スピード・ワールド2とは、遊☆戯☆王ファイブディーズに登場する魔法カードである。
基本的にライディングデュエル専用のカードであるため、OCG化はされないと思われる。
カード
名前 | スピード・ワールド2 |
種類 | フィールド魔法 |
効果 | 「Sp(スピードスペル)」と名のついた魔法カード以外の魔法カードをプレイした時、 自分は2000ポイントのダメージを受ける。 お互いのプレイヤーはお互いのスタンバイフェイズ時に1度、自分用の スピードカウンターをこのカードの上に1つ置く。(お互い12個まで) 自分用スピードカウンターを取り除く事で、以下の効果を発動する。 ●4個:自分の手札の「Sp」と名のついたカードの枚数X800ポイントのダメージを 相手ライフに与える。 ●7個:自分のデッキからカードを1枚ドローする。 ●10個:フィールド上に存在するカードを1枚破壊する。 |
概要
遊☆戯☆王ファイブディーズのデュエルを盛り上げる「ライディングデュエル」を開始する際に、必ず両者が発動するフィールド魔法である。 (アニメ65話より。64話までは旧「スピード・ワールド」を使用。)
その効果は多岐に渡って効果も強力でりデュエルに大きく干渉する為、「ライディングデュエル≒スピード・ワールド2発動下のデュエル」とも言える。
カードの効果テキストには記載されていないが、下記の特徴がある。
- ライディングデュエル中は原則カード効果では破壊されず、フィールド魔法ゾーンから取り除かれない。
- プレイヤー両者が同時にそれぞれのフィールド魔法ゾーンに維持できるフィールド魔法である。
- 実質0ターン目に発動しているが、先行1ターン目のスタンバイフェイズではスピードカウンター(以後、Spカウンター)は増加しない。
Sp(スピードスペル)
ライディングデュエル中では、通常の魔法カードに大きく制約がかかる為、基本的に「Sp」の名前が入ったスピードスペル(魔法)カードを利用する。 スピードスペルは全て通常魔法カードで、自分用Spカウンターの個数を発動条件とし、強力な効果のカードほど必要なSpカウンターが高い。
Sp一覧(アニメ使用分のみ)
Spカウンター2つ以上で発動可能
Sp-エンジェルバトン | デッキからカードを2枚ドローし、 その後手札1枚を墓地に送る。 |
Sp-ヴィジョン・ウインド | 自分の墓地に存在するレベル2以下のモンスター1体を特殊召喚する。 この効果で特殊召喚したモンスターは、このターンの終了時に破壊される。 |
Sp-ゼロ・リバース | このターン、効果によって破壊されたモンスター1体を攻撃表示で特殊召喚する。この効果で特殊召喚されたモンスターは攻撃力が0になる。 |
Sp-運命の呪縛 | 自分フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択して発動する事ができる。選択したモンスターに呪縛カウンターを2つ乗せる。呪縛カウンターを1つ取り除く事で、そのモンスターの攻撃力の半分のダメージを相手ライフに与える。呪縛カウンターは1ターンに1つしか取り除く事ができない。呪縛カウンターを取り除く場合、そのターンそのモンスターは攻撃できない。 |
Sp-カウントアップ | 自分の手札を任意の枚数墓地に送る。この効果で墓地に送ったカード1枚につき、自分用スピードカウンターは2つ増える。 |
Sp-ハイスピード・クラッシュ | フィールド上に存在するカード1枚と、自分フィールド上に存在するカード1枚を破壊する。 |
Sp-シンクロ・デフューズ | 発動ターンのエンドフェイズ時まで、相手フィールド上に存在するシンクロモンスター1体のコントロールを得る。この効果でコントロールを得たモンスターは攻撃する事ができない。 |
Sp-スピード・エナジー | このターン終了時まで、自分フィールド上のモンスター1体の攻撃力は、自分用スピードカウンターの数×200ポイントアップする。 |
Sp-起爆化 | 自分の魔法&罠カードゾーンに存在するカード1枚を選択して破壊する。相手フィールド上に存在する全てのモンスターの表示形式を変更する。 |
Sp-ライトニング・ロッド | 自分フィールド上に存在するモンスター1体を選択して破壊する。 |
Sp-ディフェンス・バスター | 相手フィールド上に存在する守備表示モンスター1体を表側攻撃表示に変更する。 |
Spカウンター3つ以上
Sp-ハーフ・シーズ | 相手フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体の攻撃力を半分にし、ダウンした攻撃力の数値だけ自分のライフポイントを回復する。 |
