この項では、ヨーヨーの構造について解説する。
概要
機種により様々な構造があるが、ボディ(本体)・アクセル(軸)・ストリング(ヒモ)からなる点は共通している。
ほとんどの機種は、軸にベアリングが搭載されており、ヨーヨーがスムーズにスリープするようになっている。
機種によっては、周辺にリムという縁取りがなされている場合がある。
他にも、特殊な用途のヨーヨーには、追加の仕組みがついている場合もある。
構造一覧
基本構造
- ボディ(ヨーヨー)
…本体。アクセルでつながっている2つの塊。 - サイドキャップ …ボディ側面のフタ。ない機種も多い。
- アクセル(ヨーヨー)
…軸。2つのボディとストリングをつなげる部分。
- ストリング(ヨーヨー)
…ヒモ。通常はヨーヨーと手をつなぐ部分。 - レスポンスシステム
…ボディの軸周りにある、ヨーヨーを手元に引き戻す構造。 - ベアリング(ヨーヨー)
…軸受け。滑りやすい素材やボールベアリングを使うことで、スリープ時間を延ばす。
- リム(ヨーヨー)
…一部のヨーヨーに搭載されている縁取り構造。主に外側の重量を増すために使われる。
トリック方式による分類
追加構造
- オートリターン …回転数が落ちたヨーヨーを自動的に引き戻す仕組み。
- テラー …本体側面のハブ部分に独立した回転部分を持つ機構。先端が尖っているもの。
- ハブスタック
…テラー同様の独立した回転部分。こちらは先端が平らかへこんでおり、つかむことができる。 - カウンターウェイト(ヨーヨー)
…ストリングの、本来指をつなぐ部分につけるオモリ。5A部門で用いる。 - 発光ヨーヨー
…LEDを搭載するなどして、光る機種。
現在のヨーヨーの性能
競技ヨーヨーは90年以上の歴史を誇るが、その間に劇的な進化を遂げた。
分解可能なヨーヨーやオートリターン、ボールベアリング搭載ヨーヨーなどが登場したのは1980年代後半-90年代前半だが、この項では第1期ハイパーヨーヨーブームがあった1990年代後半との比較で論じる。
プレイスタイルの分離
2000年代に入って、公式戦においてストリング部門とルーピング部門(後述)が完全に分離した。そのため、双方にオールマイティなヨーヨーは初心者向けに絞られ、競技用はどちらかに特化して進化するようになった。
詳しくは、「ストリングプレイ」「ルーピングプレイ」の項目を参照。
価格
90年代を知るプレイヤーにとって嬉しい変化として、価格がある。
第1期ハイパーヨーヨーでは、ボールベアリング搭載機種はもれなく5000円だったが、現在では価格改定により半額程度で買うことができるようになった。例えば、レイダーは現在1500円程度であるし、他のボールベアリング機種の中には1000円を切るものもある。
上級者向け機種は総金属製やバイメタルが主流になったことから、1万円~2万円程度を見る必要がある。
しかし、それがなければ大会で戦えないというものではない。
定価4000円程度の「ヨーヨーファクトリー・ノーススター」や6000円程度の「ヨーヨーファクトリー・シャッター」で世界チャンピオンになった例もあり、最後はプレイヤーの腕がものを言う。
そうでなくとも、現在は廉価機種の性能が向上しており、例え2000円のヨーヨーでもハイエンド機と遜色ないプレイが可能である。自分の腕と財力に合わせて選ぶとよいだろう。
目安として、
プラスチック(射出成形)…2000-4000円程度
プラスチック(削り出し)…6000-13000円程度
金属リム…3000-9000円程度
モノメタル…3000-1万5000円程度
バイメタル…1万-2万5000円程度
チタン…2万-10万円程度
ハイエンド機種ほど価格差が大きいが、これは生産量・製造国・製造方法に違いがあるためである。
シグネイチャーモデル
ミニ四駆やビーダマンなど、他のホビーではつきものだった、マンガの登場人物オリジナルモデル。
ヨーヨーでは現実にそれができる。
メーカーのチームに所属すると、そのメーカーからプレイヤーのシグネイチャーモデルが出ることがある。
ヨーヨージャムが始めた制度だが、その後他のメーカーも追随するようになった。
関連動画
関連項目
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