箕面線とは、阪急電鉄の路線の一つである。石橋阪大前駅から箕面駅の間、4.0kmを結ぶ。
概要
阪急電鉄の前身である箕面有馬電気軌道が、1910年に宝塚線とともに開業させた路線であり、阪急でも特に歴史の古い路線である。開業当初は終点の箕面駅はループ線となっており、そのまま列車をぐるっとUターンさせて運行していたという。現在はループ線は撤去されているが、箕面駅が緩やかにカーブしていたり、周りの敷地にその痕跡が残っていたりする。
なお一時期、桜井駅から延伸して、同じ阪急の千里線南千里駅(当時は終点)に接続する計画が存在した。その後同駅から桜井方面には伸ばさず、北千里駅(現在の終点)まで延伸し、北千里から桜井まで延伸するために北千里側では既に用地買収が行われていたが(北千里駅引上線はその名残)、徐々にその価値がなくなり、結局計画は自然消滅した。北大阪急行電鉄の箕面萱野駅延伸で完全にその計画は動くことは無くなっただろう・・・。
運用は、日中は4両編成で約10分間隔での運転となっている。2022年12月ダイヤ改正まで平日朝ラッシュ時に2本のみ宝塚本線へ直通していた。そのため、箕面線内のすべての駅で8両編成に対応している。
なお、2018年7月7日のダイヤ改正以前は、平日早朝には直通列車の送り込みを兼ねて8両編成の本線車両を使用した区間運転が行われていた。(わずか4駅)
支線でありながら本線の最新車両が区間運転に従事する姿が見られるのは阪急ではここだけであった。
2022年12月ダイヤ改正で箕面線直通の電車が廃止された。これは北大阪急行電鉄の箕面萱野駅延伸が関係していると思われる。(阪急電鉄の黎明期から重要な役割を担ってきた路線の割に今の扱いが酷い気がするが、役割が大阪メトロ御堂筋線・北大阪急行に移り、地域輸送を重視するようになったと考えるべきであろう。)
但し箕面の滝へのアクセスは当路線が一番良く、引き続きこれらの観光輸送は箕面線が担当するものと思われる。
2026年春頃にワンマン化を行う予定である。これに合わせ5100系・6000系に動きが出るものと思われる。
駅一覧
駅名 | 駅番号 | 営業キロ(駅間) | ■乗換・○主な周辺施設 |
---|---|---|---|
石橋阪大前駅 | HK-48 | 0.0 | ■阪急電鉄:宝塚本線 ○石橋赤い橋商店街 ○大阪大学(豊中キャンパス) ○池田市民文化会館 ○待兼山 |
桜井駅 | HK-57 | 1.6(1.6) | |
牧落駅 | HK-58 | 2.7(1.1) | ○箕面市役所 |
箕面駅 | HK-59 | 4.0(1.3) | ○明治の森箕面国定公園 ○箕面温泉 ○箕面市立郷土資料館 ○瀧安寺 |
運行車両
- 5100系
- 6000系
- 7000系
- 8000系8040形
- 突如支線に現れた阪急のオールドルーキー(というほどの年でもない)。2015年6月21日から運用を開始した。
- 以前から運用されていた3000系は製造から50年が経過した抵抗制御の4連だが、8040形は製造から20年程しか経過していないVVVF制御の2両+2両編成(つまりブツ4編成)である。今までの車両と何もかも違いすぎであり、箕面線内でも非常に異質な存在である。
- 本来この形式は、宝塚線で朝の10連増結運用に使用する2両編成の車両だが、突然支線送りにされてしまった。理由としてはおそらく2015年3月の宝塚線ダイヤ改正で増結運用が減少してしまい、仕事がなくなったので箕面線に来たのだと思われる。
- 8040F+8041F(4両編成)の1編成が所属していたが、その後一旦宝塚本線へ8両編成となって復帰している。
- 2023年以降神戸線の10連運用がまたまた減少し、余った増結用8000系がもう一度箕面線に持ってきた。今度はブツ4編成の中間に入る先頭車の運転台も撤去されており、もう増結運用に戻る事は想定していないものと思われる。
過去の使用車両
運行種別
関連動画
関連項目
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