Sp-スピードストーム | 1000ポイントダメージを相手ライフに与える。自分のスタンバイフェイズ時にこのカードが墓地に存在する場合、自分用スピードカウンターを3つ取り除く事で、このカードを手札に戻す事ができる。 |
Sp-オーバー・チューン | 自分フィールド上に存在するモンスター1体をリリースし、そのモンスターと同じレベルのチューナー1体を手札から特殊召喚する。 |
Spカウンター4つ以上
Sp-ソニック・バスター | 自分フィールド上のモンスター1体の攻撃力の半分のダメージを相手プレイヤーに与える。 (この効果で相手のライフポイントが0になる場合、この効果は発動できない。) |
Sp-ダッシュ・ピルファー | 相手フィールド上に存在する表側守備表示モンスター1体のコントロールを得る。 この効果でコントロールを得たモンスターは、ターン終了時に相手フィールド上に戻る。 |
Sp-スピード・フュージョン | 手札またはフィールド上から、融合モンスターカードによって決められたモンスターを墓地へ送り、その融合モンスター1体をエクストラデッキから特殊召喚する。(この特殊召喚は融合召喚扱いとする。) |
Sp-リアクター・ポッド | 自分フィールド上の攻撃力1000以下のモンスター1体を選択する。選択したモンスターの元々の攻撃力分のダメージを相手ライフに与える。 |
Sp-サモン・スピーダー | 手札からレベル4以下のモンスター1体を特殊召喚する事ができる。(この効果で特殊召喚したモンスターは、このターン攻撃できない) |
Sp-チューンナップ123 | 自分フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択し、サイコロを1回振る。出た目の数により、選択したモンスターに以下の効果を適用する。 ●1・2の場合:レベルを1つ上げる。 ●3・4の場合:レベルを2つ上げる。 ●5・6の場合:レベルを3つ上げる。 |
Sp-サモンクローズ | 手札を1枚墓地へ送り、自分のデッキからカードを1枚ドローする。このカードを発動するターン、相手プレイヤーはモンスターを特殊召喚する事ができない。 |
Sp-オーバー・スピード | 自分用スピードカウンターを全て取り除き、自分の墓地に存在するレベル3以下のモンスター1体と魔法・罠カード1枚を手札に加える。また発動ターン後の3ターンの間、自分用スピードカウンターは上昇しない。 |
Sp-スピード・フォース | 次の自分のエンドフェイズ時まで、自分フィールド上に存在するカードは相手の魔法・罠カードの効果では破壊されない。 |
Sp-スター・フォース | 自分フィールド上に存在するモンスター1体をゲームから除外する。 このターンのエンドフェイズ時まで、そのモンスターのレル×100ポイントの数値を、自分フィールド上に存在するモンスター1体の攻撃力に加える。 |
Sp-テイク・オーバー | 自分フィールド上に表側表示で存在する「無限霊機」を破壊する。 自分は乗っていた霊機カウンターの数×100ライフポイント回復する。 |
Sp-サイレント・バーン | このターン攻撃しなかった攻撃表示モンスターの数×300ポイントダメージを相手ライフに与える。 |
Spカウンター5つ以上
Sp-シルバー・コントレイル | 自分フィールド上に存在する風属性モンスター1体の攻撃力をこのターンのバトルフェイズの間1000ポイントアップする。 |
Sp-ラピッド・ショットウィング | 自分フィールド上のモンスター1体を選択する。このターン選択したモンスターの攻撃力は、自分用のスピードカウンターの数×100ポイントアップする。 |
Sp-シンクロ・リターン | ゲームから除外されているシンクロモンスター1体を特殊召喚する。またこのシンクロモンスターは、そのターンのエンドフェイズ時にゲームから除外される。 |
Sp-デッド・シンクロン | 自分のエクストラデッキのシンクロモンスター1体を選択する。選択したモンスターのシンクロ召喚に必要なチューナー及びチューナー以外のモンスターを自分の墓地から選択してゲームから除外し、選択したシンクロモンスター1体を自分フィールド上に特殊召喚する。この特殊召喚はシンクロ召喚扱いとする。この効果で特殊召喚したモンスターはエンドフェイズ時にゲームから除外される。 |
Spカウンター6つ以上
Sp-パワー・バトン | 自分のデッキからモンスターカード1枚を選択して墓地へ送る。自分フィールド上に存在するモンスター1体の攻撃力は、ダメージステップ時に、このカードの効果で墓地へ送ったモンスター1体の攻撃力分アップする。次の自分のターン、ドローする事ができない。 |
Spカウンター7つ以上
