ノンタンとは、キヨノサチコ作絵の絵本のシリーズ、及び同シリーズの主人公である。
来歴
元気な猫の男の子、ノンタンを主人公とした絵本のシリーズで、1976年に最初の絵本『ノンタンぶらんこのせて』が刊行。その後、絵本はもちろんのこと、CD、テレビアニメ、キャラクター商品などでも人気を博している。
キヨノと大友は白い子ギツネを主人公とした『あかんべきつね』(後の『あかんべノンタン』の原型となる)を持ち込んだが、偕成社の編集者の一言でネコに変更された。
なお「ノンタン」とは、その編集者の娘の友達のあだ名を戴いたものである。
*(後述の理由により、後にキヨノサチコ単独名義になっている。)
キャラクター
ノンタン、タータンを除いたほぼすべてのキャラクターに必要性を感じなかったことから、名前がついていない。
・ノンタン
主人公たる白猫の男の子。やんちゃでわんぱくで元気いっぱいであるが、ちょっぴり気弱なところもある。
いたずら大好き、遊ぶの大好きであり、色々なものに興味を持つ。わがままであるが、本当は優しい友達思いである。宝物は赤い自転車と赤いギター。
屋根に旗のついた家で一人暮らしをしているが、タータンが登場してからはタータンと二人で暮らしている。
年齢は作品によって異なり、一定していない。
『ノンタンのたんじょうび』では4歳。
・ぶたさん
子豚の男の子でノンタンのライバル。好きな食べものはリンゴ。年齢は五歳くらい。
ピンク色をした三つ子のウサギ。一人は男の子。残り二人は女の子だけど、外見では見分けがつかない。
片耳折れのうさぎさんが男の子。優しく、お茶目で怖がりな子。三匹とも6歳。
・たぬきさん
メンバーの中で一番の泣き虫さんだけど、いつもは非常に明るいタヌキの男の子。
空や海を眺めるのが好き。歌は好きなんだけど、かなりの音痴さん。メンバーの中では年長さんの8歳。
・はちさん
ノンタン達のそばを見守るように飛び回るハチ。言葉をしゃべることはできないが、意思の疎通は出来てるみたい。不思議だね?
・タータン
ノンタンの妹で青いリボンがトレードマークの女の子。いたずらとお兄ちゃんが大好き。小さいせいか、ひげが短く、右は3本、左は2本しか生えていない。
2001年出版の『ノンタンいもうといいな』で初登場。年齢はおそらくノンタンと同じように、作品によって異なり、一定していないが、たぶん2~3歳だろう。
名前の由来はキヨノの息子が姉を呼んでいたあだ名から来ている。実際と絵本で上下関係が逆になっているのは、絵本を描く時に、キヨノが息子の方が年上と勘違いしていたためだという。
なお、絵本に登場していないが、ノンタンの父・母・祖父・祖母も設定としては存在しており、絵本にも登場させる構想は存在していた。
絵本
偕成社から、『ノンタンぶらんこのせて』『ノンタンおやすみなさい』を皮切りに、数十冊刊行されている。
1976年8月に刊行された『ノンタンぶらんこのせて―ノンタンあそぼうよ(1)』から1982年9月刊行の『ノンタンボールまてまてまて-ノンタンあそぼうよ(10)』までは、作者が「おおともやすおみ」のみだったが、後に「おおともやすおみ」と「おおともさちこ」の連盟となっている。
裁判
キヨノと大友康臣(離婚した元夫)は、双方が持つ著作権の認識のズレから「ノンタン絵本裁判」となる。(大友は裁判中に死去。)
裁判の結果、「実質的な著作者はキヨノであり、大友は補助的な作業をしたに過ぎない」との判断が下された。
大友の訴訟承継人は控訴したが、棄却された。
関連動画
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関連項目
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