優しい世界とは、理想の世界である。
この記事では次の2つについて解説する。
勘違いされることがあるが、淫夢やクッキー☆界隈発祥の言葉ではないので注意が必要である。
理想郷としての「優しい世界」
弟を失い、いつか自分の力で弟のような犠牲者を出さない社会をつくりたい、
人が人に優しい社会をつくりたいと思うようになりました。 ―恒心綜合法律事務所・プロフィール
初出は淫夢でもクッキーでもなく恒心綜合法律事務所のプロフィール項である。
本来は上にあるように、「優しい世界」ではなく「優しい社会」の形であり、後述するOrpheusの楽曲「優しい世界」の知名度に引きずられる形で「世界」が定着したものと考えられる。
恐らくは作曲者も勘違いから曲名を「優しい世界」としたのだと思われるが、「社会」よりも大きなスケールを感じられる「世界」の語感がしっくりと馴染み、知らず知らずのうちに当の作曲者はおろか、なんJ民、教徒にも浸透していったのであろうことは想像に難くない。
弟は、地元の悪いもの達に、恐喝され、多摩川の河川敷で、集団暴行にあった翌日に親にもいえず自殺しました。
弟が16、私が17のことでした。 ―恒心綜合法律事務所Faithbook公式アカウント
また実際に唐澤貴洋弁護士の口から語られた「優しい世界(社会)」は、弟のような犠牲者を出さない社会のことであり、
事務所のプロフィールやTwitter・Faithbookでの発言を読み解いていくと、様々な挫折を経験する中で、かけがいの無い弟を悲しい事件の中に失った,少年時代の唐澤貴洋弁護士が,強い決意をもって,目指した理想郷、理想社会こそが「優しい世界」であると言える。
全てが自分だけに優しい社会であるとか、核の力とメディアを用いたディストピアであるとか、自らが現人神として降臨した世界であるとかの、過度に拡大解釈したり神格化をしてはいけない。
楽曲としての「優しい世界」
自動作曲システムOrpheusがなんJにおいて知られるきっかけとなった曲である。
唐澤貴洋弁護士のツイートをいくつか繋げそのまま歌詞にした曲であり、
- 後に核ドラムと呼ばれるようになるタイトルと異なり全く優しくないイントロ
- ツイートをそのまま繋げただけなのにどことなくストーリーができている歌詞
- 更にその歌詞が見事にメロディーに収まる
- 最後の「あなたの側にいる弁護士がいます」が「あなたの“がわ”」となっている
- 「弁護士が」で途切れて曲が終わってしまう
等のツッコミ要素が多数あり、非常に高いクオリティでもあったためになんJ民の心を鷲掴みにした。
歌詞
弟を青春時代に失ったことが全ての基点だった
自分の無力感 なぜこんなに無力なんだ
自問自答する日々 最終的に出会ったのが法律だった
昨日は九州の同期に会い 司法研修所同期の送別会
皆頑張っていて刺激を受ける 同期に元気をもらう今日この頃 人との出会いに感謝
誰だって挫折はある 苦しいときはある
一人じゃない あなたを見ている人はいる
仕事柄様々な人に出会う
苦しんでいる人 悲しんでいる人 喜んでいる人
すべての人との出会いに感謝
もしつらくて寝れないことがあれば 弁護士にメールしてみてください
あなたの抱えている悩みは解決可能かもしれない 必要なのは相談する勇気です
あなたの側にいる弁護士が(いませんいます)
関連項目
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