ふとんがふっとんだとは、駄洒落である。駄洒落の中では最も有名なものの一つ。
どこが面白いのか
「ふとん(布団)」と「吹っ飛ぶ」の連用形「ふっとんだ」をかけており、また「布団が吹っ飛ぶ」という非現実的な状況を相手に思い浮かべさせ笑いに繋げている。とはいえ実際に言って他人が笑うかどうかは完全にその場の空気やタイミング次第であり、下手に言っても場が白ける確率の方が高い。また下手に知名度が高いため、今更言って笑う人がいるのかどうかは不明である。
有名になった経緯
漫画「DRAGON BALL」において、孫悟空が界王様に修行を受けさせてもらうために放ったギャグとして有名(漫画ではこれだけで笑うが、アニメではこの後「ねこがねころんだ」と続く)。これは悟空が自覚していない天然ボケ(パンパンなど)ではなく、初めて意図的にボケた場面でもある。
鳥山作品の初出としては上記よりも古く、DRAGON BALLの前作「Dr.スランプ」第17巻「謎の飛行物体の巻」において、飛行物体に向かって馬鹿(うましか)博士が言ったギャグが最初となる。このページ欄外にて
*ちなみに この めちゃめちゃ くだらないシャレを ひっしで かんがえたのは 桂正和である
と書いてあるため、この駄洒落を考えた(あるいは流行らせた)のは桂正和(『ウイングマン』『電影少女』『I"s』『ZETMAN』等を描いた漫画家。鳥山明の友人)ということになる。
実際に布団は吹っ飛ぶのか
「ふとん『が』」とふとんだけに限定されていることから、竜巻や暴風などによる自然災害によるものとは考えにくい。またシチュエーションから言っても爆発物などによって吹っ飛ぶことも想像しにくいと言える(だからこそ笑えるとも言えるが)。なので「外にふとんを干していたら突風によって飛ばされてしまった」が一番自然だと思われる。詳しくは以下のページを参照。
実際にあった事故
典型的なオヤジギャグだが、実際に起こると笑えない場合もある出来事である。以下に、確認できるものを列挙する。
- 2014年9月28日、兵庫県加古川市の山陽新幹線西明石―姫路駅間で、当時、下り線を走行していた東京発広島行の「のぞみ107号」の運転士が、反対側の上り線の線路上に、布団のようなものが落ちているのを目撃する。その約10分ほど前に、現場近くのマンションに住む男性から、警察に「布団が飛んでいったようだ」と通報があったという[1] 。
- 2019年1月28日、京急線の生麦駅~京急新子安駅間の線路内にふとんが飛来し、一部列車に遅れが生じた[2] 。
上記以外にも布団が架線に引っ掛かったり線路上に落下したりして列車が止まってしまうことがある。強風が予想される日に布団を干す際はふっとんでしまわないよう注意されたい。
関連動画
関連項目
- ダジャレ
- 布団
脚注
- *駄洒落がまさかの現実に・・・ 線路上に布団が吹っ飛び、新幹線が緊急停止!? AOLニュース 2014年10月04日 12時00分
- *線路内に、ふとんが吹っ飛んできて... ダジャレみたいな電車遅延、京急線で発生 Jタウンネット 2019年1月28日 18:00
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