メイズ(Maze)とは、
- 混乱させる、当惑させる、と言った意味の英語の他動詞。
- 迷路。迷宮。実際に人間が入れるものだけでなく、紙の上でのパズル迷路なども含む。
- 上記2.から派生して、迷路のように入り組んだ、込み入ったもの。
- 上記2.から派生した、ビデオゲームのジャンルの一つ。本記事で解説する。
概要
フィールド画面全体が迷路状になっているあらゆるタイプの作品がこのジャンルに該当し、アーケード・コンシューマを合せてこれまで全世界で百数十作以上がリリースされている。全盛期は80年代だが近年でもそのオーソドックスなゲーム性から多くの人々に親しまれており、FLASHやモバイル用アプリなどで過去の名作の移植もしくはそれをオマージュしたものや、物理エンジンを利用する事で新たなゲーム性を追求したソフトがリリースされている。
独立したジャンルというよりは上のタイプに当たる作品に付加的に用いられるジャンル名で、国内ではあまり馴染みのない名称だが、日本で開発されたメイズは数多くあり、最も有名なのがナムコの『パックマン』である。同作はこのメイズのサブジャンルであるメイズチェイス(迷路追跡ゲーム; 日本ではドットイートと呼ばれる)に含まれている。
メイズの大半はアクションに分類されるシステムの作品だが、RPGでも全体または一部にメイズの要素を備えている作品が少なからず存在する。『不思議のダンジョン』シリーズには大迷路と呼ばれる1フロア全体が迷路状に入り組んだマップが存在するが、この部分に関しては完全にメイズゲームとしての要素を満たしていると言える。仮にこうした構造が全ダンジョンの全フロアに実装されていれば作品そのものがメイズ型RPGという事になる。
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ジャンル構成
◆プレイヤーの視点やゲーム目標の違いで分けられた4つのサブジャンルから構成されている。
トップダウン型
ジャンル内では最も起源が古く、1973年にアタリが発売した『ガッチャ』Gotchaが最初の作品である。
版権作品もあり、『タートルズ』や『タワーリングインフェルノ』のゲーム版がこのジャンルでリリースされている。
ファーストパーソン型
FPSなどと同じく一人称視点のゲームだが、早くも1974年に初作品となる『メイズウォー』が開発されており、後のゲームに多大な影響を与える走りとなったジャンルである。
主に海外で発展をみたジャンルだが、日本からは1984年にハドソンから『三次元ボンバーマン』がリリースされている。
メイズチェイス型
1979年に開発された『平安京エイリアン』がジャンル初作品。翌年には『パックマン』が発売され一斉を風靡、以後多くのクローンが製作される運びとなった。
版権物では20th Century Foxから『エイリアン』が1982年にAtari2600向けに発売されている。
グリッドキャプチャ型
枠線上で繰り広げられるゲームで、1981年にコナミから発売された『アミダー』に始まる。
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関連動画
関連項目
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