概要
夏の風物詩の一つ。そして、たこ焼きや綿飴に並ぶ祭り・縁日の定番である。
かき氷という呼び方が一般的ではあるが、一部では夏氷とも呼ばれる。同様に、かき氷のシロップは「氷蜜」とも言う。
主に、削った氷にシロップなどをかけて食べる。味付けに用いるのは各種シロップ以外にも練乳やカルピス原液、コーヒーや梅酒をかけるケースもある。味付け以外では、アイスクリームや小豆、白玉団子をトッピングに用いる事も。
また、地方限定のメニューも存在し、「雪くま(埼玉県熊谷市)」、「あかふく氷(伊勢路)」などが特に有名か。
かき氷を入れる器もまた、涼しさを演出する目的にガラス容器が使われる事が多い。中には手で器を持った時に、手の体温で氷が融けないように細い脚が付いたガラス容器も存在する。
一方で、縁日では紙や発砲スチロールで作られた容器がよく用いられる。
夏が過ぎ、かき氷シロップを消化しきれずに冷蔵庫に余らせたまま冬を迎えた時は外へ降り積もった雪にシロップをかけて食べたくなるかもしれないが、雪には微細な雑菌や埃、花粉やスモッグなど様々な有毒・有害物質が含まれているので衛生上あまりオススメはしない。もっとも、少し食べるくらいなら人体に影響は無いと思われるが。
ん?レモン味の氷?それはまたとない御褒美が・・・
ついでの知識
- ブルーハワイ
- かき氷の定番シロップの1つに「ブルーハワイ」があるが、これは同名のカクテルから命名されたものである。
- シロップの青色は元々はカクテルに用いるブルーキュラソーの色であるが、近年ではシロップに青色の着色料で色を付けたものになっている。これにレモン香料、オレンジ香料、ペパーミント香料などを用いて(それらを混ぜるとサイダー味に近い風味となる)、ブルーハワイシロップは作られる。
- 言うまでもなく、ブルーハワイシロップにお酒のブルーキュラソー(アルコール)は入っていないので安心を。
- 虹
- 様々な色のシロップをかける味付けを一部では「レインボー」とも呼ぶ。
- 頭痛
- かき氷を食べていると時に頭がズキッと痛み出すが、この症状については「国際頭痛分類」によれば正式名称は「冷たいものの摂取または冷気刺激による頭痛」というまんますぎる名前がある。
- ちなみにこの症状の通称は「アイスクリーム頭痛」。
- 所謂神経痛の一種である。一時的に頭が痛み出しても、病気の引き起こすきっかけにはならないので安心を。なお、この痛みを起こさずにかき氷を食べるには、急がずゆっくり食べる他無い。
氷蜜(シロップ)の味について
基本はいちご、メロン、ブルーハワイの三つが一般的であるが、他にも様々な味が存在する。
三種以外で出店においてよく並んでいるのがオレンジやレモン、グレープ、ピーチ、カルピス等のフレーバーが挙げられる。
他にも変わり種として、南国フルーツのマンゴー、渋みのある抹茶、シンプルな甘みのみぞれ、夏の定番のラムネ、ブルーベリーとラズベリーの味がするダブルベリー、独特な甘みと酸味のアセロラ、甘みのおさえたバナナ、カクテルの定番でもあるカシスオレンジ(ノンアルコール)、しょっぱさがくせになるシーソルトなど様々なフレーバーが販売されている。
また、合成香料や着色料の入ったシロップなど食えるか、氷の味を純粋に楽しむなら砂糖水(スイ、一般的には「みぞれ」と呼ばれる)で十分だとの意味を込めて「俺はスイ」などとかき氷を頼む際に注文すると、山岡士郎ばりの食通気分(と同時に白い目で見られる可能性が大)を味わえます。(美味しんぼ11巻より)
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関連項目
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