ビーコンとは、以下のことを表す。
- 何かを誘導したり信号を送るものを指す英単語(beacon)。灯台や狼煙、標識等がこれに当たる。
- ウルトラ怪獣の1体である電波怪獣のこと。
- 『グラディウス』に登場するボスの一体のこと。
- 『スプラトゥーン2』に登場するジャンプビーコンの略称。
- 『Minecraft』に登場するブロックの1つ。起動すると一定の範囲内のプレイヤーを強化できる。作成にはボスMobのウィザーを倒す必要がある。
本稿では1と2について解説する。
1の概要
元々は灯台や狼煙等の遠くの人に注意や情報を与えるものを指していた。現在では主に電気・電子分野でよく使われる言葉である。
無線標識
通信業界では無線標識のことである。無線標識と言うのは特定の信号を全体もしくは一部の方向へ発射する無線施設のことで、その目的は航空機や船舶に自身の位置を把握させ誘導することである。ラジオビーコンともいう。
無線LAN
無線LANで使用されるフレーム(通信データの定義)の一つ。IEEE802.11で決められており、無線LANの親機と子機が通信する情報の一つとなっている。
beaconフレームには以下の情報が含まれている。(一部省略)
親機などが定期的に送信し、ビーコンを受け取った子機が親機(アクセスポイント)と通信してそのネットワークに参加することとなる。ビーコンの届く範囲が親機と通信できる領域である。
ノートパソコンやスマートフォンで見ている人は無線LAN接続の候補がたくさん出ていないだろうか?それぞれが異なる親機から出されたビーコンを受信した結果である。
ビーコンは基本的に数100ms間隔で出し続けなければならない。割と電力を消費する。
BLEビーコン
Bluetooth Low Energyという技術を用いた屋内測位(現在地を調べること)システムの一つ。屋外での測位はGPSが有名だが、屋内までGPSの電波が入ってこない場合(大体入ってこない)は屋内で測位ができない。
そのためのシステムがBLEビーコンであり、位置情報を定期的に出し続けるビーコンを複数個所に設置し、利用者にはそのビーコンから測位してもらうという仕組みになる。測位の仕組み自体はGPSと同様である。ビーコンを出す技術にBLEを用いているためBLEビーコンと呼ぶ。BLEは低消費電力であるため、電池も長持ちする。
雪崩ビーコン
雪山登山をする際に用意する装備の一つ。「自分が雪崩に巻き込まれたときに発見してもらうため」と「雪崩に巻き込まれた人を探すため」の両方に使用する。発信モードと受信モードの2つのモードがあり、発見してもらうためが発信モードで探すためが受信モードである。定期的にモードを切り替える製品もある。
アナログ式とデジタル式があり、一般にアナログ式のほうが受信感度が高く操作の習熟に時間がかかる。
ブラックボックスのビーコン
航空機のブラックボックス(フライトデータレコーダーとコックピットボイスレコーダー)についているビーコンのこと。水中ロケータービーコンと言う。雪崩ビーコンと異なり送信専用である。
ウォータースイッチが内蔵されており、水が入ると電源が入って電池切れになるまでビーコンを出し続ける。性能は水深6000mで30日間動作することだったが、2020年までに90日間動作する性能のものにするべきという勧告が出ていた。現在どうなっているのだろうか。
Webビーコン
Webページに含まれたアクセス解析用のごく小さな画像(1 x 1px未満が多い)のこと。この画像はアクセス解析用のサーバに存在することになっており、それを取得する際に主に以下の情報を取得する。
HTMLに埋め込まれたWebビーコンをWebビーコンタグと呼ぶ。HTML形式のメールに付けることで受信者が開いたか(=そのメールアドレスが使われているか)を検知できるため、スパムメールについていることもある。そのような無断で設置されたWebビーコンをスパムビーコンと呼ぶこともある。
ただ、閲覧者はWebビーコンの設置を許可する立場に無いので、そういう意味だと全部スパムビーコンになりそうだと思った。
関連動画
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関連項目
2の概要
帰ってきたウルトラマンに登場する怪獣の一体で、電波を食べて自身の見たものを電波で飛ばす。そのため、ビーコン出現付近のテレビは電波ジャックされた状態になる。
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関連項目
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