チラシの裏
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ななしのよっしん
2017/08/08(火) 21:46:25 ID: rMOsGnheeE
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それまで父である事、男である事に腐心してきた人間が、老いさばらえて己のアイデンティティまで朽ちるに任せようとしている。
これまで彼は惨めなまでに弱点を隠そうとしていた。今、彼はただ倦み疲れて自分の仕事が終わる日を心待ちにしているのみだ。もう彼には形骸化したプライドと、穏やかに死を望む絶望しか残されていない。
彼が維持しようとしていた『男』の骸がそこにある気がした。
俺は潜在的なマチズモの洗礼者で、無意識に「男である」事と常に向き合ってきた。価値観もマチズモに染められた部分がある。当然、男である事に生臭い喜びを感じる場面も無い訳ではない。
だが、「父の骸」が俺に示すのは何だ? ユングだったか、父性は常に抑圧と壁の象徴であると聞き及んだ事があるが……父性その物になる事は、同時に己の中に絶望を抱え込まなければならない事を示しているのかもしれない。そのプライドと硬直性をもって、自分と他者に戒めを課しながら生きていく。自由と成長性を代償に、プライドと戒めの美酒に酔いしれる事ができる。己が老い、力が衰えるまで。
我が内にあるマチズモとは、呪縛の代名詞だというのか。 -
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ななしのよっしん
2017/08/08(火) 22:22:01 ID: 7FR9p/HM7M
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ななしのよっしん
2017/08/08(火) 22:48:09 ID: BoMEa0eoDT
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支えることなんかできないから、せめて肯定しようと思う
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ななしのよっしん
2017/08/08(火) 23:58:37 ID: AmTX0SRYTk
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旅先で私は紅茶を頼んだ
宿の朝食はコーヒーしか提供してくれなかったから、私はどうしても紅茶を必要としていた
どこか雰囲気の良い喫茶店でも探そうかと思ったが、雨は降り止む気配がないし、
それならせっかく階下にオープンスクエアの、それゆえに値段が安めのカフェがあるのだから、
そこでホットのセイロンティーを嗜むことにした
ポットにティーカップ二杯分の紅茶が入っていて、ウェイトレスは3gの砂糖を二袋だけくれた
私はそのとき、(明らかに足りないだろ……)と心のなかで思い、やっぱり足りなかったので、
ウェイトレスにもうすこし砂糖をくれとやんわりせがむと、もう二袋でいいですか、と聞かれ、
私は多少はにかみながら、もう四袋くださいと答えた
最初の一杯に私は四袋の砂糖を入れた
手持ちの砂糖は六袋だが、二杯目はきっと一杯目の砂糖が溶け切らずに底に残っているだろうと考え、
4:2の配分をとっさに思いついたのだが、いざ二杯目に突入すると、やはり砂糖は足りなかった
私は再びウェイトレスから、今度は遠慮して一袋だけ砂糖をもらい、そしてそれを入れた
一杯目は四袋、二杯目は三袋……私は二杯目の紅茶を飲みながら、(甘さ控えめだな)と心のなかで感じた
しかし私としては許容範囲内だったので、これ以上の砂糖は要求せず、最後の一滴まで飲み干した
砂糖の袋の残骸、私は彼らを死骸と呼ぶことを好むのだが、この死骸は七袋分あった
袋の先端をちぎるから、先端部分が七つ、残りの長い部分もまた七つである
長いほうの死骸で私は折り紙のごとく輪つなぎをこしらえ、短いほうの死骸でその輪つなぎを円形に取り囲んだ
その様子をどこか痛々しい視線で眺めていた母娘がいたような気もするが、そんなことはどうでもいい
私にとってこの死骸の鎮魂の儀式は、二杯分の紅茶に二袋の砂糖しか用意しない店へのささやかな抗議、
あるいは退屈に満ちたこの世界に彩りをもたらすための余興に過ぎないのだ
だがそれらもすべて、紅茶の甘美な味わいを前に無意味と化す
(甘美なのは砂糖であって、紅茶ではない)という心の声も、降り止まぬ雨とともに虚しく消える -
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ななしのよっしん
2017/08/09(水) 01:24:56 ID: M4QtnJieLW
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ななしのよっしん
2017/08/09(水) 07:20:48 ID: U+q59vP8nC
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ななしのよっしん
2017/08/09(水) 12:26:59 ID: ucAhIDmB8U
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集中すれば絶対に失敗しないとでも思ってるの?
