多度大社とは、三重県桑名市多度町にある神社である。北伊勢大神宮、多度大神宮とも。
概要
多度大社 | |
社伝によれば5世紀後半に雄略天皇によって多度山麓に建てられた天照大神の第3皇子、天津彦根命を主祭神とする神社である。
境内には、本宮と共に「多度両宮」と呼ばれる天津彦根命の子「天目一箇命」を祀っている別宮・一目連神社がある。
天津彦根命が天照大神の御子神である関係から"お伊勢参らばお多度もかけよ お多度かけねば片参り"と詠われたり、南北朝時代に多度祭の「上げ馬神事」も始まったと伝えられている。
ちなみに三重県では「伊勢神宮」「二見興玉神社」「椿大神社」に次いで4番目に参拝者の多い神社でもある。
アクセス
上げ馬神事
この神社について語る際外せないのが上げ馬神事である。
毎年5月4日、5日に行われる神事であり、18頭の馬が障害馬術の上限である1.6mを超える1.7mの壁を駆け上り、上がり具合でその年の豊作凶作を占う。
1978年には三重県の無形民俗文化財にも指定されており、南北朝時代から始まった歴史ある行事であるが「壁」を登らせるようになった記録があるのは1938年以降である。
1990年代より動物愛護団体から虐待の指摘がなされ、廃止や改善要求がされていたが、2023年に一頭の馬(メルズーガ)が骨折させられ殺処分になり、SNSなどで炎上。
さらに三重県による調査で過去15年間で4頭も殺処分されたことが判明し、改善提案がなされた。
神社側は2023年内に改善案をまとめるとのことである。
これは、昔は頑丈な在来種の馬を使っていたが、サラブレッドのような脆弱な馬を現代では使っていることなどが原因として挙げられる。
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関連項目
外部リンク
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