概要
ミント(和名:ハッカ、薄荷)を釜に詰めて高圧水蒸気を吹き込み、排出される蒸気を冷やして水に戻すとミント由来の油分が浮かぶ(この手法を水蒸気蒸留という)。こうしてとれたものがハッカ油となる。
北海道北見市が主な生産地で、かつてはハッカ油の世界シェア7割を誇ったこともあった。現在はそこまで勢いがないが、それでもハッカ油は北見市の、ひいては北海道の名産物となっている。
用途・効用
ハッカ油にはミント由来のメントールが豊富に含まれており、この成分が冷涼感を与える。
主な用途としては虫除けに使用するのが有名。ハッカ油をそのまま水に溶かしても分離してしまうため、無水エタノールにハッカ油を混ぜたものに水を足してスプレーボトルに詰めると虫除けスプレーとして使用できる。
他には食品添加物として香料に使用したり、マスクに少しつけて鼻詰まりを解消したり、風呂に少し入れて冷涼風呂にしたり、芳香剤として使用するなどの消臭効果なども期待できる。
また、おふざけで人体に塗ろうなどと考える人もいる。しかし、決して皮膚に原液を直接塗ってはいけない。絶対ダメだからな!?
ハッカ油に含まれるリモネンはポリスチレンを溶かすため、カップ麺などに使用するときは要注意。ただし溶けたポリスチレンを食べても体内には吸収されないため直ちに甚大な健康被害がでることはない。だからといって飲もうとしないの!
※ハッカ油はペット、特に猫に対して有毒なので猫を飼っている人は使用を避けたほうがいい。(最悪死ぬらしい)
※原液のハッカ油やデスソースなどは絶対、絶対、絶対にデリケートな部位に塗ってはいけません。大事なことなので2回言いました。やるなら薄めてからやろう!
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関連項目
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