山伏国広(刀剣乱舞)とは、「刀剣乱舞-online-」に登場するキャラクターである。
イラストレーター:ミドロ / CV:櫻井トオル
カカカカカ、さあ概要を開始するぞ、主殿!
不動明王と梵字、そして「武運長久」と彫られた国広作の太刀。
「山伏之時打之」との銘があり、国広が山伏修行をしていた頃に打たれたと思われる。
名の通り山伏の格好をした、鍛錬大好き男。すぐ修行に行くといって山に籠る悪癖がある。
(刀剣乱舞絢爛図録より)
刀種は太刀。刀派は堀川。
同じ刀派の山姥切国広、堀川国広とは兄弟である。
回想において山姥切国広は彼を「兄弟」と呼び、刀の銘に従うのであれば6歳下の弟となる。一方で堀川の作刀年は明確ではないため、長男・次男・三男の扱いは不明。二次創作でも違いが見える。
刀派共通のブレザー風の上着の上から、修験者が纏う結袈裟(茶色いポンポンがついた袈裟)と鈴懸(柿色の法衣)、手甲に脚絆姿。腰には引敷(茶色いもふもふ毛皮)を巻き、頭には宝冠と呼ばれる頭巾をつけ、履いているのは一本歯の高下駄である。
内番衣装は刀派共通の臙脂色のジャージ。
内番衣装の時に確認できるが、宝冠の下は青い短髪である。目尻と瞼に紅を入れているのは、太郎太刀(刀剣乱舞)や石切丸(刀剣乱舞)といった、信仰に近しい刀剣と同じ。
腕から背中にかけて赤い炎のような文様が入っているのは、修験道で知られる飯縄山の本尊「飯縄権現」に由来する迦楼羅天の炎(迦楼羅炎)を反映していると思われる。
自らを「拙僧」と呼び、何かにつけて「カッカッカッ」と高笑いをする。これは「全てを笑い飛ばせるほと強くありたい」という想いを受けていると共に、修験道で知られる愛宕山の本尊「愛宕権現」が本地仏(神の正体とされる仏)を地蔵菩薩としており、その地蔵菩薩の真言「オン・カカカ・ビサンマエイ・ソワカ」に通じているとも考えられる(カカカの音もまた、おおらかな笑いを意味する)。
常に修行を心がけ、戦ですら修行のひとつと考え、自分の修行のために主の協力を願うという徹底っぷりである。修行というよりマッスルトレーニングではないのかという気も否めないが。実際に彼の攻撃時の台詞には「うなれ、拙僧の筋肉!」というものがある。
とは言え力任せという訳では決してなく、部隊長として出陣すると、索敵時に「皆の者、平常心を保つのである。浮足立っては何も得られぬぞ」と呼びかけ、誉を取ると「勝ち負けは些事である。己が何を得られたかこそ重要である」と語る。
このように平常心を保って事に当たる重要性を説く一方、真剣必殺ともなると片脱ぎとなり「拙僧も未熟であるな……今や平常心にはほど遠い!」と激情を露わにする。
肉体労働である内番全てを修行として喜んで引き受ける、大変出来た性格である。見習おう。誰とは言わないけど。
山姥切国広(刀剣乱舞)と共に安土に出陣すると、回想が発生。
「強くなってどうするんだ」という兄弟の問いかけに対し、「その時には戦も終わる。カカカ、美術品に戻るとするか」とおおらかに答えてみせた。これに対して山姥切は「能天気め……」と半ば呆れた風に呟いており、普段とは違う一面を見せた。
2016年3月18日に実装された数珠丸恒次(刀剣乱舞)との間にも、回想が発生する。
日蓮宗と修験道という異なる道を歩みながらも仏の道に沿う刀剣同士であり、理由は不明ながら常に目を伏せる数珠丸に対して山伏は「仏の道は一つではない。目をあけていても極めることができるだろうよ」と延べ、これに対して数珠丸は「ご教授、ありがとうございます」と礼を述べて理解を示した。
2017年8月1日のアップデートで、山姥切・堀川と一緒に内番・手合せをすると特殊会話が発生。
三人ともに互いの事は「兄弟」と呼んでおり、兄弟揃って仲が良い様子を見せた。筋肉ってすごい。
ゲームでは鍛刀かステージドロップで入手可能。特に5面ともなればほぼ確実にドロップする。
太刀の中では生存2位、打撃1位の使える子なので、入手しやすく即戦力になる。ただし統率が低いので注意が必要。
史実だ!拙僧には史実が足りぬ!筋肉を、もっと筋肉を!
安土桃山時代の刀工、堀川国広(ほりかわくにひろ)作の太刀。
新刀(慶長以降に作られた刀)の刀工の代表格であり、堀川一門の祖である。
最初は日向国(現在の宮崎県)において伊東家に家臣として仕えていたが、島津氏の侵攻により主家が滅亡してしまった。主君の遺児である伊東虎千代(後の伊東マンショ・天正遣欧少年使節の一人)を背負って豊後国(現在の大分県)まで落ち延び、幼君がキリスト教の庇護を受けてセミナリヨ(初等神学校)に入った後は流浪の日々を送りながら刀を作り続けた。
裏には「天正十二年二月彼岸 日州古屋之住國廣山伏之時作之」と銘が入っており、日向国の古屋で山伏修行をしていた時期に打たれた事が判る。
また、表には「太刀主日向国住飯田新七良藤原祐安」と銘が入っている。この飯田祐安とは伊東家重臣・飯田祐恵の一人息子であり、父を島津氏に攻め滅ぼされた後に流浪の身となりながら再興を目指していたと伝えられる。
彼の求めに応じて打たれた太刀の刀身には、修験者の信仰の対象である不動明王像と共に「武運長久」の文字、梵字が彫られている。
主殿、関連動画を正視するのが大事であるぞ。
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うなれ、拙僧の関連項目!
- 刀剣乱舞
- 堀川
- 数珠丸恒次(刀剣乱舞) - 回想が発生。
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