終更新:2025/12/05(金) 17:00
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