真剣にやれば絶対に失敗しないとでも思ってるの? -
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ななしのよっしん
2017/08/09(水) 19:54:33 ID: BoMEa0eoDT
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ななしのよっしん
2017/08/09(水) 21:41:13 ID: b4tKFh/sqw
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ななしのよっしん
2017/08/09(水) 22:20:38 ID: IsITcESl5m
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ななしのよっしん
2017/08/10(木) 02:22:44 ID: zXrHZOq804
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淫夢厨陰湿しすぎて引く
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ななしのよっしん
2017/08/10(木) 04:10:45 ID: zDedovcLTV
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ななしのよっしん
2017/08/10(木) 09:42:07 ID: 1glGnLrcJu
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ななしのよっしん
2017/08/10(木) 11:33:03 ID: AmTX0SRYTk
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ななしのよっしん
2017/08/10(木) 14:05:37 ID: /Y26FQ+/8X
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ななしのよっしん
2017/08/10(木) 14:09:17 ID: nYZ6ny5EZT
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ななしのよっしん
2017/08/10(木) 15:49:10 ID: 7FR9p/HM7M
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ななしのよっしん
2017/08/10(木) 19:20:25 ID: 1glGnLrcJu
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ななしのよっしん
2017/08/10(木) 19:23:04 ID: 0I9sdvEbP1
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ななしのよっしん
2017/08/10(木) 19:31:48 ID: Xm7XkCq/ih
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ななしのよっしん
2017/08/10(木) 19:37:22 ID: 0I9sdvEbP1
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ななしのよっしん
2017/08/10(木) 19:50:36 ID: I0HpqtEnQr
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確かに上手いんだけど作品の話はまったくしないし知名度高いキャラしか描かないしでなんだかな
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ななしのよっしん
2017/08/10(木) 19:58:57 ID: zIoxDDSKhC
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ななしのよっしん
2017/08/10(木) 21:32:59 ID: aMGcrB1rEm
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ななしのよっしん
2017/08/10(木) 22:52:55 ID: cfCGXsEs4i
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ななしのよっしん
2017/08/10(木) 23:25:57 ID: vgsUm0/39x
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『――兄妹、五人あって、みんなロマンスが好きだった。』
長男。29歳。偉ぶっているが情にもろく、きょうだいで映画を見に行くと大体最初に泣く。長男として威厳を示したいようだが、弟妹には舐められているフシがある。
長女。26歳。フランス語が堪能。男に尽くしてふられるのが趣味。一度若い男にふられた時はさすがに寝込み、医者に見てもらったところ「稀にみる頑強な肺」だと褒められた。
次男。24歳。俗物でケチだが、美男子である。長女と違って本当に身体が弱い。俗物ゆえか、きょうだいで一番創作がうまかった。この家の女中に死ぬほど好かれている。
次女。21歳。ナルシストである。約142cmと小柄。鼻の先に吹き出物ができたときには自殺まで計った。多くの本を読み、泉鏡花を一番に愛読している。
三男。18歳。高等学校に入ってから、やけに大人ぶりたがる。兄姉は彼のことを可愛がり構うため、おっちょこちょい。探偵小説を好み、こっそり自室で変装してみたりしている。
こんな素敵なきょうだいが、5人でリレー小説をする話『ろまん燈籠』および『愛と美について』が、なんと今なら無料で読める! 今すぐ青空文庫で検索だ! -
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ななしのよっしん
2017/08/10(木) 23:46:51 ID: /Y26FQ+/8X
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ななしのよっしん
2017/08/10(木) 23:57:10 ID: BoMEa0eoDT
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ななしのよっしん
2017/08/11(金) 00:02:19 ID: K1UKKii7HP
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ななしのよっしん
2017/08/11(金) 01:49:27 ID: b4tKFh/sqw
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