Sp-シンクロ・パニック | このデュエル中に自分フィールド上にシンクロ召喚したモンスターと同名モンスターをエクストラデッキから可能な限り特殊召喚する事ができる。この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効となり、攻撃力は0となる。 |
Spカウンター8つ以上
Sp-ファイナル・アタック | 自分フィールド上のモンスター1体の攻撃力を2倍にする。この効果で攻撃力を2倍にしたモンスター1体は、相手プレイヤーを直接攻撃する事はできない。また、このターン終了時に破壊される。 |
Spカウンター10つ以上
Sp-ジ・エンド・ オブ・ストーム | フィールド上に存在する全てのモンスターを破壊する。この効果で破壊し墓地へ送られたモンスター1体につき、そのモンスターのコントローラーは、300ポイントのダメージを受ける。 |
Sp-タイラント・フォース | このターン自分フィールド上に存在するカードは破壊されない。相手フィールド上に存在するカードが破壊された時、相手ライフに300ポイントダメージを与える。 |
発動条件が特殊
Sp-アクセル・ドロー | 自分用スピードカウンターが12個ある場合で、相手用スピードカウンターが12個でない場合に発動する事ができる。デッキからカードを2枚ドローする。 |
Sp-ギャップ・ストーム | 自分用スピードカウンターと相手用のスピードカウンターが10個以上離れている時に発動する事ができる。フィールド上の魔法・罠カードを全て破壊する。 |
特に発動条件なし
Sp-シフト・ダウン | 自分用スピードカウンターを6つ減らして発動する。自分のデッキからカードを2枚ドローする。 |
Sp-オーバー・ブースト | このターン自分用スピードカウンターを4つ増やす。エンドフェイズに自分用スピードカウンターを1つにする。 |
※各Spスペル効果テキストの参考元 : 遊戯王5D's ワールド [外部]
戦術
- 積極的に先攻を取りにいく。スピードスペルが開放されるのは基本的にSpカウンター2個からであり、先にその条件を満たす先行側は大きくアドバンテージを得られる可能性がある。
- 「Sp-エンジェルバトン」で墓地の送るカードに、予め蘇生などに有用なモンスターを選択する。
- 最初のターンより「Sp-オーバー・ブースト」を使用してSpカウンターを4つ上げ、必要なSpカウンターが4つ以上のスピードスペルを使用。エンドフェイズ時にSpカウンターは1つになるが、Spカウンターの差を許容範囲に収める。
- スピード・ワールド2はフィールド魔法である為、維持コストとしてフィールド魔法を要求するモンスターを召喚する。(例.地縛神)
(旧)スピード・ワールド
アニメ1話~64話までライディングデュエルに利用されていた、旧スピード・ワールドのテキストはこちら。
名前 | スピード・ワールド |
種類 | フィールド魔法 |
効果 | 「Sp(スピードスペル)」と名のついた魔法カード以外の魔法カードをプレイした時、 自分は2000ポイントのダメージを受ける。 お互いのプレイヤーはお互いのスタンバイフェイズ時に1度、自分用の スピードカウンターをこのカードの上に1つ置く。(お互い12個まで) また、1度に受けたダメージに対して、お互いのプレイヤーは自分用 スピードカウンターを1000ポイントダメージにつき1つ減らす |
旧スピード・ワールドは、基本的にSpカウンターによってSpスペルの発動条件を管理する側面が強かった。
そして、一度のダメージにおける1000ポイントのダメージごとにSpカウンターが1つ減るため、不利なプレイヤー側はさらに不利になっていく。
この時代ではSpカウンターが関連する罠カードもいくつかあり、遊星が使用した「スリップ・ストリーム」、炎城ムクロが使用した「フル・スロットル」ではSpカウンターの増減、「スピード・エッジ」「スピード・ブースター」ではSpカウンターの差を参照した効果を発揮するものもあった。
スピード・ワールド2が開発されるに当たり、より戦略的/攻撃的にSpカウンター数を運用/利用していくように修正されたといえる。特にWRGPのチーム戦では、選手交代時にSpカウンター数も引き継がれるので、メンバー間を通じたSpカウンター数の運用も重要になっており、選手たちのその場での判断が勝敗にまで影響していくようになっている。
スピード・ワールド-ネオ
名前 | スピード・ワールド-ネオ |
種類 | フィールド魔法 |
効果 | ①:このカードは破壊されない。 |
遊☆戯☆王アーク・ファイブで登場したスピード・ワールド。効果は極めて簡素であり、スピードスペル、スピードカウンターに関する記述もない。
関連項目
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- 0pt