真・女神転生IVとは、アトラスより2013年5月23日発売のニンテンドー3DS専用ゲームである。
ジャンルはRPG。移植版を除き、ナンバリングタイトル初の携帯ハードでの発売。
概要
悪魔を従え悪魔と戦う「真・女神転生シリーズ」ナンバリングタイトル。前作『真・女神転生III-NOCTURNE』より10年の歳月を経て発売された。
開発は『真・女神転生III-NOCTURNEマニアクス』を担当したマニアクスチーム。
Vジャンプでヨナタンを主役としたコミカライズが連載中。
本作は海外展開もされており、北米では7月16日発売。さらにEUではNintendo eShopのみの販売で2014年10月30日にリリースされた。
海外でのタイトルは『Shin Megami Tensei IV』だが、タイトルロゴには大きく日本語が表記されている。
なお、海外で販売される同ソフトは日本国内で販売されている3DSでは起動しないので注意が必要。
本作の世界観を踏襲した「真・女神転生IV FINAL」が2016年2月10日発売予定。
スタッフ
ストーリー
プロローグ
主人公であるあなたは、東のミカド国で暮らす18歳の少年。
ある日、少年は不思議な夢を見る。
夢は彼に啓示した。
「もはや汝の成す選択は汝の為のみに非ず。
世界を創るため、汝は歩まねばならぬのだ」…と。
夢から覚めたあなたは、
幼馴染とともにサムライを選出するという「ガントレットの儀式」へ向かう。
そこであなたと同じくしてサムライに選ばれたのは、夢の中で出会った少年たちだった。
サムライとしての暮らしは故郷の村での暮らしとは大きく異なり、
あなたの日常は非日常へと移り変わっていく。
(公式サイトより)
世界観
- 東のミカド国
- カントーと呼ばれる緑豊かな大地に存在する、アハズヤミカド王が治める国。
王の居城であるミカド城を中心に建造された城塞都市。
18歳になった者は「ガントレットの儀式」を行い、「サムライ衆」を選出するしきたりがある。
上位階級「ラグジュアリーズ」と下位階級「カジュアリティーズ」との間に明確な身分格差が存在する。
- サムライ衆
- 「ガントレットの儀式」で魔法の篭手「ガントレット」を起動させることが出来た、選ばれし存在。
宮仕えの身として城で暮らし、秘密裏に悪魔を討伐しミカド国を守る任務に就くことになる。
「ガントレット」の「悪魔召喚プログラム」を使い悪魔を使役することが出来る。
- ガントレット
- サムライが身につける魔法の篭手。ガントレットを起動させられることがサムライの条件となる。
女性型オペレーティングシステム「バロウズ(CV:甲斐田裕子)」がインストールされており、装備者のサポートをしてくれる。
サムライ衆の間ではバロウズはガントレットに宿る妖精と認識されている。
ガントレット内の悪魔召喚プログラムによる悪魔の使役や管理をしているのもバロウズ。
篭手というものの、どう見てもハイテクデバイスである。
中世ヨーロッパ程度の文明レベルであるミカド国に何故このようなものが存在するのかは謎。
- 東京
- 荒廃し悪魔が蔓延る、暗闇に支配された都市。
地上は悪魔の巣窟となっており、人々は地下街での生活を余儀なくされている。
悪魔と共存を図る「八部連合阿修羅会」と適者生存思想の「ガイア教団」が対立している。
登場人物
今作はナンバリングタイトルでは初めてキャラクターにボイスが付く。※『真I』移植版を除く
