休とは、休むという意味の漢字である。
また以下のことを表す。
人名
- 何休(129年-182年) - 後漢の儒学者
- 馬休(? - 211年) - 後漢末の武将。馬騰の次男
- 曹休(? - 228年) - 三国時代の曹魏の武将
- 孫休(235年 - 264年) - 三国時代の孫呉の第3代皇帝。孫権の六男
- 張休(? - ?) - 三国時代の孫呉の政治家。張昭の子
- 坂本休(1930年 - ) - 日本の政治家
漢字として
- 意味
- 休息する、憩う、停止する、終わる、許す、辞める、休暇、美、善いこと、幸福、賜う、木の名。
- もともと、美、幸福、賜うという意味に用いられ、その後、休息の意味で使われるようになった。〔爾雅・釈詁〕に「美なり」「息ふなり」、〔爾雅・釈言〕に「戾なり」「慶なり」、〔爾雅・釈木〕に「實無き李なり」とある。〔説文解字・巻八〕には「息止するなり」とある。〔春秋左氏伝・僖公二十八年〕に「天子の丕顯なる休命に奉揚せんと」とあり、休命とは王から賜った命令のこと。
- 字形
- 人+木の会意。解釈について諸説ある。
- 〔説文〕は「人の木に依るに從ふ」と、木陰で人が休むとしている。西周金文では、木が𥝌になっているため、𥝌は軍門の脇に立てた標木で、その場所で人を表彰するの休の初義とする説(白川静)などがある。
- 音訓
- 音読みはキュウ(漢音)、ク(呉音)、訓読みは、やすむ、やすまる、やすめる、いこう、やむ、さいわい。名のりに、たね・のぶ・のり・やすし・よし、がある。
- 規格
- 常用漢字であり、小学校1年で習う教育漢字である。JIS X 0213第一水準。
- 1946年に当用漢字に採用され、1981年に常用漢字になった。
- 声符
- 休を声符とする漢字に、咻、茠、烋、𩢮などがある。〔説文解字〕に𩢮は「馬の名」とある。
- 語彙
- 休意・休暇・休閑・休業・休憩・休止・休日・休場・休職・休戦・休息・休徴・休符・休眠・休命
異体字
㊡
- Unicode
- U+32A1
- 庥は、〔説文解字〕に「休、或ひは广に從ふ」とある異体字。JIS X 0213第四水準。JIS X 0212補助漢字。
- 𠇾は、〔字彙補〕に〔篇海〕を引いて「休と同じ」とある異体字。
- 𠇲は、〔字彙補〕に「和煦なり」とある字。なお〔字彙補〕には〔玉篇〕を見よとあるが、〔康煕字典〕によれば〔玉篇〕にはないらしい。
- 烋は、〔漢語大字典・異体字表〕にある異体字。〔集韻〕に休に通じるとある。
互換文字
関連項目
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- 0pt
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