マイマイカブリとは、カタツムリの天敵なオサムシ科の昆虫である。
曖昧さ回避
概要
動物界節足動物門昆虫綱コウチュウ目(鞘翅目)オサムシ科オサムシ亜科の昆虫で、オサムシ類の一種である。成虫は頭部・胸部が細く、腹部は太く丸みを帯び、全体的に細長い。日本固有の種で亜種は多数存在する。
成虫の主食はカタツムリ、ナメクジ、樹液等である。名前が名前だけにカタツムリやナメクジしか食べないと思われがちだが、実はカエルやミミズなども食べる。ただし卵巣の成熟にはカタツムリを食べることが必須とされ、繁殖のためにはカタツムリは必ず捕食しなくてはならない。
細い頭部・胸部は主食であるカタツムリ(マイマイ)の殻の奥まで届くように適応進化したもので、カタツムリ捕食時に見られる殻をかぶったような姿から「マイマイカブリ」という名称がつけられた。
幼虫は黒い蛇腹状の体に6本の足が生えている。幼虫の頃から主食はカタツムリやナメクジである。捕らえたカタツムリに口から消化液をかけ、溶けたところで食す。
幼虫から蛹を経て成虫に羽化後はカブトムシのようないかにも昆虫という姿となるが、羽部は退化していて開かず、飛べない。
台湾にはカタツムリ駆除用として輸出されたものがそのまま棲み付いているらしい。
日本以外では手に入りにくくオサムシとしてはかなりの大型種なため、海外のオサムシ収集家の憧れの対象なんだとか。
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