うちのメイドは不定形とは、森瀬繚と静川龍宗によるライトノベルである。イラストは文倉十。PHP研究所スマッシュ文庫より2巻まで刊行されている。
概要
よくあるメイド物…かと思いきや、クトゥルフ神話を題材にした物語で、主人公のトオルとメイドのテケリさんを中心とした日常(?)と、テケリさんをはじめとする登場人物に隠された秘密が話の中心となる。
あらすじ
東京都は品川区と大田区の間にあるという蜷川区。そこに住み、普通の高校生としてごくごく普通の生活を過ごしている新井沢トオルの家に、南極から謎の荷物が送られてきた。考古学者の父から送られてきたそれの中身は40キロほどの玉虫色の塊。手紙にあった指示に従い、お風呂のお湯に3分つけると、そこから現れたのは緑色の髪を持つメイドさんだった。トオルの身の回りの世話をするという彼女、そんな事から普通だけど普通じゃないトオルの日常が始まることになる。
主な登場人物
- 新井沢トオル
- ごく普通の生活を過ごしていた高校生。とはいえ、母と妹は家を出ており、考古学者の父は調査に出たまま家に帰ることはないという状態。そんな父からある日送られてきた荷物が元で普通じゃない生活を送るようになる。家で大量の蔵書に囲まれて暮らしており、そのためか読書狂となっている。
- テケリさん
- 新井沢家にやってきた、というかトオルの父から送られてきた物体から現れたメイド。トオルの身の回りの世話を行う為に日々奮闘する。髪の毛の形を変えて複数の手で作業を行ったり、姿を自在に変えたり、時には「ちびテケリさん」として小さい自分を分裂させることも可能。最大12人のちびテケリさんになることも可能である。
その正体は南極にて1億年以上眠っていた奉仕種族ショゴス。とはいえ前の主人である「古のもの」との間には色々あったようで「労働争議をおこした」 とか愚痴がこぼれたりする。トオルの父によって発掘されてから、彼に人の言葉やサブカルチャーを含めた様々な文化を教えて貰い、その過程でメイドとしての姿を取るようになった。 - あさひ・ピーバディ
- ツインテールの金髪が特徴の、日米ハーフの帰国子女。トオルのクラスメイトでトオルがあるきっかけで話しかけたことから仲良くなる。割とオタク気質があったりする。
元々は魔術結社に属する魔術師だったが、組織に反逆し追われることとなり、使い魔である黒猫のバロールと共に日本で暮らすこととなる。その後テケリさんが人外でないことに気づき興味を持つが、その行動の末にある事件が起きてしまう。その後は蔵書を読みあさるために新井沢家に入り浸るようになる。
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作者の一人(1巻では原案者となっている)、森瀬繚氏はクトゥルフ神話の研究家で有り、このような解説書も著しているが、実は本作に関わる事も書かれているので、副読書として一読をお勧めしたい。
関連コミュニティ
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関連項目
- ライトノベル
- 小説作品一覧
- 文倉十
- クトゥルフ神話
- 萌えクトゥルフ
- ラヴクラフト最大の誤算
- ショゴス
- メイド
- クー音(這いよれ!ニャル子さん)…2巻にちょっとだけ登場している。
関連リンク
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- 0pt
- ページ番号: 5092864
- リビジョン番号: 2311417
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