そのボイス担当は人気声優を揃えてきている。
(ボイスがいらないという場合は音量調整でボイスボリュームを下げることでオフにする事が可能)
新人サムライたち
- 主人公 (CV:梶裕貴)
- プレイヤーの分身。公式ムービーでの名前は「フリン」。変更可能。
東のミカド国に住む18歳の少年。新人サムライ衆の一人となり悪魔退治に挑む。M字モミアゲポニテ。
- ヨナタン (CV:神谷浩史)
- 物腰柔らかなまとめ役。生真面目。
ラグジュアリーズ出身だが、身分を問わず誰にでも平等に接する優しい心の持ち主。
キャラクターデザイン原案元はQUEENのギタリスト、ブライアン・メイ。
パッケージで白い悪魔らと共に描かれており、恐らく「ロウ・ヒーロー」ポジションと思われる。
- ワルター (CV:小西克幸)
- 好戦的だが情に厚い。頭は良い。
悪魔達との戦いを「刺激的で悪くない」と言うように、サムライに対して生きがいを感じているようだ。
主人公とは同じカジュアリティーズ出身ということからか、特に親しく接している。
キャラクターデザイン原案元はSEX PISTOLSのベーシスト、シド・ヴィシャス。
パッケージで赤黒い悪魔らと共に描かれており、恐らく「カオス・ヒーロー」ポジションと思われる。
- イザボー (CV:沢城みゆき)
- 気丈で品性高潔な女性。女性らしい一面も。
- ナバール (CV:大畑伸太郎)
- エリート意識が高く負けず嫌い。切り株。
東のミカド国の人々
- イサカル (CV:前野智昭)
- 主人公の兄貴分にして幼馴染。キチジョージ村出身。サムライになりたい18歳。
- ホープ (CV:中井和哉)
- サムライ衆の頭。任務に厳しいが規則よりも民の想いを重んじる。
- ウーゴ (CV:多田野曜平)
- 修道院長。頭が良く高圧的で無遠慮で人情味に欠ける。40歳代。
キャラクターデザイン原案元は何かと話題に上がる某市長さんとの事。
- ギャビー (CV:田中敦子)
- ウーゴの部下。ある日突然その地位に就いた謎多き美女。
- K (CV:秋元羊介)
- 酒場の経営者。右手に鋏のような義手をつけた元サムライ。
東京の人々
- タヤマ (CV:大塚芳忠)
- 八部連合阿修羅会を統率する切れ者として東京全域にその名が知られる男。
- カガ (CV:笹島かほる)
- 阿修羅会と相反する思想を掲げ対立しているガイア教団に所属する勇ましい女性。
- フジワラ (CV:森田順平)
- 現代一般人風のラフな服装をした中年男性。謎が多い。
キャラクターデザイン原案元は、ギタリストの鮎川誠。
- ツギハギ (CV:山路和弘)
- 軍人のような装備の男性。名前のとおり顔に継ぎ接ぎがあり、身の丈ほどの長刀を所持。謎が多い。
- ヒカル (CV:井上麻里奈)
- 女子高生風の衣装を着ている荒廃した東京では異質な雰囲気を放つ少女。謎が多い。
???
- 黒きサムライ (CV:田中敦子)
- 繰り返し新人サムライたちの前に現れ、意味深な問いかけを投げかけてくる謎の人物。
装備しているのは「真・女神転生 STRANGE JOURNEY」に登場した「黒いデモニカスーツ」。
ただしスーツの設定こそは共有されているものの、上記作品とストーリー上の繋がりはない。
- スティーヴン (CV:Cho)
- 時々主人公の前に現れる車椅子に乗る謎の男性。
シリーズ過去作(真1・真2)で「悪魔召喚プログラム」を作った人物と同名であるが、果たして…?
