罪喰いとは、ファイナルファンタジーXIV(FF14)に登場するモンスターである。
概要
「漆黒のヴィランズ」編の舞台となる「第一世界」に生息するモンスター。
第一世界は100年前に発生した「光の氾濫」によって、世界の9割が光に飲み込まれた無の大地となってしまった。そして無の大地からは、光の力によって魂が壊れてしまい異形のモンスターと化した生物たちが現れ、残る1割の「ノルヴラント」に生きる人々や動物たちを襲うようになった。このモンスターが「罪喰い」である。
人々は「なぜ自分たちがこのような魔物たちに襲われる苦難に見舞われなけらばならないのか」という答えを信仰の中に見出すことができず、「人の罪を喰いに来た」と解釈するようになり、それが「罪喰い」と呼ばれる所以となっている。
光のモンスターだけあって、罪喰いの大半は肉体が白く石膏のようになっている。中には神々しい外見の個体も存在するが、基本的にモンスターであるため、大半は異形と言える外見である。これまで登場してきた闇のモンスター「妖異」の光バージョンだと言えばイメージしやすい。
理性や知性といったものは、一部の例外を除いて全くと言っていいほど持っていない。正常な肉体と魂を持つ生物を本能的に襲うだけの存在である。ただし、より強力な罪喰いに付き従う習性があるようで、群れて生息していることが多い。たまに群れからはぐれた1体~少数の罪喰いが現れることがあり、それを「はぐれ罪喰い」という。
罪喰いの中でも上位の個体から傷つけられると、その者は罪喰いになってしまう。罪喰いから致命傷レベルのダメージを受ければ、その者はほぼ即時その場で新たな罪喰いと化す。それに満たないダメージであっても、徐々に光の持つ『停滞』の力に肉体と魂が蝕まれていき、いずれは罪喰いになる。
完全に罪喰いになる時には、血反吐のように白い液体を吐き出し、やがて肉体が発光して繭のようなものに包まれる。そしてすぐに繭が割れて、中から新たな罪喰いとなって現れる。その時はとてつもない苦痛を伴うようで、徐々に罪喰い化している者に対してはそうなる前に安楽死の処置がとられる。
大罪喰い
罪喰いの中でも最上位とされる個体。レイクランド、イル・メグ、ラケティカ大森林、アム・アレーン、コルシア島に各1体ずつ、計5体存在している。
非常に大きな光の力を保有しており、各地方はこの大罪喰いが存在しているというだけで空が光に覆われ、ノルヴラントからは夜の闇が失われている。
大罪喰いは単に強大なだけではない。仮に大罪喰いを倒せたとしても、その膨大な光が放出され、それを浴びるとその者(基本的に大罪喰いを倒した者)が新たな大罪喰いになってしまう。そのため、実質的に大罪喰いの討滅は不可能とされている。
大罪喰いにはそれぞれ固有の名前が付いており、それは以下の通り。
生息域 | 名称 |
---|---|
レイクランド | フィリア |
イル・メグ | ティターニア |
ラケティカ大森林 | エロース |
アム・アレーン | ストルゲー |
コルシア島 | イノセンス |
このうち、大罪喰いになる前からの呼称である「ティターニア」と、例外的に知性と理性を持ち自らそう名乗った「イノセンス」を除く3体の名前は、古代ギリシャで4種の愛を表す言葉である。「フィリア」は「友愛」、「エロース」は「性愛」「恋愛」、「ストルゲー」は「家族愛」を指す。もうひとつ、「無償の愛」を意味する「アガペー」という名の大罪喰いは登場していない。
四使徒
光の氾濫を引き起こした大罪人、「光の戦士」ことアルバートの4人の仲間たちの遺体が罪喰い化したもの。彼らは100年前に死亡しているのだが、なぜか最近になって罪喰いとして活動を始めた。わずかにだが、元の記憶と人格を有している兆候がある。
いずれも罪喰いとしての力は大罪喰いに匹敵するほどの上位に属するため、彼らに傷つけられてしまうと罪喰い化してしまう。
それぞれ元の名前とは別に罪喰いとしての名前を付けられ、それで呼ばれている。
元の名前 | 罪喰いとしての名前 |
---|---|
ブランデン | ディカイオシュネー |
ラミット | ソープロシュネー |
レンダ・レイ | アンドレイア |
ナイルベルト | プロネーシス |
名前の由来は「枢要徳(四徳、四元徳)」から。「デュカイオシュネー」は「正義」、「ソープロシュネー」は「節制」、「アンドレイア」は「勇気」、「プロネーシス」は「思慮」を意味している。
エデン
サブストーリー「希望の園 エデン」に登場する、罪喰いの最初の1体。第一世界の光の力が臨界点を超えたときに誕生し、実際に「光の氾濫」を引き起こした張本人。本能のままに光を発して世界を飲み込んでいったが、ノルヴラントを残すのみとなったところを光の巫女ミンフィリアによって止められ、活動を停止した。
この全ての元凶と言える存在を、今度は逆に無の大地の再生に用いようと奮闘するのが「希望の園 エデン」の大まかなストーリーとなっている。
外見はファイナルファンタジーVIIIに登場する召喚獣「エデン」ほぼそのままである。
以下はネタバレ要素。
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