Callisto(Jupiter IV) | |
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発見日 | 1610年1月7日 |
発見者 | ガリレオ・ガリレイ |
公転半径 | 1,882,700km(平均) |
直径 (月との比較) |
4,820.6km (1.39) |
質量 (月との比較) |
1.076×1023kg (1.46) |
平均密度 (月との比較) |
1.851g/cm³ (0.55) |
自転周期 | 16日16 時間32.2分(16.69日) |
公転周期 | 16日16 時間32.2分(16.69日) |
離心率 | 0.007 |
軌道傾斜角 | 0.281度 |
表面温度 | 120K |
表面重力 (月との比較) |
1.24m/s² (0.76) |
概要
1610年1月7日に「ガリレオ・ガリレイ」によってイオ・エウロパ・ガニメデと共に発見された衛星である。
小惑星にも同名の天体が存在するが、そっちの綴りは『Kallisto』で、命名者はオーストリアの天文学者ヨーハン・パリサ。
語源はギリシア神話に登場するカッリストー(Καλλιστώ Kallistṓ)。アルカディア王リュカーオーンの娘で、アルテミスの従者を務めるニンフである。ゼウスとの間にアルカス(アルカディアの語源)をもうけたが、ヘーラーを恐れたゼウスによりクマに変えられ、更に久々の再会を果たした息子に射殺されるという気の毒な女性。→ おおぐま座、こぐま座。
カリストはイオ、エウロパ、ガニメデと共にガリレオ衛星と呼ばれる衛星の一つである。
ガリレオ衛星は約6等級の明るさがある明るい衛星であるため双眼鏡や小望遠鏡でも見ることが出来る。
カリストは木星の内側から8番目の軌道を回っており、ガリレオ衛星の中ではいちばん外側を回っている。
大きさは惑星である水星に次ぐ大きさを持ち、太陽系の衛星の中でもガニメデ、タイタンに次ぐ3番目である。
表面全体はエウロパ、ガニメデの様に氷に覆われている。
しかし内部は他のガリレオ衛星と異なり核が形成されておらず、氷と岩が混ざった未分化の状態である。
その理由は木星から遠く内部の熱を保つための潮汐力が弱いため、イオ・エウロパの様に分化することができず内部が固まってしまったからである。
同じく木星から遠いガニメデが分化できたのは、小天体の衝突が頻発する『後期重爆撃期』という時期にガニメデに衝突した小天体の数がカリストの2倍ほどもありで、衝突する速度もカリストに衝突した小天体よりも早かったためにガニメデ内部の熱が長く残ったからだと思われる。
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関連項目
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