猿田昇(さるた のぼる)とは、アニメ版『Another』の登場人物である。
概要
夜見山北中学三年三組のクラスメイトの一人。出席番号は13番。吹奏楽部所属。
原作には登場しないアニメ版のオリジナルキャラクター。
吹奏楽部ではクラリネットを担当しており、クラスメイトで同じパートの王子誠とは仲が良く、いつも一緒に行動している。多々良恵も部活仲間である。華やかでハンサムな王子に対して、猿田は苗字のイメージ通りのユーモラスな三枚目キャラである。
彼の特徴と言えば、語尾に「~ぞな」と付けて話す伊予弁である。何故この様な設定が付いたかと言うと、シリーズ構成の檜垣亮が愛媛県出身だった為であり、これによって猿田は視聴者にインパクトの残るキャラとなった。因みに中の人は宮城県出身である。
合宿には王子と共に参加し同室となる。杉浦多佳子の館内放送を聴いた時には、見崎鳴を不審がってはいたものの、他のクラスメイトの様に鳴の命を狙うような事はしなかった。間もなく館内の火事を知るが、食堂の扉を開けた王子がバックドラフトに巻き込まれて焼死。猿田は危うく難を逃れて屋外に脱出、風見智彦の最期に立ち会い、事件後は前島学の見舞いに病院を訪れている。
実は当初、猿田も王子と一緒に丸焦げになって亡くなる予定だったが、水島努監督がコミカルキャラの彼を殺すのは惜しいと判断して、彼のみ生き残る展開に変更された。オープニングアニメーションで、王子と一緒に映っているのは初期設定の名残かもしれない。然し、いくら生き延びたとは言え、目の前で相棒が悲惨な死に方をしている為、生還しても幸せだったとは言い難いだろう。とは言え、鳴を襲わなかった二人が揃って死ぬのも余りに理不尽であり、構図がブリッ死以上にシュールなものになっただろう。それ故、彼だけでも無事に生き延びる展開に変更したのは正解かもしれない。
関連動画
関連項目
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