はぐれ刑事純情派とは、東映が1988年から2005年に制作をしてテレビ朝日系列で放送をしていた刑事ドラマである。 スペシャル版を含めて全444話がある。連続シリーズが終了後は年一回のペースでスペシャル版を放送をしていたが、2009年のスペシャル版で最終回となっている。
概要
警視庁山手中央警察署刑事課(強行犯係主任)の「やっさん(安さん)」こと安浦刑事が、強い正義感と温かい心で、犯罪に苦しむ人達の事を常に考えながら捜査に当たっていく姿を描く東映刑事ドラマの代表作。 刑事ドラマで描かれる拳銃の携帯や発砲、格闘シーンがほとんど無く(ただし、最初のシリーズでは相当凶暴な面をたびたび見せている)、 概して「捜査を通じて、犯罪の裏にある人間の弱さ・愚かしさを的確に見抜く」様が描写される。
俳優・藤田まことの90年代からの代表作として有名。安浦刑事は周囲から「やっさん」と呼ばれ、その正義を貫く姿と人情味溢れる一面を持つ姿は、 視聴者からの共感を呼び「安浦吉之助=藤田まこと」という、他人には演じられないはまり役となった。 携帯電話が一般的になってきた1998年の第十一シリーズでは「はい、携帯安浦」の呼び声がおなじみとなった。
ドラマ的には、うっかり人が死んでしまうことを「はぐれ死」と2chで呼ばれたこともある。
第一シリーズ~第八シリーズまではフィルム撮影であったが、以後はVTR作品となった。また2005年の最終シリーズから スペシャル版では、ハイビジョン撮影となった。
またエンディング曲には初期シリーズより、歌手・堀内孝雄が担当。堀内自身の代表作となる第一シリーズの『ガキの頃のように』、 第三シリーズの『恋唄綴り』、第六シリーズの『影法師』は大ヒット作となった。また各シリーズごとに必ずドラマにゲスト出演を しているのが恒例でもあった。
1988年には劇場版が制作、公開、先述通りの2009年に最終回。福島県二本松市でロケが敢行された。その後の東映警察ドラマは水谷豊の代表作である「相棒」、「科捜研の女」をはじめとする京都ロケ作品などへと移り変わっていく。
そして時は流れ2020年。藤田逝去から10年の時を経て、原田泰造主演による「はぐれ刑事三代目」として世界観を引き継いだ新作が製作される。
関連動画
関連商品
関連リンク
関連項目
- 2
- 0pt