悪魔
悪魔合体プログラム
ミドー
悪魔が集いし邪教の館へようこそ…
今作の「邪教の館」の主はグラサンに長白髭の老人「ミドー」。
ガントレット内のアプリを介してミドーのいるサーバーに接続する。
合体方法は下記の3種類だが、過去作同様に精霊合体も存在する。
御魂合体は今のところ未確認だが、御魂自体はDLCのクエスト内悪魔として確認は出来る。
スキルの継承は選択式となっており、ABマラソンの必要はない。
また本作の悪魔全書にはいわゆる全書率が存在しない。
- おすすめ合体
- ミドーがプレイヤーの手持ち悪魔からオススメの合体例を3つ提案してくれる。
合体に慣れていない初心者プレイヤーはその中から作りたい悪魔を選ぶだけでいいのでお手軽。
提案された悪魔を順次合体していくだけでゲームを最後まで進める事が可能。
- 検索合体
- 様々な条件を指定して合体できる。シリーズに慣れ親しんだプレイヤー向けの合体。
合体に使いたい・使いたくない仲魔、欲しいスキル・耐性・種族など細かく条件を指定できる。
- 特殊合体
- 3体以上の悪魔を利用する合体方法。
ボス悪魔を撃破することなどで解禁される「合体制限」のある悪魔はこの特殊合体でしか作れない。
各ルート限定で合体制限が解除される固有の悪魔が存在する。
また2周目以降でしか制限解除されない悪魔もいる。
新たな悪魔
新悪魔は、特撮界等で活躍するクリエイターが手掛けている。
システム
バトル関連
会話
女神転生シリーズお馴染みのシステムであり、戦闘中に敵の悪魔に話しかける事で、仲魔に引き込んだり、アイテムやマッカ(お金)を入手できる。
今作では、バロウズアプリで様々な効果のある会話を行う事が出来るようになった。
- スカウト
- 最初から行う事が出来、従来の女神転生シリーズ同様、悪魔を仲魔に引き込むことが出来る。
仲魔にするには、相手の要望に辛抱強く応えたり、時には強気に出たりと、正解は様々である。
交渉が決裂すると、悪魔は襲い掛かってきたり、立ち去ってしまうこともある。
今作では、相手の要求を「ごまかす」事が出来、ごまかすことに成功すれば、アイテムやマッカ、仲魔の命を
失うことなく、相手の要求に応えることが出来る。
当然、見破られる事もあり、その場合は…。
また、バロウズアプリで様々な追加効果を獲得できるので、ポイントに余裕があれば取るのも良いだろう。
- トレード
- ファンド
- バロウズアプリによって追加出来る会話システム。
敵の悪魔に「あらゆる手段」で資金(マッカ)をせしめる事が出来るという色々な意味で凄い機能。
追加機能として「ファンド+」「ファンド最適化」があり、これらを揃えると、隠し持っているマッカさえも奪うことが出来、また、回数を重ねる毎に奪えるマッカが増えていくという、なんとも鬼畜な機能である。
時には悪魔が観念して、有り金すべてを「投げつけて」きたりする事もあり、今作では貴重な金策になる。
1匹の悪魔へ連続して資金提供を求めることが出来るが、やりすぎると悪魔がキレてしまい、襲い掛かられる事も。
悪魔によって反応が違うので、余裕があれば試してみよう。
また状態異常「緊縛(BIND)」にした場合にファンドを行うと、会話内容が変化する他、キレさせる事なく連続で奪うことが出来る。
驚いた事に、ボスに対しても使用できる。
- ネゴシエーション
- ムダ話
- チャリティ
シナリオ関連
DDS デジタル・デビル・サービス(すれちがい通信)
- すれ違った相手の姿や自慢の悪魔を見ることが出来る。
- プロフィールカードに悪魔を添付することで
が発生することがある。
カードを2種類から1つ選ぶことができ、一方が成長、一方が無差別合体用となっている。
- すれ違いでのみ入手可能な悪魔などは存在しない。
よくある死亡パターン
今作にはパラメータとしての「防御力」に相当するものがなく、防御力を上げるには魔法「ラクカジャ」「ラスタキャンディ」しかない。
そのためダメージがインフレ気味であり、一瞬の油断で(油断してなくても)容赦なく全滅し三途送りされることになる。
以下にその例を挙げる。
他多数。そりゃカロンだって主人公の扱いが適当になろうというものである。
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