帝都高速度交通営団(ていと こうそくど こうつう えいだん)とは、かつての帝都において都市高速鉄道を運営していた国家による統制管理が目的の特殊法人である。というか東京の地下鉄の過半数を運営していたモノである。
概要
帝都高速度交通営団 | |
Teito Rapid Transit Authority | |
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基本情報 | |
本社所在地 | 東京都台東区東上野三丁目 |
設立 | 1941年7月4日 |
廃止 | 2004年3月31日 |
従業員数 | -- |
事業概要 | 地下鉄事業 |
乗車人員 | -- |
法人 | 特殊法人 (帝都高速度交通営団法) |
帝都とは大日本帝国の首都のことで、高速度交通とは都市高速鉄道(要は地下鉄である)のこと、営団とは戦争(日中戦争)遂行のための国家による統制管理目的の特殊法人であり、経営財団の略称。
こんな物騒な目的のために作られた組織が2004年まで残っていたから驚きだが、なぜ残ったかといえば、そもそも実際のところ営団地下鉄は「戦争遂行のための国家による統制管理目的の特殊法人」ではないというのが大きい。ややこしいが、当時東京の交通問題がいい感じにカオス化してきたため地下鉄を国家で一元管理しようとした結果、ちょうど戦時中で整備が進められていた営団の枠に放り込まれた、というのが大体の経緯になる。そのため戦後もGHQに存続を許された。
その後は東京都と国鉄(のちに国)の出資により公社・公団的存在になりつつもこのちょっと時代錯誤なネーミングが続いたが、2004年、行革の一環として民営化された。今では「東京地下鉄株式会社(東京メトロ)」などという至極まともな名前になってしまっている。
なお、当時も帝都高速度交通営団と呼ぶ人(というか正式名称を知っている人自体)は少なく、多くは「営団地下鉄」と呼んでいた。そのため近年では「営団」が実質的に東京の地下鉄(都営除く)の代名詞であったと言ってよい。
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