アマゾンの奥地とは、アマゾン川流域、アマゾン熱帯雨林の奥の方に広がる地域である。
概要
アマゾン川が流れるブラジルのイメージが強い。実際、ブラジル北西部に「アマゾナス州」があり、そのほとんどがアマゾンの奥地となっている。
しかし、アマゾン川流域はベネズエラ、コロンビア、エクアドル、ペルー、ボリビアなどの近隣国にもまたがっているため、必ずしもアマゾンの奥地がブラジルに属するわけではない。また、流域に含まれないガイアナ、スリナム、仏領ギアナも「アマゾン熱帯雨林」「アマゾン地域」とすることがある。
アマゾンの奥地のほとんどは密林であり、人の侵入を阻んできた。そのため、多くの探検家・研究者たちがこの地に調査に訪れている。現在でも未発見だった生物や民族が新しく見つかっている。
「アマゾンの奥地へと向かった」の元ネタ
現在は「アマゾンの奥地へと向かった」「アマゾンの奥地に飛んだ」などのフレーズで知られる。単にアマゾンの奥地とせずに「ジャングルの奥地へ飛んだ」「南米へ飛んだ」とも。何か疑問に感じることがあったときにとりあえず向かう場所とされている。
元々謎が多い地域だったので多くの調査隊が向かっているが、フレーズとして有名になったのは、1970~80年代のテレビ番組「水曜スペシャル」内で放送された「川口浩探検隊シリーズ」の影響と思われる。2000年代にはこれを基にして、テレビ番組「スイスペ!」で「藤岡弘、探検隊シリーズ」も放送されている。
吸血コウモリの被害も収束に向かおうとしていた最中、コーディネーターのマルコスにアマゾンの奥地で魚のような人間の姿をした未確認生物が目撃されたという連絡が入った。その情報を提供してくれたヴァルキマール氏は4種類もの新種のサルを発見した動物研究家である。彼の自宅でインディオの伝説にある半漁人イプピアーラと思われる未確認生物の映像を確認し、我々は探検の目的をイプピアーラの探索に転向し、再びアマゾンのジャングルへ向かった。
この「謎を解明するため○○へと向かった」自体がパロディにされやすく、遅くとも2007年ごろには以下のようにコピペなどでネタにされていた。
我々は1が何故このようなスレッドを立てたのかという疑問を解決するため、1の故郷である群馬県に向かった。
「まだ日本にこんなところがあったのか」
思わず口に出てしまった言葉を、同行した上司に失礼だと咎められた。(以下略)
Togetterでは2014年に「南米へ飛んだ」のツイート群がまとめられている。2019年にはAmazon Web Services(AWS)がダウンし、大量の人々がアマゾンの奥地を目指そうとした。
実際にアマゾンの奥地に行ってわかること
- 2ヶ月半探検すると、探検隊の7割ぐらいは怪我か病気になる
- 沸騰する川がある
- デンキウナギ、グンタイアリ、ジャガー、カンディルなどが生息
- マラリア等も広まっている
- 無法地帯の中で黄金採掘をする労働者がいる
- 文明から孤立した未接触部族がいる
もちろん上記の内容が全てではないが、このような我々の生活圏とはあまりにも違う状況のため、本当にアマゾンの奥地に行ったとしても、我々が得たい情報は手に入らないことが多い。
しかし、アマゾナス州の州都である人口200万人規模のマナウス市など、アマゾン川流域には都市もある。必ずしもアマゾン全体が上記のような場所というわけでもない。日本の漫画・アニメが普及しており、コスプレ等も行われている(参考)ので、奥地でなければ、運が良ければアマゾンで何か手に入る可能性もなくはないのかもしれない。
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関連項目
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