クルアーンとは、イスラム教の啓典である。
概要
イスラム教で最も重要とされる聖典で、ムハンマドが神(アッラーフ)から受けた啓示が書かれているとされる。
誤って伝わっている旧約聖書と新約聖書の内容を修正し、神の教えを完成に導くために下された啓典と位置付けられており、前の二つと比べて後世においても成立時の内容から手が加えられていないことが特徴。
クルアーンは一言一句が神の言葉そのものと考えられているので、クルアーンの章句を朗誦する声音や書物に書き記す文字などは神の被造物であるが、クルアーンそれ自体は神の被造物ではないといわれる。啓示はその啓示が下った時期に応じてメッカ啓示とメディナ啓示に大別され、メッカ啓示が終末論的で神に対する畏怖を強調するのに対し、メディナ啓示は来世の話など神の慈悲が強調される傾向がある。
現在伝わっているクルアーンはムハンマドが啓示を受けた時系列順に並んでいるというわけではなく、前の方にメディナ啓示、後の方にメッカ啓示が多くなる。この順番を最終的に決めたのは預言者ムハンマドという説と、ムハンマドの教友で第3代正統カリフであるウスマーンという説がある。
全114章からなり、歌うように読むと良いという。
関連動画
外部リンク
関連項目
- 4
- 0pt