ジャン=ジャック・ペリー(Jean-Jacques Perrey,1929年1月20日-2016年11月4日)とは、フランスの電子音楽作曲家である。
検索の際は「ジャン・ジャック・ペリー」とも「ジャンジャックペリー」とも表記ブレがあるので注意。
概要
元々薬学を学生時代に勉強していたが、演奏活動の為に学校を中退し、30歳の時にニューヨークへ移住。
エレクトロニック音楽の大ヒットの元となった電子楽器「モーグ・シンセサイザー」が一般に発売される遥か前から電子音楽の制作をしており、「電子音楽の父」のようにエレクトロニック音楽の先駆者の一人として知られる。
特に世界一カバー数が多いテクノミュージック楽曲である『popcorn』の作曲家であるあのガーション・キングスレイと「Perrey & Kingsley」としてコンビを組み、今では誰でも知っている某楽曲(後述)を制作したのは有名か。
日本においては氏の楽曲が、使用許諾の必要がないライブラリ音源として多くのテレビ、ラジオ番組やCM等で使われてきた。60年代~70年代の楽曲にも関わらず今でも度々テレビ番組で使用されている事が確認できる程である。
特撮界隈的には『ウルトラマンタロウ』や「昭和仮面ライダーシリーズ」を始めとする特撮番組で稀に使われるのが印象的だろう。
日本に限らず世界中に多大な影響を与えた偉大な作曲家でもある。
2016年11月4日、満87歳で肺がんのためスイスの自宅で死去。
有名な作品
※編集者目線の有名な楽曲なので、詳しい方は追記をお願いいたします。
Baroque Hoedown
「Perrey & Kingsley」として1967年にリリースされたアルバム『Kaleidoscopic Vibrations: Spotlight on the Moog』に収録。
恐らく誰でも知っているであろう楽曲。そう、ディズニーランドの「エレクトリカルパレード」に使用されているアレである。
詳細は単独記事があるのでそちらを参照して欲しい。
電子音楽の父である氏とガーション・キングスレイの知名度を爆発的に上げたと言っても過言ではない代表作と言える。
Boys And Girls
ライブラリ音源レーベル「Montparnasse 2000」として1974年にリリースされたアルバム『Moog Mig Mag Moog』に収録。よく勘違いされるけど、浜崎あゆみの楽曲じゃないよ!
日本…というよりniconicoでは幻のカルトTVアニメ『星の子ポロン』のオープニング曲として有名だろう。メロディを聴いただけで鬼畜主人公・ポロン(CVは野沢雅子)の台詞と声が脳内再生されるかわいそうなお友達が絶えない、微妙に風評被害を受けている楽曲でもある。
低予算の同番組では他にも「Montparnasse 2000」のライブラリ音源がこれでもかと言う程に使用されており、作品の奇怪な雰囲気と氏のエレクトロニックな楽曲による絶妙なコンビネーションが世界観に独特な深みを与えている。
詳細は有志が別にまとめているので興味があれば参照してみるといいだろう。
なお、2018年10月20日に放送されたラジオ番組『アニソン・アカデミー』では『星の子ポロン』のオープニング楽曲として本楽曲がまさかの放送がされた。アニソン…?
(リンク先)
Esoteria
こちらもライブラリ音源レーベル「Montparnasse 2000」として1972年にリリースされたアルバム『Moog Expressions』に収録。
変拍子のプログレな曲調が特徴。少し聴いてて不安になるが、同氏作曲の「L'appel Des Biocybs」後半部分のようにこういった楽曲は珍しくない。
日本では地方局のTV番組『SUN-TVニュース』の70年代~80年代頃のオープニング曲として有名。
その曲調から視聴者に「不気味」「トラウマ」といった印象をどうやら与えたようだ。
さらに同番組のスポンサーが「姫路駅デパート」だったため、いつしかこの曲の通称が単独記事としても作られているそれになってしまった。氏の楽曲、日本で風評被害受けてる率ひょっとして高い?
関連動画
関連リンク
関連項目
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