ジャカルタとは、インドネシアの首都である。ジャワ島北西部の沿岸に位置する。
概要
正式には「ジャカルタ首都特別州」という行政地域であるが、その外にも市街地が広がっている。日本で例えるなら、東京23区とそこに隣接する市街地のようなもの。統計によって異なるが、都市圏人口で見れば、東京に次いで世界2位の人口を持つとするものもある。
ジャカルタの名前は何度か変えられている。
「ジャヤカルタ」は「ジャヤ(偉大なる勝利)」と「カルタ(街)」が由来、つまり「偉大なる勝利の都市」となる。これが変化して「ジャカルタ」となった。
都市問題と首都移転計画
赤道に近いため、気候は雨が多く年中高温である。ジャカルタの街の中心部は低地にあり、河川が多く、豪雨の際には氾濫しやすい。2007年には市街地の7割が浸水したともいわれる。これに加え、工業や住民の生活のため地下水を過剰に汲み上げた結果、市街地の地盤沈下が発生しており、街が海に沈む危険性が指摘されている。さらに、人口の増加に街の発展が追いつかず、深刻な交通渋滞やスラムが発生している。
これらの問題を解決するため、2019年にはウィドド大統領から首都移転計画が出された。位置はカリマンタン島(ボルネオ島)の「ヌサンタラ」が提案されており、2024年ごろからの移転が予定されている。
日本との関係
日本語の「じゃがいも」の語源になった街でもある。もともとじゃがいもは南米原産だが、「ジャガタラ」とも呼ばれていたこの街から日本にじゃがいもが伝わってきた。そのとき「ジャガタラいも」と呼ばれていたものが略され、「じゃがいも」になった。
日本から中古の鉄道車両が多く輸出されており、現役で運行されている。しかし、2020年以降はインドネシア政府が中古車両の輸入禁止を掲げているため、徐々に日本製車両は見られなくなっていくと思われる。
また、AKB48グループの初の海外アイドルであるJKT48の本拠地でもある。
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関連項目
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