アジア歴史資料センターとは、日本政府の電子資料センターである。略称は「アジ歴」。
英語名称は「Japan Center for Asian Historical Records」。略称は「JACAR」。
概要
日本の国立公文書館が運営する電子資料センター(デジタルアーカイブ)であり、日本政府機関のひとつ。公式サイトのドメインも日本政府機関を示す「.go.jp」となっている。
日本および近隣アジア諸国の近現代史(おおむね、明治から太平洋戦争終結まで)に関わる資料の電子化データ(デジタル画像)を集め、インターネットを通じてパソコン上で誰でも閲覧できる形で公開している。検索機能もあるので、何かの出来事・土地・団体・個人にまつわる様々なキーワードで資料を探すことができる。
それらの資料は国立公文書館、外務省外交史料館、防衛省防衛研究所戦史研究センター(旧:防衛省防衛研究所図書館)などに収蔵されているものを、各機関で電子化された上で提供を受けている。ただし、それらの機関に収蔵されている資料が全て提供されているわけではなく、それらの機関で非公開扱いの資料はもちろん本センターにも提供されていない。
その他、大学附属図書館や大学の研究所、都道府県立文書館、都道府県立図書館などのデジタルアーカイブとも連携しており、検索を行うことでそれらのデジタルアーカイブ収蔵資料も並行して探すことができる(検索結果においては、その連携機関のデジタルアーカイブへのリンクが提示される)。
下記の沿革から見るに、「日本と近隣アジア諸国の間でいわゆる歴史認識の問題が生じることがあるが、これらの問題を乗り越えるためにはまずは歴史的事実を可能な限り確認し共有していくべきであろう」との観点・理念から発足し運営されている機関であると思われる。
そんな理念はさておいて、誰でも利用できるのでこれを読んでいるあなたでも利用できる。なんか興味があるキーワードで検索して資料が出てくるのか試してみたり、出てきた資料をパラパラ見てみたりなどしているだけでも割と面白く、暇つぶしになる(個人の感想です)。
もちろん、真面目な目的で真面目な研究者でも利用できるので、本センターで閲覧できる資料を参考資料として挙げている学術論文も少なくない[1]。
ちなみにこのニコニコ大百科にも、本センターの資料を参考にして記載された記事は複数ある。本記事最下部の一覧を参照されたい。
沿革
太平洋戦争終結後50年の節目であった1995年8月31日に、当時の内閣総理大臣であった村山富市が発表した「「平和友好交流計画」に関する村山内閣総理大臣の談話」[2](ちなみに、同年8月15日に発表された有名な「戦後50周年の終戦記念日にあたって」(いわゆる村山談話)[3]とは日時が近いが、別の談話)内でその設立に向けた意思が表明された。
その後有識者などによる協議を経て、1999年11月30日にその設立が当時の小渕第2次改造内閣(内閣総理大臣は小渕恵三)により閣議決定された。[4]
そしてこの閣議設定に基づいて準備が進められ、2年後の2001年11月30日に国立公文書館が管轄する機関として設立に至った。
関連動画
関連項目
本センターの公開資料を参考としているニコニコ大百科の記事の一覧
- 「伊58」特定プロジェクト
- 石井四郎
- 航空戦隊
- 新日本建設に関する詔書
- 駐蒙軍冬季衛生研究成績
- 朝鮮人待日本人六条
- トンボ釣り
- 731部隊
- 米機の新型爆弾に依る攻撃に対する抗議文
- 鳳翔(艦これ)
- ポツダム宣言
- 横須賀鎮守府
脚注
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- ページ番号: 5599634
- リビジョン番号: 2831508
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