風見智彦(かざみ ともひこ)とは、小説・アニメ版「Another」の登場人物である。
概要
夜見山北中学3年3組のクラスメイトの一人。出席番号は8番。クラス委員長。
3年3組のまとめ役で、赤沢泉美と共に対策係も兼任する(アニメ版では桜木ゆかり・杉浦多佳子・中尾順太も対策係を務めている)。勅使河原直哉とは小学3年生から同じクラスの幼馴染。お調子者の勅使河原に対し、真面目でしっかり者の優等生だが、メンタルがやや弱いのが欠点。榊原恒一がクラスに転入する直前、一緒に委員長を務める桜木ゆかりと共にお見舞いに駆けつけ、その際に恒一が死者ではないか確かめるに握手し、生身の人間と分かって安堵する。
前半では勅使河原や望月優矢と一緒に、恒一の話し相手になったが、後半になるにつれて出番が減少。クラスの最前列にいた為、久保寺先生の凄惨な自害の目の当たりにしてしまい、ショックで数日間欠席してしまう。気が弱いからという理由で、勅使河原からは松永克巳が残した災厄を止める鍵を捜すメンバーから外された。合宿では、風見が実は死者ではないかと疑心暗鬼になった勅使河原に突き落とされてしまうが、地面が雨でぬかるんだおかげで軽傷で済み、勅使河原とも和解したようである。
ファンからは「かざみん」の愛称で呼ばれることもある。
また、原作の風見の容姿は“中肉中背で銀縁眼鏡を掛けたしょうゆ顔”と表現されている。
漫画版の活躍
後半からは空気になってしまった原作に比べると、漫画版ではメインキャラとして、全編通して登場する。漫画版では勅使河原や望月と一緒に0号館二階の捜し物に参加、テープの内容も一緒に聞く事となる。ここで風見は、死者を殺すことで災厄を止める手段について、取り返しが付かなくなることを危惧して反対した。しかし、これが皮肉にも勅使河原に自分が死者だと疑われる原因となってしまう。
事件が解決した後は、密かに赤沢さんを好いている勅使河原の後押しをして、2人が良い雰囲気になるのを影ながら見守った。また、望月の女装姿を恒一と勅使河原が想像して、危うく目覚めてしまいそうになったのに対し、一人だけ興味ないと平常心を保っていた。
アニメ版最大の被害者
良い人だけど、影が薄くて不幸なキャラという立ち位置だった風見だが、アニメ版の彼の扱いは、原作・漫画版・実写映画版とはケタ違いの悲惨なものである。序盤はそれなりに出番はあるものの、握手をする役割は(前に会った事がある思い出から)赤沢さんに変更され、他のメインキャラとは対照的にオープニングアニメーションに登場せず、その他の出番・台詞の多くはカット或いは他のキャラ達に回され、8話の水着回にも呼ばれない等、更に空気化が進んでいた。このまま終われば、\カッザミ~ン/と笑いのネタにされるだけで済んだのだが、最終話に最悪の形で見せ場を作ってしまう。
12話で登場した風見は別人のように豹変し、すっかりダークサイドに堕ちていた。桜木に想いを寄せていた彼は(風見が桜木に好意を抱いているのはアニメ版オリジナルの設定である)、桜木が死んだ元凶を恒一と見なして、憎しみをこめて襲いかかる。そして何より、この直前には百合ップルとして人気のあったAnotherモブキャラの金木杏子&松井亜紀コンビを、背後から投げナイフで惨殺するという、取り返しの付かないことをやらかしてしまう。そして風見本人も赤沢さんに鉄パイプで頭部を殴られ、これが致命傷となり死亡した。よって勅使河原と和解する事も叶わず、勅使河原にとっても後味の悪い結末となってしまったのである。
11~12話の展開は賛否両論が巻き起こったが、風見の凶行はアニメ版最大の改悪として、大きく問題視されている。また、桜木への好意を窺わせる場面は決して皆無ではないが、何かと中尾を支えていた杉浦や、ブラコンの小椋由美に比べて、明らかに描写不足の為、唐突な印象を持ってしまう。
そして何より、この場面の所為で殺人鬼の汚名を着せられた風見にはアンチが急増、風見に殺された金木・松井コンビや、逆に彼を殺した赤沢さんのファンとの根深い対立を残し、未だにくすぶっている。アニメ版から入って最終話に不満を残した人は、是非共、原作・漫画版・実写映画版の彼を見てどうか考え直して欲しい。
更にキャラソンのメンバーからも落選するなど(そのくせジャケットには大きく描かれている為、扱いの酷さが余計に際立つ)、相変わらずアニメスタッフからの仕打ちは容赦ない。最近では公式いじめによる不憫さから、同情票でファンが増える始末である。このイラスト を見れば、いかにアニメ版の彼が酷い扱いを受けたかがよくわかるだろう。風見は水島監督の犠牲になったのだ・・・。
余談だが、風見の件について水島監督はTwitterで「風見くんに関しては、もっと掘り下げたかった。唐突感あってごめんなさい。」と謝罪している。
実写映画版の扱い
実写映画版では脇卓史が演じる。全メディアの中で唯一眼鏡を掛けていない。物語序盤から勅使河原と共に恒一に親しくする友人として描かれる。合宿ではカセットテープの内容を皆に教えてしまうトラブルを起こしてしまったが、勅使河原に死者と疑われる事もなく、風見自身は疑心暗鬼で周りを襲う事もせず、無事に生き残った(その代わり勅使河原の扱いが悲惨極まりないが・・・)。
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関連コミュニティ
関連項目
- Another(小説)
- 市来光弘
- 綾辻行人 / いとうのいぢ
- 勅使河原直哉 / 桜木ゆかり
- 榊原恒一 / 赤沢泉美 / 金木杏子&松井亜紀
- 杉浦多佳子 / 中尾順太 / 久保寺紹二
- 委員長
- 眼鏡男子
- 豆腐メンタル
- どうしてああなった
- 原作レイプ
- 公式いじめ
- もう許してやれよ
- 絶対に許さない(水島を)
- 芙蓉楓(アニメ版でキャラクターを改悪された先例)
- 森繁朔太郎(外の人繋がり&アニメ版で殺人鬼に改悪された繋がり)
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