宮城球場とは (ミヤギキュウジョウとは) [単語記事]

宮城球場とは、宮城県仙台市にある、東北楽天ゴールデンイーグルスの本拠地球場である。

概要

球場としての歴史は古く、1950年に建設されている。これはパシフィック・リーグの本拠地としては最古で、セントラル・リーグを含めても阪神甲子園球場、明治神宮野球場に次いで3番目に古い球場である。建設された1950年にプロ野球公式戦も開催されている。

1973年～1977年の5年間、ロッテオリオンズ（現千葉ロッテマリーンズ）が本拠地としていたが（正確には1973年は準本拠地）、1974年のロッテ優勝時に日本シリーズは開催されなかった。観客動員数が28000人で、規定の30000人以上を満たさなかったためである。1978年にロッテは川崎球場に本拠地を移したが、その後も宮城球場での地方開催は継続していた。

その後、2005年から東北楽天ゴールデンイーグルスが新球団として加盟することになり、宮城球場が本拠地とされることになったために改修工事が行われた。また、ネーミングライツが募集され、フルキャストスタジアム宮城と命名されることになった。その後、フルキャストが労働者派遣法違反を犯していたということで2007年限りで契約解消され、2008年からは日本製紙と契約を結び、クリネックススタジアム宮城（Kスタ宮城）と呼ばれるようになり、現在に至る。

かつて本拠地としていたロッテは現在この球場と極端に相性が悪く、2010年8月5日でついに14連敗となった。

札幌ドーム、西武ドームと同じく三塁側をホームが使用する野球場である。両翼101.5mは日本の球場では最長である。観客動員数が他の球場と比べて極端に少なく、2010年現在、23026人しかない。11位の千葉マリンスタジアム（30011人）と比較しても8割以下である。さらに二軍本拠地の山崎蔵王タカミヤホテルズスタジアム（25000人）よりも少なく、二軍本拠地より一軍本拠地の観客動員数が少ない唯一の例である。東北楽天ゴールデンイーグルスの年間観客動員数が12球団で最下位であるのもこの影響が大きい。現状のままでは1974年と同様に日本シリーズが開催できない可能性もある。楽天は当初徐々に改装していって3万人規模に拡張すると発表していたが、現在は「約束したのは23000人で、28000人は努力目標」としてNPBの観客動員数増加要求に反論していることから、3万人規模になるのがいつになるかは現状ではまったく不透明である。