終末論とは、人間社会と世界そのものの終末についての宗教思想のことである。終末思想とも言う。
概要
宗教思想として難しく説明しようと思えばいくらでも難しくなるので、ここでは軽くまとめることにする。簡単に言ってしまうと、「今ある世界はいずれ終わりを遂げるので、現実の世界に縛られるべきではない」といったところだろうか。キリスト教ではその終末の時に訪れるのが「最後の審判」だとしている。
その他の宗教でも終末論はある意味上手く利用されているところがあり、「世界が終わる → 本当の幸せはその先の世界にある → 現実の世界から逃避する」という思想を刷り込むことで、狂信的・盲信的な信者が産み出されている。
いつ終わる?
またそういった宗教的な要素をあまり持たない、「世界はいつか終わる」というライトな感覚の終末思想もある。最も有名なものでは1999年に世界が滅ぶとして日本を席巻した「ノストラダムスの大予言」があり、2010年ごろからはマヤ文明を扱った「2012年人類滅亡説」が叫ばれている。1999年や2012年には結局何も起こらなかったが、歴史に倣えば何年か後にはまた別の終末論が出てくると思われる。
人はどんなものにでも終わりがあることを知っている。それは人間社会やこの地球も例外ではない。「終わって欲しくない」と思いながらも、ある意味「終末の時」を望んでしまうのは何か大きな力(神?)からの救済を求めているのかもしれない。
もちろん「世界的な異常気象」「地球温暖化」「世界規模の経済不況」など後ろ向きなワードが毎日のようにメディアで流れていることも大きな要因であると思われる。
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