水鬼鬼神長とは、東方Projectの登場キャラクターである。
東方茨歌仙第十二話「地獄のお迎え」に名前だけ登場する。男であるか女であるのかは不明。
概要
お迎えを担当する地獄の鬼神長であり、小町曰く「死神より恐ろしいもの」。
(もっとも、「お迎えの死神」という存在自体が地獄の者が広めたウソだったのだが)
新たに幻想郷に現れた仙人、霍青娥を殺すために地獄からやってきた刺客である。
東方projectにおいて名前のあるキャラを具体的な方法で殺害するよう実行に移したという非常に珍しいキャラクター。
その力は強力で、幻想郷中の雨を凝縮し、水の柱を作り出し地表に落とすというとてつもないことをやってのけた。この水の柱は超高圧で、岩石を一瞬で砕き散らす。「水を操る程度の能力」を持つ河童が束になってもどうすることもできない、河童が水龍様の仕業かと誤認するようなレベルの業であった。
ただ力が強いだけというわけでもなく、霍青娥の壁抜け能力を考慮し、水柱を間隔の広い多重構造にするなど、知性も伺える恐ろしい地獄の殺し屋っぷりを発揮している。
しかし、青娥の能力は地面にも作用し、穴を掘られて数日がかりで抜けられてしまった。
こうして青娥はその手を逃れたのだが、殺すことを諦めたのかどうかは不明。
ちなみにこの時、河城にとり達河童の住むアジトを破壊しており、何人かの河童は住処を諦めて山童に転向した。
元ネタ
元ネタはおそらく藤原千方の四鬼(ふじわらのちかたのよんき)で、豪族が従えていた四人の鬼の一人である水鬼。
如何なる場所でも洪水を起こし、敵を溺れさせる程度の能力を持つ。
ちなみに残りはどんな武器も弾き返してしまう堅い体を持つ金鬼、強風を繰り出して敵を吹き飛ばす風鬼、気配を消して敵に奇襲をかける隠形鬼である。
この四鬼は忍者の原型とも言われている。
金鬼「水鬼がやられたようだな・・・」
風鬼「ククク・・・奴は四鬼の中でも最弱・・・」
隠形鬼「仙人ごときに出し抜かれるとは我ら鬼神長の面汚しよ・・・」
その影響
水鬼鬼神長はその実力を漫画というわかりやすい媒体において示したことで、一種の強さ議論の基準になりえる。
また、「お迎えの死神」の正体が鬼であったことで、死神や鬼の正体に関する考察にも一石を投じた。
なぜ、彼(彼女)ら鬼は地獄という輪廻を司る機関で働くことができているのか。
こんな奴らがするようなお迎え職に転職できるか考えていた小町は何を考えていたのか。
旧地獄に住んでいた鬼達とはどう違い、どう関係しているのか。
関連項目
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