しょうにん通り商店街とは、山梨県身延町の身延駅に隣接する商店街である。
概要
商店街について
身延町には古くから身延山久遠寺の麓に門内商店街があるが、1920年に富士駅方面から延伸してきた富士身延鉄道(現在の身延線)が身延駅まで延伸し、身延山へ向かったり帰る参拝客が土産物などを購入するため駅前にも商店街が形成された。その後1928年に富士身延鉄道は甲府駅まで延伸し、さらに途中に流れている富士川に橋が架けられ身延駅から身延山まで山梨交通の路線バスが走るようになった。
それから街並みは身延駅前通り商店街として変わることがなかったが、1970年代になると町内を南北に走る国道52号の整備が進みこれまでの鉄道・路線バスから自家用車・観光バスへシフトしていくようになる。しかし駅前通り商店街を通る道路が県道として整備されたのは1980年頃になってからで、その県道が開通後も商店街のあたりは道幅が狭く、さらに電柱が犇めき合っており大型車が通る際は電柱や歩行者と接触する危険性すらあった。門内商店街も同様の問題を抱えていたがこちらは身延山の参拝が主目的ということで途中に駐車場を設けてそこから参拝客は参道を歩くようにすることで解決したが、駅前通り商店街の場合は通っている道が都市間連絡の生活道路でもあり門内商店街のやり方ができなかったため、1990年頃より商店街を一新する再開発事業に着手。1996年頃に現在のしょうにん通り商店街に改称され、2002年まで順次整備していった。
再開発により統一感のある街並みをテーマとし、ほぼすべての建物が瓦屋根・白壁造風となっている。また車道と歩道の高さを均一にし、また電線を地中化して電柱をなくし、途中ポケットパークという休憩所を設けるなどいち早くバリアフリーにも対応している。
本商店街は山梨県の商店街で唯一「新・がんばる商店街77選」に選ばれている(前身の「がんばる商店街77選」を含めてもここだけ)。
ゆるキャン△の聖地として
再開発後の状況は国道52号線のバイパス整備や身延線の利用者減少により苦しい状況が続いていたが、2018年にテレビアニメ「ゆるキャン△」は放送されると第8話「テスト、カリブー、まんじゅううまい」で当商店街が登場。丁度この時期には中部横断自動車道が延伸し、身延線も「ゆるキャン△梨っ子号」などを運行するなど巡礼環境が整備されたことから巡礼者が相次いで訪れるようになる。
この状況に商店街も「ゆるキャン△」に乗り、土産物店では相次いで「ゆるキャン△」コーナーを設置。グッズも次第に増えていき、現地でしか購入できないものまで販売するようになっていった。またスタンプラリーやグルメイベントの開催など「ゆるキャン△」の影響は計り知れないものとなっている。
主なスポット・店舗
店舗
スポット
- ポケットパーク
関連動画
関連項目
関連リンク
- 0
- 0pt