概要
呼んで字のごとく飛行可能な自動車(クルマ)。
次世代の個人用の乗り物として一部の変態各国の技術者が開発を進めている。
尚、似たような言葉でSF作品でよく出てくる「エアカー」という乗り物があるが、これは「空気圧や反重力などで浮上して走行する自動車(F-ZEROマシンなど)」を指す場合が多く、「空を飛ぶ自動車(的な乗り物)」とは意味合いが微妙に異なる場合が多い(一部の作品に於いては飛行可能なエアカーも登場する)。
各種のスカイカー
モラー・スカイカー / Moller SkyCar
カナダの発明家、ポール・モラーが開発したスカイカー。
1人乗りのM100形と、4人乗りのM400形の2モデルとなっている。
車体(機体?)はM100型が円盤型、M400型が自動車に近いものとなっている。
このうちM400形はVTOL機能を有しており、駐車場(駐機場)から垂直に離着陸が可能である。
M400形はロータリーエンジンで駆動されるダクテッドファン(4発)を動力とする。
どちらかと言うと「空飛ぶ車」というよりは「自動車感覚で保有・運転が出来る飛行機」といったほうが近いかもしれない。(降着装置は飛行機と似たような「着陸脚」となっており、地上の走行は限定的なものしか出来ないと推測される)
現段階で最も市販化が近いスカイカーの一つ。
昭和時代の「未来の生活はこうなる」に出てくる空飛ぶ車みたいなダサ…ゲフンゲフン、レトロフューチャー感満点のデザインに突っ込んではいけません。
M400形。
トランジション / Transition
アメリカ・テレフギア社が研究開発したスカイカー。
エンジンにはロータックス社の軽飛行機用エンジン・912Sを使用し、地上モードではタイヤによる走行を行い、飛行モードでは折りたたみ式の主翼とプロペラを使って飛行する。
「モード」と聞いてもしや、と思ったあなたは正しい。
このスカイカー、変形して飛行モードになるのだ。なんというロマン機体
ちなみに変形に必要な時間は30秒以内とされている。
尚、このスカイカーを運転するには自動車と飛行機の両方の免許が必要となっている。
燃料にはどこのガソリンスタンドでも売られている普通の無鉛ガソリンが使える。
フライング・マルチ / Flying Multi
インドの鈴菌感染者A.K.ヴィシュワナートが開発したスカイカー。
マルチ・スズキ・インディアのマルチ800(スズキ・アルトベース)を改造したスカイカーである。まさに鈴菌の鑑(最高級の褒め言葉)
インドの航空ショー、エア・インディア2011で公開された。
まだ研究中とのこと。
パラジェット・スカイカー / Parajet Skycar
イギリス・パラジェット社が開発したスカイカー。
ヘリコプターのような回転翼とパラグライダーを利用して飛行するスカイカーである(車でモーターパラグライダーをやっている、と考えればいいかも知れない)。
パラジェット・スカイカーの最大の特徴はバイオ燃料が使用可能であること。
飛行中の最高速度は110km/hと他のスカイカーと比べて控えめであるものの、離陸速度は約56km/hとかなりの低速であり、滑走距離も200m程しか要しないと言われている。
ロンドンからアフリカ・マリ共和国までの飛行を成功させた。
将来的にはヤマハ発動機の3気筒エンジンを搭載する予定らしい。
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関連項目
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