人柱 (ひとばしら) とは、人身御供の一種で、建造物が災害や敵襲で破壊されないことを祈願する目的で、建造物やその近くに人間を生きたまま埋めたり水に沈める風習のこと。神の食事や祭祀行為としての人身御供である「生贄」とは区別される。
転じて、新奇、または著しく安価で販売された、などの情報の少ないガジェット・デバイス類を自分で買ってレビューすることも指す。
概要
人身御供としての狭義の人柱は日本におけるかつての風習を意味するが、現在は世界中の似たような風習をまとめて人柱と呼ぶ。
ここでいう柱 (はしら) とは、人を神に類するものとして考えるための助数詞としての「ひとはしら、ふたはしら」のはしらである。特に城では当地の若い美人の娘がしばしば人柱に立てられたようだ。
新潟県の人柱伝説
新潟県上越市のあたりでは、かつて旅の僧が当地の地すべりにより大蛇が人を追い払おうとしたのを、人柱を埋めれば防げると知った僧侶が自ら人柱となった、という伝説がある。当地では実際に鎌倉時代に亡くなったと見られる40代くらいの座禅を組んだ人骨が発見されており、人々がその僧侶を讃え昭和12年に人柱供養堂を建てている。
人柱お静
柴田勝豊が丸岡城を築城した際、天守閣の石垣が何度積んでも崩れることから、人柱を立てることにした。そして片目のお静が選ばれ、2人の子を侍に取り立ててもらうことを条件に中柱の下に埋められた。天守閣は立派に完成したが、勝豊は移封したため約束は反故となった。これを恨んだお静は穂苅の季節になると春雨で堀を水で溢れさせたという。霊を慰めるため人々は小さな墓を建てたとか。
現代の人柱
現代では、それまで一般的でない形状のデバイスや、新規参入メーカーによるデバイス、またAmazonやAli Expless、メルカリなどで破格値で販売されているようなものなど、ネット上に情報が少ないデバイスについて自分で買って確かめるようなことを指して「人柱」と呼ぶことがある。例えば、以下の記事群はこの意味での人柱の用例である。
- 【人柱】JINS MEME(ミーム)はApple Watchと根本的に異なるウェラブルデバイスなのだった|More Access! More Fun
- 【人柱レポ】Wishで注文してみた感想と私の評価 | ひとぅブログ
- 高価な作図ソフトを「人柱」チェック | 日経クロステック(xTECH)
- 人柱(じんちゅう) | ニコニコニュース
ニコニコ動画では、特定の事柄(ゲームや商品レビュー等)に対して証明や検証のために犠牲となる人物などに使われることがある。
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