能登空港とは、石川県輪島市にある地方管理空港。愛称は「のと里山空港」。
概要
北陸地方にある空港の一つで、石川県にある2つ目の空港。能登半島北側の奥能登と呼ばれる部分の中心に
2003年7月7日に開港した。2000mの滑走路を持つ。開港16年目となる2018年の利用者は約17万人弱。
計画当初は東京(羽田)・大阪(伊丹)・名古屋(小牧)の3路線を見込んでいたが、開港当初から現在まで
東京便が1日2便のみ。その東京便も航空会社側(現ANA)は様子見を兼ねて1日1便運行を主張したが、
県と自治体側は利便性を重視し当初から1日2便を主張。交渉の末、年間平均搭乗率が一定未満だった場合
に2億円を上限に県と自治体が損失を補填する全国初の「搭乗率保障制度」が導入された。
この制度では未達の場合に自治体が損失を補填するだけでなく、逆に上回った場合は航空会社側が
販売協力金として還元する条件も含まれている。実際初年度の年間平均搭乗率は目標を大きく上回り、
航空会社側から販売協力金が支払われている。3年目以降は目標搭乗率に特別枠が設けられ、
結果がその範囲内であれば双方支払いを行わないものとして現在に至っている。
地元自治体は毎年の目標搭乗率達成の為、地元の商工会と協力して様々な施策やイベント開催等で
集客を行っており、この制度は地方空港活性化のモデルケースの一つとなっている。
国際線は無いが、春と秋に台北からチャーター便が定期的に訪れている。2006年には国際線専用の
搭乗ブリッジが完成した。
このチャーター便のツアー客は殆どが近隣の和倉温泉にある加賀屋に宿泊する事から、チャーター便の
到着時(と出発時)には加賀屋の従業員が空港を訪れておもてなしを行う光景を見る事ができる。
施設・周辺施設
ターミナルビル
4階……奥能登総合事務所・生涯学習センター・各種会議室など
3階……見学者デッキ・レストラン・奥能登農林総合事務所など
2階……出発ロビー・搭乗待合室・売店など
1階……到着ロビー・旅券窓口・売店など
4階建て。一般的な設備以外に、日本初の試みとしてターミナルビルに地方行政機関が複合されている。
交通の拠点のみならず、奥能登の行政拠点としても位置付けられている。
道の駅のと里山空港
空港の旅客施設そのものが道の駅になっている。営業時間中はターミナルビルの施設を利用出来るほか、
営業時間外は第二駐車場のトイレや自販機を利用可能。
日本航空大学校・日本航空高等学校石川
能登空港の東側に開港と同年に開校した高等航空教育の拠点。
滑走路を共用しており多数のセスナ機やグライダー、戦後初の国産旅客機YS-11等を保有している。
2020年以降にホンダ製小型ビジネスジェット、ホンダジェットが配備される予定。
アクセス
鉄道は途中(穴水町)までしか通っていないため、バスや自家用車での移動が基本となる。
金沢駅からなら能登方面へ行く急行・特急バスに乗れば大抵は能登空港を経由する。
自動車では金沢方面からなら「のと里山海道」、富山方面からなら「能越自動車道」を北上し、
「徳田大津JCT」で輪島方面に向かい道なりに進む。終端の「のと里山空港IC」で右折すればすぐである。
空港→各観光地へはレンタカーや路線バスの他、乗合タクシー「ふるさとタクシー」の利用がおすすめ。
なおふるさとタクシーの利用には前日午前中までの予約が必要な事に注意しよう。
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関連項目
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